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とある超絶天然?侍女の呟き

 レッタの友人視点になります。先生とかアヒルにどう思ってるの?という疑問がありましたので、補足も兼ねてます。

 最近、友人がとある他国のご令嬢の専属侍女になりました。毎日がスリリングな感じなようです。アヒル的な意味で。


 そんなアヒルな日々をお話しようと思います。


「ガーネット嬢!」


「はい」


 おや、友人がお仕えしているご令嬢に生活指導の先生が話しかけています。


「そのアヒルはなんなの!校則25条!ペットは禁止ですよ!」


「ペットではありませんわ。紛らわしくて申し訳ございません。ハルルちゃん、お入りなさい」


「くわぁ」


 ピンクの小さなアヒルは、ご令嬢の影に溶けて消えた。


「ひいっ!?」


 あ、先生が腰を抜かしました。


「あの子は使い魔ですの。ちょっと散歩をさせてあげたくて…申し訳ありませんでした」


「あのー、ツカイマってなんですかぁ?」


 気になったので聞いてみました。


「ああ、使い魔というのは契約して魔力とかをあげる代わりに困ったときに手伝ってもらうのですわ。悪魔、精霊、幻獣、天使なんかがいますの」


「ほほう、勉強になりましたぁ。先生、どう考えてもペットではなさそうですねぇ」


「そ、そのようね。ま、紛らわしいことはしないように!」


 先生はそれだけ言うと足早に退散しました。確か、あの先生は幽霊とかが苦手だったからだろうと思います。






「そのアヒルはなんなの!校則25条!ペットは禁止ですよ!」


 今度は我が心の友ことレッタが絡まれていました。


「先生、撤回してください」


「は?」


「アヒル様はペットなんぞというただの愛玩動物ではありません!アヒル様が居なかったら、私は何度死んでいたことか…!しかも、アヒル様はルージュ様に託された大事なアヒル様です!先生は私がルージュ様にアヒルにされてもいいのですか!?よもや城でルージュ様の不興をかった侍女が夜な夜なアヒルになる話を知らぬわけではありませんよね!??」


 レッタ、必死すぎる。

 そして、先生多分知らなかったな。顔面蒼白ですよ。効果は抜群ですな。


「………あの話、ただの噂ではないの?」


「事実です!」


「…他職員にも通達しておきますわ」


 先生が胃をおさえていました。心中、お察しします。まぁ、ちょっかい出さなきゃルージュ様は多分しない…というかちょっかい出しまくってるビネー嬢をアヒルにしないのは、何か意味があるのですかね?


「では、そういう事で失礼いたします!」


 レッタはものすごい勢いで逃げていきました。先生は追う気力が無いらしく、頭が痛いとぼやいていました。

 心中、お察しします。





 さて、多分レッタのアヒル様が珍しく単独行動をしておりました。


「ぎゃあああああ!?」


「や、やめて…!」


 なんとアヒル様は男子生徒をつつきまくっております。地面には教科書。なんとなくわかりました。


「アヒル様ぁ」


 アヒル様がギョッとしたご様子です。器用に口笛なんぞ吹いております。


「きっとレッタはぁ、教科書が無くて困ってますよぉ。私がシメときますからぁ、レッタのとこに行ってあげてくださいぃ」


「くわ!」


 私にアヒル様が触れました。


『…礼を言う』


「いいえぇ、私の親友はわりと無謀なとこがあるんでよろしくお願いしますぅ」


 不思議な声に返答しつつ、アヒル様はアヒルじゃなくて精霊なのかな?幻獣なのかなと思ったら伝わったのか…アヒル様は汗をだらだら流して逃げました


 レッタは本人いわく平凡だそうだが、とても真面目で勇気があります。普通揉め事なんて見て見ぬふりだけど、彼女はいつもなんとかしようとするんです。

 あのルージュ様の時だって騎士団長様に助けを求め、ルージュ様を助けようとしました。まぁ、ルージュ様はまともな令嬢ではなかったから助けは要らなかったようですけど。


「さてぇ、貴殿方…私の親友に手を出した報いを受けていただきますよぉ!」


 面倒事は大嫌いで昼寝大好きな私ですが、親友のためなら働く事もあるんですよ。


 それに最近どうもきな臭いので、アヒル様にレッタの側を離れてほしくないのです。どう考えても戦闘力が一番低く、狙われています。その為のアヒル様だとレッタも解っているようです。

 些事は私が片付けるとしましょう。言い寄ったご令嬢をレッタが逃がしたからって逆恨みするアホ程度、私で充分です!




 そういえば、レッタは本当にスゴいですよね。


「マカラ様!お願いだからその…ブタ?に乗るのやめてください!」


 相変わらず、今日も編入してきた超個性的美女は変質者に乗っている。

 あまりに異質すぎると、注意できない典型ですね。


「あら、校則には家畜に乗っちゃいけないなんて書いてないわよ?」


「ぐっ…そもそも校内で牛とか馬とかブタに乗ってるのが非常識です!」


「レッタ、常識はあくまでも己の中にある物差しなのよ。人によって違うの。そう、人は人!私は私!!」


 めっちゃドヤァァァ!って顔してますね。


「屁理屈…!な、なら!校則でペットは禁止ですよ!!」


「いいこと?ペットは愛玩する動物。家畜は消費するモノよ」


「せめて生物だと認めてあげてください!!」


 あの誰も関わりたくないぐらいに濃ゆいご令嬢に注意できるのはレッタぐらいだと思います。私も関わりたくありません。



 たまに血塗れになってるご令嬢を叱っているレッタに遭遇しました。


「ファンデ様!だから先に汚れを拭くなりしてから建物に入ってください!絨毯の染み抜き、大変なんですよ!」


「あ~、すまん」


「気をつけてください!」


「あ、そういえば美味い肉が「だから血が滴る!誰が掃除するんです!?」


「………わ、私が…」


「先ずお風呂!話はそれから!!」


「は、はい!!」


 さっきのご令嬢ほど毒はないけど、あの誰も関わりたくないぐらいに濃ゆいというか血塗れのご令嬢に注意できるのは、レッタぐらいだと思います。私も関わりたくありません。





 さて、ルージュ様がビネー嬢と仲良くなったとのこと。流石です。黒幕に気がついたのでしょう。私も動くとしますかね…微力ながら。


・レッタの友人がコッソリ勝手に仲間になった!

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