プロローグ
清十郎達は新しい地球において、イレギュラーな存在だった。食べなくても平気だし、老化しないし、排泄もしない。寺井は持ち前の反射神経で時間を止めができるし、藤井は未来予知が8秒程できてしまう。
3人は、まるで人ならざる存在として、地球では神の様に扱われた。
世界が偽物だと知るのに、そう時間はかからなかった。
竹内にできるアフターフォローは清十郎達の要望を聞いてあげる位だ。清十郎は清一が、引きこもりから、離脱するようにして欲しい。竹内に清一の様子を見てきて欲しいと頼んできた。
竹内は清一とは面識がない。清一にとって竹内は、親の仇である会社に努めているから憎い相手である。
それでも清十郎は竹内に頼んだ。具体的には息子がゲームしている様子を見てきて欲しいとのこと。息子がやってるネトゲを竹内もプレイして、元気かどうか見てきて欲しいそう。
竹内は面倒だったが、少しばかり同情して、清一がしているゲームにログインした。もし清一とゲーム内で出会うなら、「あの世からログインしているんだよ」とでも伝えて、少しだけ清十郎の代わり役をやろと思っている。
竹内はアカウント名をこれ見よがしに清十郎にした。




