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私、みみっちい仕返しをいたします  作者: 明。
番外・ファンデ編
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天然猛獣令嬢家族の攻撃

 クレスト視点になります。

 おいしい肉祭りの後、お義父さんは泣きじゃくり、ファンデの妹さんがうざったいと手刀で気絶させた。お義兄さん達が3人がかりで別室に運んでいく。誰も動揺せず、とても慣れた様子だった。これがこの家の日常風景なのだろう。流石はファンデの妹だ。


「あ、あらやだ。オホホホ、後はお二人でごゆっくり~」


 ファンデの妹…いや、おれの義妹になるのか。アイシャちゃんはファンデによく似ていて可愛い。どちらも母親似なんだそうだ。


「今度、アイシャちゃんも話をしてね。ファンデの昔話が聞きたいな」


「お任せくださいお義兄様!肥溜めに落ちた話から血塗れ武勇伝まで、いくらでもお話いたしますわ!」


「アイシャ!」


 その話にはどう贔屓目にみてもマイナスイメージ感しかない。どうもアイシャちゃんはファンデをからかって遊んでいるようだ。真っ赤になってアイシャちゃんを追うが、慣れないドレスとヒールで動きが鈍い……ん?


「ひあ!?」


 ファンデを捕獲して椅子に座らせ、足を上げて確認した。


「ファンデ、痛いなら早めに言いなさい」


 立派な靴擦れができてヒールが血塗れになっていた。見るからに痛そうだ。


「すいません。俺が手当てするんで、桶とタオルください。薬と包帯は持ってます」


 年配の召し使いらしき女性に頼んだら、すぐに水をいれた桶とタオルを持ってきてくれた。傷を洗ってから血塗れの足を綺麗にする。


「き、汚いから自分で…」


「綺麗な足だよ。お仕置きも兼ねてるから駄目」


 すらりとした足にキスすると、真っ赤になって震えていた。俺の嫁、マジ可愛い。


「くっ…なんてときめき…お義兄様、やりますわね…」


 やるって何が?いや、普通に手当てしてるだけだけどね。丁寧に薬をつけて包帯を巻いた。薬はマカラちゃんの超しみる薬じゃなく普通の化膿止めです。そしてファンデを抱きあげる俺。


「ぴゃああ!?」


「アイシャちゃん、ファンデの部屋どこ?」


「こちらですわ」


 そして、案内された部屋が……


「ごゆっくり~」

「待って!ここ明らかにファンデの部屋じゃないよね!?」


 ムーディーな紫の照明にハートの枕、ピンクで統一された部屋にはピンクのダブルベット。僅かに香る甘い匂いに慌てて退出した。媚薬じゃねーか!!

 今時連れ込み宿でもこんなあからさまじゃねーわ!明らかにヤリ目的じゃねーか!!つか、この部屋何!??


「チッ」


「舌打ちしない!」


「やたらピンクな部屋だったが、なにか問題があるのか?」


 首をかしげる俺の嫁、可愛い。君は知らなくていいんです。連れ込み宿はいつか多分俺が連れていきます。だから今は知らなくていいんです。むしろ、意図を察しちゃった自分の穢れてる感がキツい。


「まったく、腑甲斐無いですわ、姉様!クレスト様 と既成事実を作るための部屋でしたのよ!」


「そうだったのか!クレストさん、部屋に「行きません」


 いやその、ションボリしない!絶対意味解ってねぇだろ!!


「アイシャちゃん」


「はい」


「俺は本気でファンデが好きです」


「………はい?」


 ファンデそっくりの顔はポカンとしていた。


「お義父さんはファンデが俺を逃したら後はないって言ってたけど、俺こそ後がないから。ファンデはあっさり気に入られたけど、三人の小姑のせいでフラれ続けてようっっやく婚約までこぎ着けたんだよ!俺、今回家族と縁切ってでもファンデと結婚するって宣言したから。姉達がファンデを気に入ったから縁切らずに済んだけど」


「……マジですの?」


「冗談で家族と縁は切れないな。たまたま切らずに済んだけど、家族よりファンデを選ぶぐらい…本気でファンデが好きなんだ」


「ぐふっ……クレストさんがかっこよすぎて辛い……」


「……何が?」


 何がファンデの琴線にふれたのか、悶えている。俺の嫁、可愛い。


「くっ…お義兄様…やりますわね!」


 だから何が?俺は普通に会話してるだけであって、特に何もしていない。ただ事実を語っているだけだ。しかし、彼女はなんかこう…強敵に遭遇した感じのノリである。


「今回のところは姉への愛を認めて引いてさしあげますわ!次はこうはいかなくてよ!」


 それ、完全にかませ犬的悪役の台詞じゃね?とつっこまなかった俺を誰か誉めてください。

 そして、アイシャちゃんは走り去った。あの子は何がしたかったんだろうか。理解できる気がしない。


「…結局、ファンデの部屋はどこ?」


「あっちだ」


 ファンデを部屋まで連れて行った。ファンデの部屋はこう…女子的なモノは一切無く、筋トレアイテムが転がっていた。後は机とベッドとクローゼット。シンプルっつーか筋トレアイテム以外物がほとんどない部屋だった。

 アイシャちゃんの行動の謎がちょっと解けた。女子力ナニソレおいしいの?って感じしかしないぞ、この部屋。しかし、ファンデらしい部屋だ。

 後は召し使いらしき女性に任せた。


「…クレストさん」


「また明日、な」


 ファンデよ、頼むからベッドに腰かけてキスをねだるのはやめようか。くっそ可愛いし、さっきので意識してるから色々と厳しい。

 ごまかすように額にキスをしてそそくさと出ていった。召し使いらしき女性がめっちゃニヤニヤしていた。恥ずかしい!!

 既成事実を作って責任を取らせよう作戦は失敗に終わりました。


 原因はクレストが無駄に性格イケメンだからです。では、久しぶりに。



・アイシャの友好度が上がった。

・ファンデの愛情度が上がった。

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