あきらめる父
清十郎は竹内の占いを参考に次に何をすれば良いのかを教えてもらった。
やることはプレイヤーが二人一組になり、宇宙の壁につっこむこと。
一人で宇宙の壁に突っ込んでも、宇宙は一緒に引っ張られてついてプレイヤーのうしろを来るだけであり、その先の黒い点には辿りつけない。
しかし、反対側の宇宙の壁も、もう一人のプレイヤーが突っ込むと、宇宙は内側から外側へ引っ張られるカタチになり、宇宙は膨張して破裂する。すると、黒い点の世界にいける。
竹内から聞いた話を実践する前に、もう一つのマントが必要になるだろう。しかし、ダンジョン内で見つけたアイテムは使うと復活しないみたいで、探せばもう一つマントが隠されているのか。あるいは広い宇宙から、探さないといけないのか。
二人にはマントを探す課題が発生した訳だが、そのマントを最も手軽に手に入れる方法を二人は知ってる。ネットオークションで買うのだ。
探すのが面倒なら買うしかない。マント探しに竹内の占い師のスキルを使ってもヒントはなかったから買うしかない。
しかし、ネットオークションの金額を見て二人は驚いた。1000万円である。
魔法のマントは特殊レアアイテムであり、端末一つ、ログインID一つにつき、一つしかゲーム内で手に入らない仕組みになっている。新しく端末を買っても、端末が脳内ニューロンパターンを認識、識別してゲーム経験者かどうかを判定し、そのゲームではマントが出現しない。
つまり、手に入らない。
知り合いの経験者を探してマントを貸してもらうとしても、1000万円もするものをおいそれと貸してくれるとも思えない。
清十郎と竹内は、コツコツとマント探しする旅に出るしかないのであった……




