親友攻略計画・デート編2
リップル達が歩いていると、元気な呼び込みが聞こえてきました。
「今日の記念に花冠を作ってみませんかぁ?今なら特殊加工で長く楽しめる花冠が作れますよ!」
「………………」
チラッ、チラッとリップルの様子をうかがうピアス。リップルはニッコリと笑いました。
「やってみますか?」
「!!そ、そうね。やってあげてもよくってよ!」
明らかに嬉しそうですわ。きっとリップルは花冠を作らないから退屈させてしまうかも…と思って言い出せなかったのですわね。
10分後。
「うわあ、お兄さんお上手ですね!」
「ありがとうございます」
折角だから自分もと花冠を編んだリップル。指導員は無視して好きに編んだようですわ。リップルは花冠を編むのが得意で、幼少時、たまに私にも作ってくれましたのよ。
「あ、これはこっちですよ」
リップルがピアスの背中にくっついて花冠の編み方を教え始めましたわ。
よろしくてよ!ときめきましてよ!
「うう…ち、近いわ!あんたエスコートの練習なんかいらないじゃない!妙に手慣れてるじゃないの!」
「え?」
首を傾げるリップル。
「…後で教えた方が解りやすくないですか?」
今回に限り、わざとではなかったらしいです。
「ぐっ…!わ、解りやすいけど、密着しすぎだわ!はしたないでしょう!げ、減点よ、減点!」
「…ごめんなさい…そんなに嫌がられるとは思わなくて…」
しょんぼりしたリップルに慌てるピアス。どっちも可愛いですわ。
「い、嫌ではないのよ!ただリップルがいい匂いがするとか、手が私より大きいとか、案外筋肉ついてるとか気になるから落ち着かないだけで!」
「そうなんですか?つまり僕、男としてピアス嬢に意識されてるんですね?」
「ふぇえ!?」
「嬉しいです!ああ、ピアス嬢…可愛い!」
ピアスが混乱している隙に、頬へキスするわ耳を甘噛みするわ…好き放題ですわね!
よろしくてよ!やっておしまい!!
「ふぇ!?あっ!?」
「いやあ、そのぉ…仲がいいのは大変よろしいのですが、ちょぉっと控えていただけると……」
「「すいませんでした!」」
あらあら、やんわり指導員さんに注意されてしまいましたわ。リップルはしぶしぶピアスの隣に行き、ちゃんと真面目に花冠の編み方を教えてあげていました。
「………………(チラッ)」
「ここは、こうで…」
リップルは真面目に教えていましたが、チラチラとリップルの様子をうかがうピアスがそれはもう………
よろしくてよ!可愛くてよ!甘酸っぱくてよ!!
ピアスがようやく編み上げた花冠は、初めてにしては上出来でした。
「…あげるわ。あんたに教わったやつだし…嫌とは…!??」
花冠を顔をそらしながらリップルに渡すピアス。リップルが真っ赤になってますわ。
「ちょっと、なんなの!?」
「いや、えと…すいません。意味を知らなくてですよね」
「は?」
意味?あ!そうか、花冠交換!
「えっと、花冠交換ってうちの国だと交際して欲しい相手に互いに作るんですよ。今時はめったにやりませんけど。そういう意味じゃないってわかってても…嬉しい」
へにゃりと素で笑うリップルにピアスが硬直しました。ピアスもリップルに負けないぐらい真っ赤です。
「…あ、あんたの花冠を貰ってあげてもよくてよ」
「!!はい!僕、ピアス嬢に似合うようにイメージして編んだんです!嬉しいなぁ…憧れだったんです。好きな子に自分が編んだ花冠をつけてもらうの!」
「す…!」
「わぁ、可愛い!似合いますよ、ピアス嬢」
花冠を飾る際にさりげなく頬にキスをされ、好きな子発言に混乱するピアス。
「ふふ、僕にもつけてくれます?」
少し屈んだリップルの頭に、震える手で花冠をのせたピアス。一瞬だけおでこにキスをいたしましたわ!
「!??」
「ふん、花冠分のサービスよ!それに私は動揺してばかりの大人しい令嬢ではなくてよ!」
ツンとしたピアスに、真っ赤になっておでこをおさえるリップル。
いやああああん!萌えますわ!どっちも可愛くてよろしくてよぉぉ!!
「いやはや、可愛らしい恋人達だなぁ、ばあさん」
「若い頃を思い出しますねぇ、おじいさん」
あらあら、仲の良さそうな老夫婦に指摘されてしまいましたわね。
「「!??」」
二人して慌てて逃げてしまいましたわ。リップルも可愛くて、とってもとってもよろしくてよぉぉ!!
「…あら?」
この素晴らしき萌えを分かち合おうと思いましたら、メイドさん達が鼻血を噴出して悶えておりました。そのままにはできないので、回復して浄化をかけましたわ。




