第3話 息も絶え絶えに徘徊する警備員
みなさん! 超お久ァァァァ!
私は! 私が! 語り部パンツでございますッッ!
久しぶりすぎて、自分のキャラがどんなのだったか忘れちゃったよ!
とまあ、そんなことは置いておくとして、早速本題に入ろうか。
書籍化作家でも、書籍化作品でも、誤字ってのはある。表記ゆれくらいなら、普通にみんなしていることだし、千字に一ヶ所程度なら指摘されてもそれほど気に病むようなことでもないんだ。
だけどね!
言葉の誤用、というより、意味を知らない言葉を使っている例がちょくちょくあると「この作者、バカだな」と思われるだけだから、そこは気をつけたほうがいい。
例えばだ。
『全力で森を駆け抜けた主人公はなんとかモンスターから逃げ切るも、息も絶え絶えにその場に倒れ込む』
この文章でどのような光景を思い浮かべる?
ゼイゼイと荒く息をしながらも、逃げ切れたことに安堵の表情を浮かべている?
違うよ。
息も絶え絶え、というのは『あまり息をしていない』状態なんだ。死にかけていて息絶える寸前、と言ったほうが分かりやすいだろうか?
次の例にいこう。
『徘徊する警備員の目を盗み、俺は建物の奥へと向かった』
ゾンビの館に侵入したのならそれでいいんだけどさ。
普通、警備員は徘徊するんじゃなくて巡回するんだよォォォォォォ!!!
字面のイメージだけで、よく知らない語を使うものではありません!
まず、辞書を引こう。
世の中一般ではどのような意味で使われている語なのか調べよう!
仕事のメールとかでも、言葉の意味をよく知りもしないで使う人がいる。なんとなく、気分で使っているのだろうが、決定的な誤解を生むこともある。
『取り急ぎ、ご報告まで』
これは、「とりあえず、急ぎで簡易的な報告です」という意味だ。
当然に「後ほど正式な報告がある」と受け取った人は期待する。
上司に指摘されて「そんなこと知らない!」なんて言ってしまったら、「小学生からやり直してこい」と言われてしまっても仕方がないだろう。
言葉による意思疎通をすることができない、と部下に言われたら、上司にできることは、部下のクビを経営陣に訴えるだけだからね。私なら問答無用で異世界送り決定だね!




