表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
13/131

ちょっと小休止

 とりあえず情報交換はしたし、今日はお開きかなというところで、バングナルト様がしゃがみこんでしまいました。


「バングナルト様!?」


「あ、もしかしてアレか?」


「……そうだ……ぐうっ!?」


「バングナルト様!?」


 バングナルト様が純白の光に包まれ、そこには奇跡のように美しい生き物がおりました。

 新雪のように汚れを知らぬ純白の羽毛。太陽のごとき黄色の愛らしいくちばし。そして、そして何より……


「バングル、バングルバングルバングルバングルバングルぅぅ~」


「ぎゃあああああ!?」





 何よりも魅惑的な、お尻!





 プリプリと逃げ惑うだけでその魅力を振り撒いてしまう罪なお尻!

 魅魔の魔眼よりも私を魅了してしまう素晴らしいお尻!

 可愛らしさと色気と穢れなき純粋さを同居させた奇跡のお尻!!



「バングル…痛くしないからいらっしゃい」


「痛くはしないが、尻を弄ぶつもりだろ!?嫌だ!つうか、速くなってないか!?」


「ほほほほほ、強く賢く美しいアヒルになるために、私は痩せるだけでなく鍛練をいたしましたのよ!剣に魔法…以前の私と同じと思ったら大間違いですわ!」


「やっべ、ルージュちゃんマジおもしれぇ……」


「主の危機だぞ!助けろ、クレスト!!」


「いや、命なら助けるけど、尻ぐらい減るもんじゃねーだろ」


「減るわ!命に別状はないが、精神的にゴリゴリ減るわ!!!」


 クレスト様は静観の構えですわ。


「そうか。まぁ、精神的に減るのは仕方ないな。俺は、可愛い女の子を応援したい。おもしれーし」


 クレスト様は爽やかな笑顔で言い切りましたわ。


「う、裏切り者ぉぉぉ!!」


 バングルの悲しい叫びがこだましました。





 逃げ惑うバングルという名の素晴らしいお尻。

 バングルを追い回し、執拗にお尻を狙う私。

 そして、小刻みに痙攣しているクレスト様。え!?痙攣!??


「クレスト様!?」


「ぐひゅっ、ぐふっ…ぎゃはははははははは!!ひぐ、ぐっ…苦しいっす!!」


 とりあえず、大丈夫そうですわ。痙攣ではなく笑っていらしたのね。


「バングル!観念なさい!もう呪いは解けかかっているのでしょう!?」


「…なんでわかっ…ぎゃあああああ!?」


「隙ありですわ!ああ…またこの素敵なお尻に出会えるなんて…」


 私はバングルを捕獲しつつ、お尻の感触や匂いを堪能したのでした。





「で、なんで呪いが解けかかっているのがわかったんだ?」


 存分にお尻を愛でまくり、落ち着いた私の膝でバングルが問いかけました。


「ああ、以前私が美しいアヒルになろうとしたのはご存知ですよね?アヒルになる魔法は呪いも含め古代魔術まで調べ尽くしましたの。つまり私はアヒル魔法のスペシャリストと言っても過言ではありませんわ。ですから、ちょっと術式を視れば解りますわ」


「なんつーか…」


「才能の無駄遣いにもほどがあるな…」


 そこは褒め称える所じゃありませんの?


「じゃあ、ルージュちゃんは正規の手段じゃなくてもこの魔法を解除できるの?」


「できますわ。これだけガタガタになっていれば簡単ですわよ。ちなみに、正規の手段はなんでしたの?」


「…真実の愛だ」


「あら、ピアス嬢はロマンチストでしたのね」


 まるでおとぎ話みたいで素敵ですわ……んん?真実の愛??


「…ロマンチストかどうかは知らんが、あれを愛さなかった俺への意趣返しだろうな。俺も真実の愛なんてこの世に存在しないから、この呪いは永遠に解けないと思っていた」


「………………」


「どうした、ルージュ」


「いえ、その……だ、誰がバングルに真実の愛を……」



「「…………………」」



 あら?バングルとクレスト様が渋い顔をしているわ。だ、だって気になるから仕方ないじゃありませんか!


「……ルージュちゃん、にっぶ」


「!?」


「ルージュ、ペンダントよこせ」


「…!??嫌ですわ!よくわからないけど、バングルが怒ってるのは解りましたわ!!」


 私も学習しましたのよ!お仕置きは嫌ですわ!


「知りたくないのか?誰が俺に真実の愛を与えたのか…俺が誰を愛しているのか」


「…知りたい…」


 気がつけばペンダントをバングルに渡していました。目の前には美しいバングナルト様。


「…オレ、ヨウジオモイダシタワ~。じゃあルージュちゃん、ファイト☆」


 そして、見事なまでの素早さで撤退したクレスト様。


「は、はわわわわわわ」


「俺が誰を愛しているか、存分に思い知らせてやるよ!」


「き、きゃああああ!?」








 思い知りましたわ。

 スゴかったですわ。



「えへへ」


 私がバングナルト様に真実の愛を与えたのですね。ニヤニヤしてしまいますわ。バングナルト様の腕にスリスリと甘えてしまいました。


「…くそ可愛い…」


「ちょっと!かじらないでくださいまし!」


 可愛いとかじるっておかしくないですか!?ちなみにうなじを軽く噛まれましたわ!


「お前もよく俺(の尻)にするだろうが。歯形はついてないから大丈夫だ」


 そしてさりげなく色々まずい部分を触るバングナルト様。


「大丈夫じゃな…セクハラはダメですわ!」


「せくはら?」


「性的嫌がらせですわ!」


「大丈夫、なんだかんだでルージュは嫌がってないし、いつも俺(の尻)にしているだろう」


「み、みゃああああああ!?」



 結局、明け方まで愛あるお仕置きは続いたのでした。か、かまわれて喜んでなんかいませんからね!

今回は小休止なんでお仲間は増えませんでした。


ルージュが暴走したので書けませんでしたが、バングナルトは魔力が低下するとアヒルになります。ルージュのペンダント等で補えばまた人になれます。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ