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私、みみっちい仕返しをいたします  作者: 明。
番外・マカラ編
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復讐劇計画中

リヒャルト=コンラッド視点になります。

 あれからマカラちゃんも入って作戦会議をしている。マシューさんの存在により、計画は変更となった。そこまではよかったが、現在もめている。原因は、僕とマカラちゃんの結婚についてだ。僕は僕なりに計画があるし、あの男への嫌がらせのために結婚するなんて嫌だ。フリでも駄目。レッタさんとピアス様も加勢してくれている。結婚は一生ものなのだから、復讐に使うべきではないと。

 だが、アイラ様は譲らない。華麗なるざまぁのために、必要なイベントなのだと語る。イーリ様も賛成らしい。フリならいいんじゃないか?とファンデ様も同意している。ルージュ様は中立らしく、オロオロしていた。


 双方が譲らない中、マカラちゃんが発言した。


「私はいいわよ」


「そうこなくっちゃ!」

「マカラちゃん!?」

「マカラ様!?」

「マカラ!?」


「だって、あの馬鹿にダメージを与えられる上に私はリヒャルトと一生添い遂げる契約ができるのよ?むしろ、馬鹿はついでよ。私はリヒャルトが欲しいの」


「ううっ…」


 マカラちゃんはアンバランスだ。大人びているようで、たまに幼い。そこが可愛くて、たまらなく好きだ。今も昔も変わらない。


「ねえ、私はリヒャルトが欲しいわ。だから、残りの人生を私にちょうだい。あんまり意地悪しないで大事にするから」


「違うわよ、マカラ様。マカラ様がお嫁に行くんだから…………ね?」


 アイラ様がマカラちゃんに耳打ちした。頷くマカラちゃん。

 僕の両手を取り、両頬を包ませた。


「リヒャルトのお嫁さんになりたいの…………だめ?」







 か わ い い






 頭が可愛いで占領された。気が強そうな容姿のマカラちゃんからのおねだりとか、可愛い。首をかしげながらいうのがまた、あざと可愛い。そもそも昔から可愛かったし、今も可愛い。可愛くて可愛くてしかたがない。


「マカラちゃん、僕と結婚して!!」


 気がつけば、人前だというのにマカラちゃんを抱きしめて叫んでいた。


「え?やった!喜んで!言質はとったわよ!皆が証人なんだからね!」


 そこで言質はとったとか言う辺りがマカラちゃんだね。さらに、マシューさんに協力してもらう約束をしたので彼も連れてきた。


「いやあ、大がかりな仕返しだねぇ。あれがしたことを考えれば、無理もないかな」


 マシューさんは計画を聞いて快諾してくれた。


「それにあたって調べたいことがあるんです。血をいただけませんか?」


 僕が作った最新魔具。これが世に出たら、色々な騒ぎが起きるだろうね。付属のカプセルを外し、そこに一滴血をもらった。


「マカラちゃんも、こっちに入れて」


 別のカプセルに一滴血をもらう。それを魔具に装着して、魔力を注ぐ。


 柔らかな青い光に、予想は確信へと変わった。この魔具は、血縁関係かを判別してくれる。青は親子または一卵性の双子、緑は兄弟。黄色は従兄弟や叔父叔母、甥姪などの親族。赤は他人。

 DNA鑑定みたいなことできないかなぁと作ってみた。現在、的中率は100%なので、確実にマカラちゃんとマシューさんは親子だと言える。


「で、これは何なの?」


「実は……」


 全員にこれを説明した。皆驚いている。特にアイラ様とイーリ様、ルージュ様が驚いているような?


「コンラッド様」


「はい?」


 なんか、目が怖い。マカラちゃんがぎゅっとしてくれたので落ち着いた。


『あんた、転生者なわけ!?』


 てんせいしゃ??転生者!?いや、そもそも、彼女の言葉は日本語じゃないか!!


『以前の名前は金藤利人です。まさか、アイラ様も!?』


『私も、イーリも、ルージュ様もよ!!』


「え、ええええええ!?」


 初めて記憶持ちに会ったよ!それも三人!


「だからこその発想ですわねぇ。血縁を鑑定しちゃう魔具だなんて…」


 ルージュ様は穏やかに微笑んだ。


「仲間のためですもの…ヤル気が出てきたわ!!」




「…あの、盛り上がっているところ申し訳ないが…つまり、マカラは……私の子、なのかな?」


「そうです」


 僕は頷いた。最低なあの男がマカラちゃんの父親じゃなくて良かった。マカラちゃんはマシューさんに似ている。よく見ないと気がつかないけど、爪や指の形や唇なんかがね。だから作ってみたんだ。予想通りでよかったよ。

 マカラちゃんが幼少期、お母さんが死ぬまで放置されていた理由も説明がつく。もしマカラちゃんがあの男の子だったら、もっと可愛がられていたに違いない。


「私と、マスラの、子……ああ、私はなんと愚かなんだ!彼女をもっと信じて…連れ去ればよかった!!」


「伯父様、が、私の、おとうさま?本当に?」


「本当だよ。間違いない」


「お父様!!」

「マカラ!!」


 どちらともなく、抱き合う。マカラちゃんはこれから、幸せになるんだと感じた。




「オッケー、オッケー。でかしたわ利人君!」


「ど、どうも……」


 アイラ様、めっっちゃ悪い顔してる!まあ、僕もこの事実はあの男を確実に追い詰めると思っていたからなぁ……。


「あ、マカラちゃんに確認したいんだけど、マシューさんって本当に病気なの?マシューさんの病気みたいな症状を引き起こす薬ってないの?」


 マカラちゃんの顔が明らかにひきつった。マシューさんが苦笑する。この二人、意外とわかりやすいんだよなぁ。


「お父様?」


 あ、マカラちゃんがすごいキレてる。流石のマシューさんも慌てて弁解した。


「その、マスラが死んで、自棄になってたんだよ!」


「…心当たりがおありなようでなによりです。後ほど詳しく症状を教えてくださいませ。解毒します」


 なんにせよ、こちらは問題無さそうだ。マシューさん、早く元気になるといいな。


 もしマシューさんが本当の父親じゃなかった場合は養子縁組してそう見せかける予定だった。確証はあったけど、絶対ではないしね。


 あの男がマカラちゃんの本当の親じゃなくてよかった。もう遠慮はいらないよね。

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