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男色疑惑とお義兄様

 翌朝、私達は謁見の間に通されました。


「長旅、ご苦労だった。今日の夕には歓迎の晩餐会を行うつもりだ。楽しんでほしい。しかし、女性に全く興味がなかったバングナルトがこんなに美しい嫁を連れてくるとは…」


「陛下…ええ、良かったですわ、うちの子男色だったらどうしようって心配してらっしゃいましたもんねぇ…」


「良かった、本当に良かった…」


 ソルレイクの国王陛下と多分側妃様(バングナルト様のお母様かな?)が泣いた。


「俺、違いますよって言いましたよね?」


 クレスト様はあきれたご様子ですわ。


「だって、クレスト以外に興味を持たないんだもの!クレストが好きなんじゃないかと…」


「相手は俺!?誤解にもほどがありますよ!酷いです!バングナルトさ…おま!白目むいてる場合じゃねぇわ!否定しろください(混乱)」


 クレスト様は必死になってバングナルト様を揺さぶっていますわ。


「まあ…」


 ええと…バングナルト様はつまり、両刀?


「クレスト様、負けませんわ!」


「いや、勝てないから!ルージュ様の圧勝だから!そもそも対象外だから!勝負にもならないから!早く正気に戻って否定しろ、バングナルト様!可愛いルージュ様まで本気で誤解してるからぁぁ!!」


 クレスト様が泣きました。え、誤解??ようやく正気になったバングナルト様からも両刀ではない、私だけを愛していると必死に説明されました。嬉しいですわ。男色は誤解なんだそうです。


「なかなか楽しそうだねぇ…」


 フラフラしながら来たのは…どちらさまでしょうか。なんだかふんわりした感じの美人な男性ですわ。やつれてらっしゃるけど。


「楽しくないですよ!何故俺が男色などと!」


「あはは、だってお前ってば女性に興味を示さないどころか避けてたでしょ」


「そこは否定しませんが、俺の性癖はノーマルだ!愛しているのはルージュだけだ!」


「あっはっは。みたいだねぇ。お兄ちゃんは安心したよぉ」


 まあ、お兄様でしたのね。私はバングナルト様のお兄様にご挨拶をしました。


「はじめまして。ご挨拶が遅れましたわ。ルージュ=ガーネットと申します」


「……え?可愛い!いや、美人!!バングナルトいいなぁ、しかも素直そう!いいなぁ!」


「えっと…」


「兄上、ルージュは俺のです。あげません」


「ちぇ~、お兄様がお仕事頑張ってる時に遊んでたくせにぃ」


「うっ…でもルージュはあげません」


「ふふふ、冗談だよ。バングナルト、おめでとう。ルージュ様、よろしくね。私はリストバルト=ソルレイク。お義兄様と呼んでもいいよ」


「はい。よろしくお願いいたします、お義兄様」


「うわ、素直!私こんな妹欲しかったんだよねぇ。マジででかした!バングナルト!」


 兄上のために婚約したんじゃありませんとか言ってらっしゃるバングナルト様。でも兄弟仲は良いようで、表情が明るいですわ。王様とお妃様方からもお義父様・お義母様と呼んでいいと言われましたわ。なんだか家族として認められたみたいで嬉しいですわ。


「…………あの」


 そんな中、マカラが挙手しました。


「ええと、リストバルト様が呪われてるみたいなんで解呪したいです」




『…………………』




 今度はマカラ以外の全員が固まりました。


「え?何の呪いですの?」


「ええと…申し訳ありませんが触れてもいいですか?」


「え?うん」


 マカラがリストバルト様の頬に触れると、魔法陣が現れました。


「ん~…血流悪化?病…術式が古くて読みにくい…けど、じわじわ弱らせる系統が複数ですね」


「おや、どうりで最近頭が痛いしお腹も痛いはずだねぇ」


 何故かしら…わりと大変なことなのに、お義兄様が言うとふわっとして聞こえますわ。


「…体内魔力が呪いを中和してるからその程度なんですよ」


「…え?私、魔力あるの!?」


「あります」


「わあぁ…じゃあさじゃあさ、魔石に魔力こめられる?」


「…訓練すれば可能ですが、呪いの解除が先かと思います」


 なんか、リストバルト様って癒し系ですわ。


「そっかぁ。解除をお願いできるかい?」


「かしこまりました」


 マカラの魔力が呪いをほどいていきます。編み物をほどくみたいに、陣が解けていくのは綺麗だと思いました。


「うわぁ、肩こりが治った!頭痛も腹痛も吐き気もないし、なんか体が軽い!」


 喜ぶリストバルト様に、マカラは顔をしかめていました。


「…即死系まで中和するとかありえないです…」


 リストバルト様は無意識にすごかったようです。


「え?死ぬようなやつもあったの?最近寝てないというか、寝ても悪夢しかみないから寝てないせいで体調悪いのかと思った!」


『寝なさい!!』


 リストバルト様は強制的に寝かされることになりました。マカラが多分リストバルト様の部屋にも何かあるだろうと言うので、昨日発掘し尽くしたバングナルト様の部屋でお昼寝していただくことになりました。


「私、まだ仕事があるんだけど…」

「俺と陛下がやります。寝ろ」


「いや、なんか怖い夢を見そう…」

「私がついておりますから、呪いによる悪夢は見ませんよ」


「こんな美女とお昼寝なんて落ち着かない…」

「強制的に寝かされるのと素直に寝るのはどちらですか?」


「ファンデ、よっしゃ出番か!みたいな顔をしないでくださいまし!物理的に寝かすのはダメですわ!ただでさえリストバルト様は疲れてらっしゃるのですから、ダメージを与えないでください!」


「…………おとなしく寝まーす」


「是非そうしてくださいませ」


 ようやく身の危険を感じたリストバルト様は大人しく寝る姿勢になり、マカラはクールに本を読み始めました。マカラと護衛にバルちゃんを残して、私達はバングナルト様の部屋を後にしました。

・バングナルトの男色疑惑が発覚した!


本当にそれは誤解だから!

byバングナルト&クレスト


バングナルトってクレストか私ぐらいにしか笑わないから噂になったんだよねぇ

byリストバルト


Σ(´□`;)バングナルト

(゜Д゜ ||)クレスト


・リストバルトの呪いが解けた!


まだ全部じゃないですけどね。

byマカラ

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