オカリナ
掲載日:2016/01/19
吹き込む風が音になる
壁に当たって音になる
体が震える
音が震える
がらんどうの体のうちで
素焼きの茶色い躰のうちで
吹き込む風が音になる
出口を指が塞いでいる
見えない世界に出口はない
出口を求めて音が迷う
迷った音が耳に届いて
つややかか
耳障りか
耳を選んで届け始める
共振した音同士が
狂信した風を集めて
壁に沿って
指に沿って
ようと
やっとで
出口を見つけて
心地いい?なんて
囁き声
耳元まで
やさしい音だけ
今日は届けてよ
オカリナさん
ゆっくり眠れそう?
それはよかった。
ありがとうございました。




