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序章 少年少女
西暦2065 ニューヨーク。
ここは亜人の都市。そして、地球で一番最初に大規模なパンデミックが起こり、超能力者と亜人が産声をあげた都市。
ニューヨークの某ビルの屋上に、その少年は佇んでいた。深く被った灰色のフードと、黄色と緑の派手なヘッドフォンを首にかけている。ズボンは黒のチノパンという、いたって普通の少年だ。
眼下にはブロードウェイが広がり、絶えず亜人が行き交っていた。
少年は一人でこの場所で終始笑っていた。
それは、この怠惰な世界をあざけ笑っているかのような・・・。
少女の1日は、至って平凡な日常の女子高校生と大差はなかった。
天才的な超能力を持つこの少女は、日本の東京で警察のような仕事をしていた。普通の警察ではない。亜人や超能力者を取り締まる「特殊人種取締課」という部署に所属する゛普通ではない女子高生゛なのだ。
ここはロシア。最大の超能力者の国家。




