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ルビーアイ・カタストロフィ  作者: アゲハ
2章 泉
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7話 エスケープ

ナンパ男が逃げた!


この行動は予想通り!


私はエリスに向き直った



「コレから起こる事は、貴方を助けるための行動…… 解らなくても良い! 私を信じなさい!」



私はそう声を掛け、エリスの体を持ち上げ、肩に掛けた


エリスの顔が驚きに変わる


有無を言わさず、私は言った



「エリス、行くよ!」



私は体を屈める


頼むわよ、ルビーアイ


貴方の力を……


私に貸して!!





足の肉が膨らむ……



腕の肉も膨らむ……



首も、胸も、腹も……



そしてソレらが元の体系に凝縮した



はち切れんばかりの筋力



整った…… 行く!!








私は走る!




直ぐ右に見える路地にエリスを(かつ)いだまま走る




エリスは細身だ




それでも尚、軽く感じるルビーアイの筋力増加




この程度の重さを、重さと感じない




走る中で()()()()()()




奴だ




後方に黒服が追ってきている!




チィ……




意外に速い!




私は路地を抜けて左に走る




人が多い方向へ行くべきだ!




万が一の為の行動




ソレを実行した




その時だ




前に見える路地から人が出て来た




通行人




いや、違う!




()()




()()()()()()




背後のとは()()()()か!?




私は逃走方向を右に向ける




そして走った!




また路地に入る




抜ける




左!




なに!?




また左から別の男!?




黒服、金バッジ!




3人目だと!?




急減速をした私の足元から、ゴムの焼けた臭いが鼻につく




それでも私は向きを変え、右に走った




今背後から聞こえる足音は……




2人!?




1人はドコだ!?




ダメだ!




考える余裕は無い!




走るしか無い!




走り、肩を揺らす私に乗るエリスが、ゲッ!ゲッ!っと息を漏らす




苦しいよね……




でも、もうちょっと頑張って!




私は心で励ました




左に道が見える!




そこに走りを進める




ソコにもまた黒服が私の姿を捉えて走った!




え!?




最初の奴だ!!




イヤホンか何かで連携してるのか!?




また右に行くしか無い!!




向きを無理矢理、右に戻し、大きく孤を描いて走り続けた




奴らは速い!




プロのスプリンター並みだ!




そして完全にロックした相手を逃すつもりも無い!




だから私達は逃げるしか無い!




でも




でも……




でも、コレでは……




そう理解した時には、私達の姿は……




明らかに人通りの少ない……




()()()()()()を走って居た……




そうか!!




今更、この結論に達するとは!!




奴ら……




ナンパ男達の行動、そして散歩




コレか!!




人通りの少ない郊外に()()()()()()していたのか!




なんて私はバカなんだ……










クソッ……



巧い!!



私は……



私とエリスは……



彼等が()()()()()()()()追い遣られた!!



諦めが悪い私は、それでも走った



砂利の多い道を優先して走る



若干、態勢を低くして地に手を擦らせる



念の為の作業だ



そしてまた走る



態勢を低くする



そんな行動を繰り返して私は走った


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