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物語の断片集

神聖なる悪魔

作者: 風白狼

 この世界には、魔物と呼ばれるものがいた。人々は魔物から身を守るために、学校や道場で武術を学んでいた――――

 一人の生徒が、くずれ落ちる。すでに何人かが、そこに倒れていた。

「へっ、この学校にはオレ様にかなう者は1人もいないのか?」

 ニヤニヤ笑いながら、1人の男が言った。周りにいた数人の取り巻きたちも、わいわいとはやしたてる。と、男の前に、一人の人物が現れた。

「我はこのディティール校の4年2組、アクア・セトリック。即刻ここから立ち去れ。」

「オレはサーズ校の7年5組、ガルア・レーニア。お前がオレに勝てたら出ていってやらあ。」

 ガルアと名乗った男は剣を構え、ニヤリと笑った。対してアクアのほうは武器を持っておらず、素手で構えの姿勢をとった。双方同時に駆け出す。

 勝負は一瞬でついた。アクアの拳がガルアのみぞおちに入り、そのまま男は飛ばされていった。周りは騒然とした。取り巻きの一人が言った。

「アクア・セトリック? まさか“悪魔の右腕”を持つといううわさの…?」

 ガルアとその取り巻き達は、蜘蛛の子を散らすように逃げていった。



 ふと闇の気配を感じて、顔を上げる。少年はあたりを注意深く見回す。と、しげみから巨大な魔物がおどり出た。すかさず剣を構え、切りつける。だが、魔物はたいして効いたようすもなく、毒々しい色の煙をはき出した。しまった。少年はまともにその煙を吸ってしまった。視界がゆがみ、意識が、暗転する。

 何人かがその周りに集まるが、誰も近寄ろうとしない。立ち向かえる者が、いないのだ。突如、黒い影が現れたかと思うと、魔物が後ろにすっとばされた。現れたのは、長い茶髪をもち、黒い長袖ジャケットを着て、手袋をはめた、アクアだった。だが、飛ばされた魔物の方はさしてダメージもないのか、奇声をあげながら向かってくる。

「ふん、言葉も話せないのか。大したことないやつだ。」

 冷ややかにそう言い放つと、アクアは右の手ぶくろを外し、そでをまくった。向かいくる魔物に対し、腕を振り上げる。ギャアアアという奇声とともに、魔物は肉片と化し、絶命した。アクアの右腕は、魔物を切り裂いた腕は、大きく変容していた。腕は黒い外骨格でおおわれ、異様なほど二本の指が伸びている。まさしく、“悪魔の腕”と呼ぶにふさわしかった。

~あとがき~

 高1のころ、つまりこのブログを始めたばかりの頃の作品です。

妹たちとやった交換日記に手書きで書いてありました。

黒歴史ですね……実はもう一つ、アニメ版ポケットモンスターダイヤモンド&パールの二次創作、

『恋するミミロル』なんて作品も収録してありました。


 時期が時期だからか、相変わらず「アクア」がいます。

そして後半に出てきた少年は絶対にシェランだなーと。

今のままでは何が「神聖」なのかわかりませんし、気が向いたらリメイクしたいと思います

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