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私、みみっちい仕返しをいたします  作者: 明。
番外・ピアス編
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親友攻略計画

 バングナルト様とお仕事をしていましたら、真剣な顔のリップルが来ました。


「義姉様、相談があるんです」


「あら、何かしら?」


「ピアス嬢に子供扱いされているのですが、どうしたら男として見ていただけるでしょうか?」


「…仕事中「まあ!まああ!素晴らしいわ!そうね、むしろ逆手に取りなさい」


 バングナルト様は仕事中に不謹慎と言いかけましたが、未来の義妹にピアスがなるかもしれないなんて素敵ですわ!私が喜んだので、バングナルト様はまた仕事に戻りました。そんな優しいところも大好きですわ!


「…逆手に?」


 私はにんまりと笑いました。ピアスは素直になれないタイプだから、甘えてくる年下にはとてつもなく甘くなります。不器用ですが、彼女の本質は優しいのです。


「ええ。よりかかったり、膝枕をねだるのですわ!デートやエスコートを教えてと言うのもよいかもしれませんわね」


「……やってみます」





 ちょっと心配なのでハルルちゃんに見守っていただくことにしました。


「ピアス様、お願いがあるのです。年上の女性のエスコートを教えていただけませんか?」


「え?」


「このようなこと、姉にはお願いできませんし…ピアス様だけが頼りなのです」


 うるうるとピアスを見るリップルはそれはもう可愛らしく…ピアスが陥落するのがわかりました。


「し、仕方ないわね!教えてあげてもよくってよ!」


 ピアス、可愛いですわ。


「ありがとうございます!」


「きゃあ!?」


 どさくさ紛れにピアスを抱きしめて頬にキスまで…!我が義弟ながら、やりますわね!


「あ、ごめんなさい…嬉しくて……ああ、ピアス様…真っ赤になって可愛い」


「!??」


 頬を撫でられ、真っ赤になって固まるピアス。攻めますわね、リップル!よろしくてよ!大変よろしくてよ!!


「……約束ですよ?エスコート、いつ教えてくださいますか?ちなみに空いている日はいつですか?」


「えっと…三日後?」


「では、その日にデートしましょう」


「で!??」


「はい。大人の女性のエスコートを教えてくださるのでしょう?」


 リップルがピアスの腰を引き寄せ、顎クイをしました。


「充分手慣れてませんこと!?ち、ちち近いですわ!」


「いいえ…ピアス様が可愛くて…ドキドキしていますよ」


 ピアスの手を胸に触れさせるリップル。きゃああああ!よろしくてよ!非常によろしくてよ!!


「………そう、ね。わ、わかったわ。デートの練習、なのよね?」


「ええ。本当のデートだったら嬉しいのですが、残念ながら」


「ふぇ!?」


「では、三日後を楽しみにしています。当日十時にお迎えに上がります。上手にエスコートをできたら、ご褒美くださいね?」


「ふぇ!?え!??本当!?残念!?ご褒美!??」


 ピアスがすっかり混乱していますわ。リップルったら小悪魔…小悪魔ですわ!よろしくてよ!とてつもなくよろしくてよ!!


「三日後、十時にお迎えに上がります。楽しみにしてますね」


「え、ええ………」


 ピアスはそれだけ返事するだけで精一杯だったらしく、その場にへたりこんでしまいました。




「義姉様、どうでした?ハルルちゃんで見てたんでしょ?」


 ハルルちゃんはリップルの肩で羽繕いをしています。はぁ、可愛い。


「あら、バレてましたのね。よろしくてよ!とてつもなくよろしくてよ!!その調子ですわ!」


「うん、僕もすごくやりやすかったです。というわけで、ピアス様の好きな場所とか小物とかを教えてください」


「お義姉様に任せなさい!!」


 それはもうはりきって教えました。観たいと言っていた劇、好みの小物や服、お気に入りのカフェなんかも!





 リップルが去ってしばらくした後、真っ赤になったピアスが来ました。


「…ルージュ、話があるの……」


「なんですの?」


 ここではちょっととバングナルト様をチラチラするので隣室に移動しました。


「リップルにデートやエスコートを教えてと言われたけど、そもそもそんなのと無縁だったから善し悪しがわからない…!」


「……あら」


 それは困りましたわね。少し思案してみました。


「では、素直な感想でよろしいのではなくて?一般的な女性ならこう思うのでは…とか」


「う……うん。あの、リップルってスキンシップが激しい子?」


 どう答えるのが正解かしら…でもイエスと答えると誤解されるかもしれませんわね。正直に答えましょう。


「……私にはそうでもないですわ。何かありまして?」


「にゃんにも!にゃんにもにゃいわ!!」


 真っ赤になって否定する美少女…よろしくてよ!素晴らしくてよ!!


「にゃん…失礼、何にもありませんでしたの。リップルは貴女が気になるようですし、うまくすればピアスが私の義妹になるかと期待していたのですが……」


 にゃんにつられてしまいましたわ。


「!??………それ、ほんと?」


 いやあああああ!よろしくてよ!真っ赤なピアスは大変よろしくてよ!可愛いですわ!!


「…内緒、ですわよ?」


 ウインクしながらシーッのポーズをいたしました。バレたら叱られちゃいますもの。


「………………ルージュ」


「はい」


「……リップルの好みの服、とか…おしえて……だめ?」


「よろしくてよ!よろしくてよ!!私に任せてくださいませ!ピアスの魅力を最大限に引き出してみせますわ!リップルごとき、イチコロですわ!!」


「い、いちころ…」


 戸惑うピアスを着飾らせるのはとても楽しかったです。うふふ、デートがうまくいくといいですわね!

 うん、書いててものすごーく楽しいです。よろしくてよ!がお気に入りです。

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