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人間→魔物モブに転生したんですけど弱いですよ?  作者: 駄目猫
3章 宝石『イブンティア』
17/28

17:再会ですよ?

最近頑張って毎日書いてみてます!!

是非読んでくださると嬉しいです!!

 穏やかな街と〝待ち〟

 少女の帰還と再会へ


「キョウさん着きましたね……」


「うん、ただただ長かったわ……」


『ようこそ イブンティアへ』と書かれた看板の前に立つ2人組。休憩を一旦入れてからもかなり歩いて、ようやく着いた。

 街はエステルの様な活気が無くとても静かでどちらかというと大きな農村という表現が正しいのではないかと思わせる。それでも街自体の大きさはエステルより少し小さい位だという。


「これ、勝手に入って大丈夫だよな?あの警備の人とかいないけど」


 エステルは警備されていたため少し不安になる。イブンティアには城門もなく警備も無かった。あるのは恐らく街を囲っているであろう木の柵だけだ。


「大丈夫ですよー、多分……この街の人ことだから何も言わないと思いますけどね」


 イブンティアに帰ってきたセレネの表情が柔らかくなったのが分かった。エステルであんな目に会いもう帰れるか分からない状態だったのだからそう言われればそうだろう。


「じゃあ、取り敢えずセレネの家に行こうぜ。家の人も1、2日セレネがいなくなってかなり不安だと思うし」


「そうさせて貰えると嬉しいです」


 道中で休憩をとった時から決めていた目的の()()にもセレネの家に向かう必要がある。それとちゃんとした休養のためだ。





 ************





 どの家もそんなに変わりはない。エステルのように夜は派手に光り建物も様々な色が使われていたのに対してここ(イブンティア)は同じ様な色合い、形の家が並んでいるだけだ。どれも木で作られた感じで本当に農村かと思ってしまう。


「着きました!!やっと帰ってこれたぁ……」


 これまた同じような家の前で止まるセレネ。どうやらここが家らしい。


「お母さんお父さん、ただいま!!」


 普通にドアを開ける。最初に会ったゴブリンの家もそうだったが鍵をかけないのがここ(魔界)の主流?危ないじゃん大丈夫なのか?などと思っているとセレネは既に家の奥に行っていた。


 ――あ……行っちゃった


 どうしよう、と狼狽している所にセレネと大きめの男の人が一緒に出てきた。横はそれほどでも無いが背丈は今のキョウより少し高い位でセレネとは全く違う黒い髪の毛が凄く印象に残った。


「あなたが……キョウさんですか?」


「え、あはい。そうです」


「話は今聞かせて貰いました。娘を……本当にありがとうございます。立ち話もなんですからどうぞ、中の方へ」


「すみません。ありがとうございます」


 中に入れてもらい居間の様な場所につく。テーブルを囲んで椅子3つありそのうち1つは既に座られていた。

 これまた綺麗で長い髪の毛をしている。眼を奪われたのはその髪の毛が光に反射して()に光っている事だった。セレネと同じく銀の髪、顔は見なくとも母親だという事は分かった。


「セレネ……心配したんだから。ホントに良かったわ……」


 涙ぐみセレネを抱く母親。愛娘が1日2日と消息不明だったのだからそれは当たり前だろう。こんな感動の再会に自分の様な部外者が入り込んでいいのか……?すごく場違いな感じがしてすぐにでも出ていきたかった。

 そんな様子を見たのか母親はすぐにセレネを離しキョウに話しかけてきた。


「あ……ごめんなさいね。この度は娘を助けていただいて本当に感謝しています。セレネの母のアリアといいます」

ここからイブンティア編スタート!!

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