14:感動的解決ですよ?
お久しぶりです。忙しく書いている時間がありませんでしたがまた不定期更新ながら頑張ってみようと思いますので、是非!!!!よろしくお願いします!!
虚な闇から零れる雫
銀髪の少女と金髪の少年
目の前を見た。涙の跡、乱れた髪の毛に少し目にかかった銀髪、嗚咽により少し苦しそうだ。
その目には少し明かりが、光が。ほんの少しだけ差し込んだようにも見えた。
「ごめんなさい……私…… なんてことを……」
その口からは狂気に染まる声ではなく魔人の、セレネの声が聞こえてきた。
「いいよ、別に。セレネが無事ならそれでよかった……」
「心配かけさせて……大丈夫かしら?」
プリンも心配そうにセレネの顔をのぞき込む。
「本当に……ごめんなさい。私の、力不足でこんなことに……」
力不足とも分かっていた、対処法が今のところ無いことも分かっていた。
「いや、マジで大丈夫だって。そんなに心配すんなよ」
明るく声を掛けてみる。事の重大さは分かっていた、でもそれを少女に悟らせてはいけない。気丈に振る舞うキョウ。
「それより、セレネはケガとかない?ちょっと手間取ったからこんな風にさ…… グルグルしちゃってるけど……」
セレネの周りのロープを指さす。
「え……と、大丈夫です」
「そう……それならよかったわ」
照れくさい訳では無いがあまり会話を上手くできていない気がする。少女をロープで縛っておいて「大丈夫?」とか言うことに何かを思ったのかもしれない。
――いやいや、気のせいでしょ……
別にそんな目で見てはいない。そんな事も思っていない。
と、その時。
―ギュルギュルグ〜
音の方向を見る。さっきまでは下を向き目や頬を赤くしていた可憐な少女が今度は別の意味で頬を赤くし下を向いていた。
「ご、ごめんなさい!! 」
プリンと顔を見合わせる。プリンは今にも笑いだしそうな顔だ。
――抑えろよ……?
「セレネったらさっき食べたばかりなのにお腹すいちゃったの?おやつくらいしかないわよ」
優しくセレネに笑いかけるプリン。それはどこか見たことのある様な光景、母親の様な優しさ。まるで本物の親子であるように錯覚させた。
「ま、大したことも無かったし間食して……イブンティアに行きたいし。早く準備しようぜ」
キョウもセレネに話しかける。するとセレネはまた恥ずかしそうに俯く。
「あの、えと……このロープですけど……とってもらえると嬉しいです……」
――やっばい……
話が終わり改めて冷静になるとまずい状況に気づいた。皆平和そうに話していたが、実際はロープにいやらしい感じで縛られている少女を囲み魔女と元人間の男が嬉しそうに、ニヤニヤしながら話していた。
「う……ごめ。もっと早く気づけば良かった……」




