家に帰ったら、すぐに自分の部屋に避難しましょう。
「ただいまー」
と言って、僕は家に帰ってきた。
見ると、フランス人形のように目鼻立ちがはっきりしたブロンド美少女がいる。うちにホームステイしているセレスティーヌという女の子だ。ちなみに僕の一個下だ。
「うんちゃん、エッチなことして遊ぼ!」
そして、うちの超美人なセレスティーヌの、帰ってきて最初のセリフがこれである。非常に残念だ。ちなみに『うんちゃん』ってのは僕のあだ名である。『や』を大きくすると、『うんちやん』(関西弁で『ウンチじゃん』の意味)になる。
「どこから突っ込めばいいのか……」
「まず、(自主規制)から!」
「母さんがいないからって、白昼堂々卑猥な言葉を叫ぶな」
「言葉がダメなら行動で……」
そう言うと、そのブロンド美少女は俺のズボンのチャックをいきなり開けた。
「セ、セレスティーヌ!? 何すんだ!?」
「エッチ!」
「や、やめろ!!」
「日本人のか弱い体じゃ、西洋人には勝てません」
そう言いながら、セレスティーヌはいきなり俺は押し倒した。
「さーて、どれから脱がしましょうか」
「ちょ、ちょっと待て、ぼ、僕にも心の準備が……!」
「はーい! まずは上から脱がしてー!」
僕の上の服は余儀なく脱がされた。今、上半身が裸だ。
「や、やめてよ……」
「おっと、抵抗が弱くなってきましたねー! 今からガンガン犯して――」
――と、その時!
「ピーンポーン」
間抜けな音がした。インターホンだ。助かった。
「こんな時にインターホン……ワッツアバッドタイミング」
ワッツアゴッド(グッドじゃなくて神の方)タイミング。
「ちょっと待ってて、うんちゃん。すぐにまた犯すから」
よーし、チャーンス。いつ逃げるか、今でしょ。
俺は自分の部屋に逃げ込んだ。