表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
私、みみっちい仕返しをいたします  作者: 明。
番外・ピアス編
60/131

親友攻略計画・デート編・3

 ピアスとリップルは植物園のカフェに入りました。ここ、素敵なんですのよ。今度バングナルト様と行こうかしら。


 この店は室内とテラス席があるのです。室内は季節の花で飾られ、テラス席は庭園内にありますの。魔法で四季の花が全て楽しめる素敵な庭園ですのよ。今の季節なら、テラス席がおすすめですわ。


「お待ちしておりました」


 リップルはよく私と行ってましたし、きちんと予約していたらしく並ばずスムーズにテラス席へ通されました。


「わあぁ…」


 ピアスがたくさんの花達に目を輝かせています。天井には見事なフジ棚があり、綺麗ですわ。奥にはサクラもありますの。


「気に入りましたか?」


「ええ、とっても!」


「僕もここがお気に入りなんです」


 そしてメニューを選ぶのですが……明らかにピアスは悩んでいますわ。わかります。どれも美味しいんですのよ、ここのスイーツ!


「…何でお悩みですか?」


 ピアスはハッとした様子を見せてからすまして言いました。


「ハーブティにするか、せっかくだから花茶にするかで悩んでいたのよ」


「ああ、なるほど。ここはどちらも美味しいですよ。スイーツもね。ちなみに僕のおすすめはスペシャルパンケーキと季節のフルーツパフェですね…僕、どっちも食べたいから半分こしませんか?」


「し、仕方ないわね!」


 あ、明らかにピアスが嬉しそうですわ。リップル、やりますわね。


「飲み物はどうしましょうか。花茶もいいですが、ハーブティなら…ピアス嬢は細工茶をご存知ですか?」


「知らないわ。どんなお茶なの?」


 そういえば、ソルレイクに細工茶はないようですわね。今度お土産に買ってこようかしら。


「…飲み物のオーダーは僕に任せてもらえませんか?百聞は一見にしかずです」


 ウインクをするリップルがかっこよかったのでしょう。ピアスが真っ赤ですわ。んもう、可愛い!


「い、いいわよ」


 リップルが店員を呼び、オーダーをしておりました。


「お待たせいたしました」


「細工茶を彼女に。大丈夫とは思いますが、もし好みの味じゃなかったら僕の花茶をどうぞ」


「これが細工茶?」


 ガラスのティーポットには茶葉が入っているだけ。不思議そうなピアスの目前でお湯が注がれ、ティーポットの中で花が咲く。茶葉が花のように変化するのを見て、ピアスは驚きました。


「わあぁ…」


「3分お待ちください」


 店員が砂時計を置いていきましたが、ピアスは細工茶に夢中です。リップルがこっそり店員に話しかけ、店員も微笑ましそうにピアスを見て頷きました。


「このお茶、おいしいわ」


 ふにゃ、と笑うピアスは可愛いですわ。リップルも満足そうです。

 よろしくてよ、ピアスったら天使ですわ。


「ピアス嬢に喜んでいただけてよかったです」


「…ピアスでいいわよ」


「…はい?」


「敬語もいらない」


「…はい、いえ…うん。わかった」


 リップルは頬を赤らめて無邪気に笑い、ツンとそっぽを向いていたピアスの口許も笑っていました。

 どっちも可愛い!!バングナルト様に会いたくなってきましたわ!

 よろしくてよ!可愛らしくてよ!!


 そして、運ばれてきた分厚いパンケーキには綺麗にフルーツとクリームがトッピングされています。ここのパンケーキ、とってもふわっふわで蜂蜜も薔薇の花蜜だからいい香りなんですよ!あああ、パンケーキが食べたぁぁい…!

 季節のフルーツパフェには、ピアスが大好きなキオウというスモモの亜種が使われておりますわ。味はさくらんぼのようなほどよい甘味。食感はリンゴみたいで私も大好きです。他にもフルーツがたっぷり。ソルベはブドウかしら?


 私も食べたくなって、パンケーキを焼いてメイドさん達と食べました。とっておきの花蜜を出したので美味しかったですわ。


 さてピアスはパフェ、リップルはパンケーキを食べています。


「はい、ピアス。あーん」


「………えふ!?」


 自然にあーんをしたリップルに動揺しまくるピアス。


「ほら、フルーツ落ちちゃう。このパンケーキ、ふわっふわで美味しいよ」


「……あむ………んっ……確かに美味しいですわ」


 ピアスはじっと自分のパフェを眺めて、リップルにスプーンを差し出しました。


「はい」


「………ぐっ!?ごほっ!」


 リップルが激しく動揺しています。するのは平気でもされるのは駄目みたいですね。


「ほら、アイスが溶けるしフルーツが落ちる」


「あ、うん…………ん………ごめん。幸せ過ぎて味がよくわからない」


 口元をおさえてプルプルするリップルに、ピアスが微笑みました。


「つまり、もうひと口ね?」


「……………………え?」


 今までほぼリップルペースでしたが、今回初めてピアスが優位に立ちました。そしてその好機を逃すピアスではありません。


「はい、あーん」


 上機嫌でパフェスプーンを差し出すピアス。結局リップルはこの後ピアスにあーんをされまくり、真っ赤になってオドオドしていました。


「ああ、楽しい!」


 ピアスの晴れやかな笑顔が印象的でしたわ。ピアスは攻めるタイプでしたのね。

 よろしくてよ!もっともぉぉっとおやりなさい!!どっちも可愛くてもんのすごーくよろしくてよ!!

 ああん、どっちも可愛くて目がはなせませんわ!!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ