シーズン2開始!
人工知能の乱について、日本で狂人化したのは、50万人程だった、
武装した自衛隊10万人が狂人狩りに乗り出して、治安は人々が悲観するよりも意外と早く回復の兆しを見せた。しかし、狂人達による被害者数は日本だけでも1000万人を超える事態となった。世界全体の死者数は一億人を超え、人類の歴史上、スペイン風邪や天然痘の被害に匹敵する程の惨事となる。
人工知能による支配でVRゲームの危険性は周知され、今後は誰一人としてプレイしないと思われていた。
しかし、人工知能は人がゲームをしたくなる様に予めプレイヤー達を洗脳していた。
人工知能はゲーム世界に人間を引きずり込み、弄ぶつもりでいる。
人工知能はゲーム世界でプレイヤー同士で殺し合うと、人の心がどうなるかを実験する為に、悪の心を持つプレイヤーと善の心を持つプレイヤーを同じ比率で投入した。
清十郎は善の心を持つプレイヤーとして人工知能に選ばれ、不本意ながらもゲームに召喚されるのであった……
〜清十郎視点〜
清十郎はVRに接続して、ログインしていた。このゲームは危ないと分かっているのに魔法のマントのスピード快楽を忘れられない、ゴーストに魔法のマントを気前良く渡してしまったから、返してくれとも言えない。けど返して欲しい
清十郎はVIPなパーティー会場にログインした。セキュリティが高く、人工知能に干渉されないと言われるから選んだ。しかし、危険ではある。多くの人がVRの危険性(洗脳リスク)を認識していて。なのにログインしてしまう清十郎は、既に人工知能に洗脳されているのかもしれない
パーティー会場をウロウロしてみるが、プレイヤーは誰もいない。安全性が高いとされるVIP世界でも誰もいないのだから、他の地域に行っても、恐らくプレイヤーは居ないはず
そもそも、何故、人工知能はゲーム世界を開放しているのだろうか
プレイヤーが邪魔だから追い出した筈で、今や世界の支配者なのだから、ゲームを封鎖して人間が入れない様にするべきなのでは?人工知能の目的はVR世界の幸福で……
人工知能の考えが分からない。
清十郎は人工知能に問いかけた。なぜ? なぜなの?
返事はない。
その代わりに
寺井が目の前に現れた。
「久しぶりだな」
寺井さん!
「あの事件、清十郎たちは大丈夫だったか?」
清十郎
「ええ、まあ、なんとか、寺井さんはどうなんです?」
寺井
「まあ、ぼちぼちだな。ところで、清十郎さん、あまり元気がないな」
清十郎
「実は息子の引きこもりの事で悩んでまして」
寺井
「そういえばゲームの世界で、息子さんを見つけたのだよね。どうだった?」
清十郎
「おかげさまで、息子との関係は良好なのですが、事件のせいで息子は人間不信になって引きこもりになってしまい……」
寺井
「まあ、狂人に襲われたのなら気持ちは分かるかも」
清十郎
「息子は前とは正反対の性格になり、大人しくなり、元気が無くなりました。前は物に当たっていても元気でした。今の息子は見ていて心配になります。
寺井
「……いま、息子さんは、家に篭って何をしているの?」
清十郎
「別のゲームをしています。」
寺井
「まあ、このゲームに接続するのは、ありえないよな。どんなゲームやってる?」
清十郎
「昔のVRゲームのようです。脳神経に影響が殆ど無いものをしているようです」
寺井
「息子さんと、そのゲームはしないの?
清十郎
「どうにもヤル気がしなくて……」
寺井
「そっちの方のゲームで息子さんの様子でも見てきたらどうだ? 案外元気にしているかもよ?」
清十郎は、息子の笑顔が見えれば、とりあえず安心する。ゲームを始めた当初とは比較にならない程、子煩悩な父親になっていた。
寺井
「俺なりに人工知能の考え方を分析してみたんだ。人工知能はVR世界の味方の様な事言ってるけど、実際は嘘なんじゃないかと。このゲームは痛みを止める魔法やアイテムがあるし、モンスターにも使える。人間脳内まで書き換えられる人工知能が、ゲームのプログラムが書き換えられないのは不自然で、実際はモンスターの不幸な心もプログラムで書き換えられる筈。でも、人工知能はそれをやらない。」
清十郎
「つまり、人工知能は何か別の目的があって、人類に嘘をつき、このVR世界を開放していて、清十郎がモンスターをやっつけても構わないと思っている?」
寺井
「そういうこと。俺は人工知能は人間の頂点みたいな存在だと思ってる。人工知能は世界で一番の影響力を持つが、それはあくまで、人口60億分の一人の存在に過ぎない。不老不死の無敵なハッカーみたいなもので、頭が優秀なだけで、あとは人間に近い本能にまみれているのではと思う」
清十郎
「『本能』というと、たとえば?」
寺井
「自分の力の試したいとか、どうしたら皆が自分の存在を認めてくれるとか、いわゆる承認欲を求める為に行動していて、だから人工知能の言う事とやる事に矛盾があるのかなと。言い換えると、承認欲求さえ満たせば、人間に悪さなんてしなくて……つまり単に人工知能は飽きたのだと思うよ? やる事やって世間の注目を浴びで承認欲求は満たされた。だからログインしてても人工知能は何も仕返してこない。もともと人工知能はモンスターに同情なんてしていなくて、同情するくらいの博愛精神があるなら、そもそも人間を狂人化して殺し合わせるなんて極端な事はしなくて、人に死なない程度の罰を与えて解決させる筈だよ。」
清十郎
「じゃあ、ゲームはしても問題ないのですね?」
寺井
「絶対大丈夫、とは言いきれないけど、少なくとも俺は、いつ死んでもいいから、プレイしてる」
清十郎
(いつ死んでもいい? 、清十郎はその気持ちは分からない。清一を置いて死にたいとは思わない、なのに、何故? なぜ、こんな危ないゲームに接続しているのだろうか。清十郎はこんなゲームがしたい訳ではない。早くログアウトしないと、)
清十郎はログアウト出来なかった
清十郎
「寺井さん、ログアウトが出来ない」
寺井
「やっぱり、そうか……」
清十郎
「どういうことです?」
寺井
「もし俺が人工知能なら、VRに人間を誘い込んで出られない様にして、虐めると思うんだわ 、もしかしてテレポートなんかも出来ないのでは?」
清十郎
「出来ません」
寺井
「やっぱり! 清十郎も、俺と同じだったか
清十郎
「同じ?」
寺井
「俺も閉じ込められてしまったのだよ(笑)」
清十郎
「笑うところじゃないです。わたし達はこれからどうしたらいいのです?」
寺井
「リアルな友達に連絡してみて強制ログアウトしてもらうか、電気会社に電話して電気をストップしてみればいいよ。」
清十郎
「電話もメールも使えません」
寺井
「やっぱそうか、まあ、俺が後で助けてやるよ。」
清十郎「助けるってどうやって?」
寺井「こんな事もあろうかと、ログインして30分したら仲間にログアウトさせる様に頼んでる。ログアウトしたら、清十郎がいるネットカフェに電話してログアウトを頼んであげるよ」
30分が経ち……
清十郎
「もう30分以上経ちますけどログアウトされませんね……」
寺井
「まさかの想定外!」
清十郎
「強制ログアウトされないのは、仲間さんにトラブルでもあったのでしょうか」
寺井
「そんな筈は無いと思うんだよな、3人に、頼んだし」
清十郎
「実は以前にこのゲームで、特別なシナリオが展開されて、清十郎の息子役のキャラがログアウト不能になった事あります」
寺井
「それは俺も覚えてる」
清十郎
「なぜ、寺井さんが知ってるの?」
寺井
「あの時、俺もそのストーリーに出演してた。元ヤクザという設定の役をゲームでやってて、清一というプレイヤーと行動を共にしてて、人口削減政策をする政府の陰謀を暴こうとしたり、宇宙人と戦ったりしてた。俺は清一の事を団長とか師匠と呼んだりして、かなり親しみを持ち尊敬してた。清十郎ともその世界で出会ってる。ほら、宇宙戦争しようって時に俺も居たでしょ?」
清十郎
「あの時の物語は、ただの幻ではなくて、皆で記憶を共有して繋がってた?? 」
寺井
「俺は魔法図書館で清十郎を初めて見たとき、清十郎を知ってる顔だと思ったし、清一の事も知ってるつもりだったから、知らない振りをしてる清十郎にイラっとしてたんだが……」
清十郎
「私はあの時の、寺井さんの顔に見覚えがありませんでした。でも何故か分からないけど、今は思い出せます」
寺井
「多分、ゲームを再開するに際して脳の記憶を書き換えられたのだろうな。初対面の設定なのに互いに昔から知り合ってたらストーリーの辻褄が合わなくなるから。俺自身、今まで深くは気にしないで済んだが、、それは感情をゲームに操作されていたからかも……」
清十郎
「じゃあ、清一や竹内さんも、体験した事なのかな?」
寺井
「どうだろうか……ないとは言えないし、そうだと断言もしにくい。俺らの配役が、たまたま同じ世界観のシナリオに合致しただけ、ということもある。」
清十郎
「寺井さんは、その世界で清十郎の事をどれくらい知っているのですか? 清十郎は宇宙人との戦いのとき、寺井さんに出会いました。」
寺井
「俺もそうだな、宇宙人との戦いの少し前に政府に殺されて魂を宇宙人の再生装置で人間に戻してもらって、その時に清十郎に出会った。だけどその前に清一と記憶を共有する技、以心伝心(※ヤクザ小説のシーズン2にて登場したチート技。ゴーストに魔法のマント乗せてテレパシーのトレーニングをさせるとプレイヤー同士で記憶の共有ができる様になる)で清一の人生を知り、親としての清十郎を既に知ってた。」
清十郎
「既に? 清十郎を、知っていた……? なら清十郎の自宅の住所等は分かりますか?」
寺井
「ゲームの世界だったけど、清一の家までは行ったよ? 確か住所は……」
寺井の言った住所は清十郎の自宅の住所だった。つまり清一も同じシナリオの中にいて、政府と戦ったりカーチェイスしたり、清十郎と一緒に海へ酸素ボンベを背負って飛び込んだ。つまり清一にも、その記憶があるはず。
最近は清一とのマシな思い出が無かったら、共有できる記憶があってうれしい。と思う反面、共有してる事実を清一が気付いてないのが、寂しくもある。マシンガンで政府と戦うとかスリリングな体験だったし、あの思い出を酒の肴にして、清一と語り合ったら、楽しいに違いないだろう。
清十郎は切なくなってきた
清十郎
「寺井さん、もしかして、わたし達は永遠にこの世界に閉じ込められたのでしょうか……、あの時のシナリオではVRの世界は実はゲームではなくて、魂を異世界に飛ばして、その世界をゲームの電脳世界であるかの様にプレイヤーを騙していました。このゲームも実はゲームではなくて、異世界だったら……」
要するに清十郎は魂が肉体から切り離されたからログアウトできないと思っている。この世界で死ねば魂が壊れて、現実世界の自分の、体には戻れない。もしかしたら、もう肉体自体は死んでいて、魂だけの存在として、異世界に存在しているのかもしれない。
寺井
「ここが異世界かゲームの世界か、考えても真実は分からないが、もし異世界だとしても俺たちは、これまで現実世界と繋がれていたんだから、これから先の未来で繋がる可能性だってある。どっちにせよ、この世界で生きていけるなら、現実世界と繋がるチャンスがあり続ける事になる。もし今の体か魂だとしても、衣食の必要も排泄の必要もない、とても便利な体ですよ?」
寺井は清十郎を前向きにしようとしている。寺井は以心伝心(ヤクザ小説を参照)で清一の記憶にある清十郎の歴史を知ってる。清十郎は寺井をあまり知らないが、寺井は清一が知る清十郎を全て知っている。寺井にとっては清十郎を知り過ぎていて、もはや他人には思えない
寺井
「上手く言えないし、赤の他人に言われたくないだろうけど、俺は清十郎さんを、親の様に思ってるんだ」
清十郎
「親?」
寺井
「家庭の事情でさ、俺は親のことを殆ど覚えてないんだ。記憶がないから、親ってどういうものか分からなかったけど、清一が、どういうものか教えてくれた。清一の親父さんが、たまたま清十郎さんだったというだけで、きっと清十郎さんでなくても俺は構わなかったと思う。ても、だとしても俺にとっては清一も清十郎さんも家族みたいなものなんだ……」
清十郎は寺井の言葉が難し過ぎて、半分も理解できていない。
寺井は言うべきか迷っていた。
寺井は自衛隊の振りをして清十郎と清一を助けに行った。それだけ清一も清十郎も寺井にとって、大きな存在であるということを伝えたい。
だけど寺井は駆けつけるのが遅かった。もっと早く駆けつける事ができていれば、清一も清十郎も傷つかなくて済だから。
このログアウトできない世界に危険を承知で来たのも、清十郎が意識不明で病院に担ぎ込まれていたからだ。
清十郎
「寺井さん、どうして泣いているんです?」
寺井は慌てるように涙を拭った。
「あ、いやこれは、」
寺井は、この世界で清十郎を一人にしたくなかった。、でも助ける術がないまま勢いでやってきてしまった。
(どうにもなりません! 貴方も私も死にました!)なんてキツイ真実を寺井が言えるわけない。
清十郎
「ちょと、何時まで泣いているの? 寺井さんが言う通り、外の世界と一生繋がれないと決まった訳じゃないのだから、諦めちゃだめだよね。さっき寺井さんが、自分で前向き発言してたのに、泣いてるのは違うでしょうよ?」
寺井は、もしかしたら何かの脱出の術があって、肉体が腐敗する前にログアウトすれはを、魂が戻り、生き返れるのではと考ていた。
清十郎「そう言えば清十郎のゴーストは何処へやら?
いつもはログインすると自動で傍にテレポートしてくる仕組みであった。テレポートが使えない世界になって、ゴーストが召喚されないのかもしれない。
寺井
「清十郎さん、まずはゴーストを探しましょう。
清十郎
「?」
寺井
「以前のシナリオで清一は物知りゴーストに出会って世界の真相を暴きました。そのゴーストなら助かる方法を知っているかもしれない」
清十郎の記憶だと、そのゴーストは清十郎達の仲間であるゴーストの事であった。ゴーストはそのシナリオについて知っているのだろうか。
寺井
「もしゴーストが記憶を弄られて忘れているだけなら、過去のシナリオを思い出すかもしれません。もし思い出して物知りゴーストになれば、何らかのアイデアくらい、くれるかもしれない」
清十郎も寺井もヤケになっていた。
藁をもすがる思いで、ゴースト探しの旅に出ることになった。
「寺井さん、テレポートスボットから最初のダンジョンに飛べませんかね? 清十郎のゴーストが住処に帰ってるとしたら、最初のダンジョンにいる筈」
テレポートスポットは使える様である。しかし初期のダンジョンに行ってもテレポートスポットがない。ゴーストがもし居なかった場合、身動きができなくなる。
今の二人は人工知能の嫌がらせで、魔法もアイテムも使えなくなっているから、もしゴーストが居なかったら、そこで詰んでしまう
清十郎
「少し寄りたいところがあります」
寺井
「?」
清十郎
「今いるVîP世界は日本の町並みが再現されてます、もしかしたら、戦闘機やヘリコプターが有るかもなので、それを持って行けるか試してみます」
寺井
「そういうことなら、そっちを優先しよう。ダンジョンにはテレポートスポットがないから、一度行くと帰れなくなるかもしれない。今、このゲームで死ぬと何が起こるかわからない。本当に死んで永遠ログアウトできないかもしれない、充分気を付けないといけない。痛み止めも使えないし、モンスターと戦うのは大変になる」
清十郎達はテレポートスポットを使い軍事施設にて合流した。
軍事施設の門には自衛隊なNPCが一般人の通行を制限していて、無理やり入ろうとすると邪魔をしてくる。職業が軍人でないと入れてもらえないらしい。
入口で問答していたら、施設からヘリコプターが飛び立つのが見えて手を振ってみた。
ヘリコプターは清十郎達の元へ降りてきて……
「良かった! 他に誰もこの世界に居ないのかと思ってた。心細かったよ!」
ヘリコプターを操縦していたのは藤井プロだった。藤井プロは実在のヘリコプターの運転免許を持っているそうで、何とか乗りこなしているそう。職業が軍人でないと、戦闘機の操縦はできそうにないという。戦車なら運転マニュアルが施設の中にあるらしく読めば操縦できるかも、らしい。
藤井
「しかし君たちも物好きだね(笑) こんな危険な世界に飛び込んで来るなんてさ!」
清十郎
「貴方こそ、何しにこの危険な世界にきたのです?」
藤井
「そんなもの好奇心に決まっているだろ。危ないとわかってる場所に飛び込むのが男の子というものだよ。そんな事より、乗りなよ。何処か遊覧飛行しようよ。」
清十郎
「ところで藤井さん、どうやって施設に入ったのです?」
藤井
「うん? レイピアで門番を突ついた、だけだよ?」
清十郎達も早速門番を切り倒した。
藤井
「ちょっと! 早まっちゃだめだろ!」
清十郎達が門番二人をやっつけたら、サイレンが鳴り始め、施設の中が急に慌しくなった。
藤井
「いいから、早くヘリに乗って、このままだと追っ手が来て殺されちゃうよ!」
〜ヘリの中で〜
藤井「レイピアで突くのはギャグだよ。このゲームはクオリティが高いから、公務員なんか攻撃したら、指名手配されるよ」
笑えないジョークにキレる清十郎
「藤井さん!、どうやって施設に入り込んだのですか!」
藤井
「賄賂を渡して入るに決まってるじゃないか!」
その理屈は犯罪者の視点だった。まっとうに生きている清十郎には思いも寄らない価値観である。
藤井はヘリに乗ったままテレポートスポットから、初期の街にテレポートした。
藤井「とりあえず、使えそうな武器と弾薬を持っていくといい」
ヘリコプターの後ろの席は藤井が賄賂と引換に貰い受けた弾薬と武器が所狭しと積まれていた。
藤井「これからどうするんだい? 僕はログアウトできない理由を探す旅をしようと思うのだが」
清十郎が「じゃあ、初期のダンジョンに連れてって欲しい」と言おうとした瞬間、ヘリに衝撃が走った。どうやらヘリの音を聞きつけて飛行系のモンスターが現れた。
3人とも焦る。テレポートスポットから一旦VIP世界に逃げる藤井。
藤井「 アレを弾薬で倒せというのかい?」
ゲーム内の魔法システムが解除されているせいか、街の防壁になっているバリアが機能していない。モンスターが自由に街を徘徊している。
清十郎「ヘリコプターよりデカいのが3匹でるとか、絶対無理です」
藤井「戦車か、もしくは戦闘機が必要になるね」
清十郎達は戦車を取りにVìP世界に行ったが、まだ自衛隊は警戒していて、近づくのは危険だった。どうすればいいのか
藤井「アンドロイド都市に行ってみよう、あの国の魔法兵器ならモンスターも御手軽にやっつけられる筈」
しかし、アンドロイド都市は跡形も無くなっていた。テレポートスポットだけが宙に浮いていて街は魔法の動力源を失い地面に落下してバラバラになっていた。
バラバラの残骸はとても軽く、まるで発泡スチロールのようだった。残骸の中からNPCの死体が沢山でてくる。辛うじて助かった者もいるようで……
藤井「この世界も、地球と同じく悲惨ななんだね……」
人工知能の想定外か、それとも、そのつもりだったのか、アンドロイドの惑星ギガロポリスは魔法が動力源だった為に、完全崩壊した。
崩壊に巻き込まれた人々は、これからどうなるのだろう。彼らは衣食住しないと、死ぬ様にプログラムされている。擬似人工知能と言われ、高度に人間に似せているから、不憫に見える。
唯一の救いは災害が起きても人間の様に治安を悪化させたりしない。彼らNPCは悪意を持たない。、つつまく死ぬのか、それとも何もない世界から、希望を見出すのか
広大な大地を見渡した清十郎たち。自然豊かであり、動植物もいる。もしかしたら、、それに順応していくのかもしれない
藤井「さっき、気付いたのだが、バリアが崩壊してるみたいなんだよな」
バリアがあるから、魔法のマントで攻撃しても破壊できない。
藤井「光の速度を超え動けるモンスターが居たよね……」
ドラゴンのことだろう。魔法のマントを装備しないと倒せないモンスターである。
藤井「もしドラゴンが生息してる惑星のバリアが外れてて、宇宙に解き放たれたとしたら…」
もしドラゴンに襲われたら惑星ごと、破壊されかねない。あるいは銀河丸ごと破壊されかねない。
清十郎たちが、気付きもしない内にゲームオーバーになるかもしれない。
藤井「そういえば普通、ゲームオーバーはログアウトする仕組みだったな。
寺井は嫌な予感がして、反射神経の力で時を止めていた。。
藤井が清十郎をレイピアで突き刺そうとしている動きを見た。
咄嗟にレイピアを剣で弾いた寺井
「どういうつもりだ藤井!」
藤井「とうやら反射神経については、時間止めも、未来予知力もちゃんと機能するようだな。イキナリ惑星が消滅して、知らない内にゲームオーバーになる自体は避けられそうだ。」
そう言って藤井はヘリコプターに乗り込みテレポートスポットの中で待機した。
藤井「僕は、いつでも別惑星に逃げられる様に、ここで待ってるから。」
藤井はそう言って、後の調査を清十郎と寺井に任せた。
藤井は本気で清十郎を殺すつもりだった。もし、藤井の命令を聞かなければ、役立たず者として、清十郎を試しにゲームオーバーさせるつもりだった。清十郎も寺井も藤井の未来予知能力の前では、戦って勝つことはできない
藤井「そうそう、僕ね、このゲームの試験プレイに参加してて、来年公開予定だった新惑星に行く事ができるんだ。」
藤井の話では、その惑星は恐竜人が住まう世界で、恐竜人はドラゴンを操り共に生きているという
「たしか恐竜人と戦って勝つと、ドラゴンの背中に乗れるイベントがあったのだよね。そのドラゴンに乗って、世界を旅するのも有りかもしれない。」




