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清十郎と犯人達



清十郎は、街のパニックを見て悲観した。人の死体、内蔵やらが散乱してる道路、逃げ惑う人々に鳴り止まない救急車のサイレン、パトカーが行き交う。


電車が脱線してビル突っ込んでいて、道を塞いでる。レスキュー隊員は渋滞で車が混雑していて動けない。

清十郎の車も道の真ん中で止まってしまった。



電話を自宅に掛け続けているが、回線が込み合い繋がらない


清十郎は、車の荷台からゴルフクラブを取り出して、走った。



街中に暴徒化した狂人たちがバイクに乗り、店を襲撃している。

家々は放火され、泣きわめく人達を容赦なく追いかけ回している。女や子供も関係ないく、慈悲の欠片もなく、日本刀で突き刺している





自宅の前まできて、直ぐそばの道に死体が転がっているのを見た。それが清一の死体でないことを願いながら清十郎は玄関前に立つ。


清十郎は車に積んでいたゴルフクラブを武器にしている。相手が日本刀ならまだしも、拳銃等の武器を持っていたら……


清十郎に考えてる暇は無かった。街の有り様を見るに清一に危険が迫ってるかもしれない。


清十郎は何も考えずに、とにかく自宅の鍵を開けた。


玄関先の前で人の気配を感じた。奥から複数の男女がケラケラと笑い合う声が聞こえる。気付かれない様にゆっくりと玄関のドアしめた。声のする部屋、リビングの手前までゆっくり足音を消して近づき、部屋を覗く


清一が椅子に座らされロープが掛けられてる。清一は抵抗する意識も無いようでグッタリしている。




犯人たちをクラブで殴りつける為、息を殺してタイミングを待つ


「そろそろ飽きてきたから、体ばらす?」

「まって、あと一回だけやらして!」



犯人の一人が清一の首を絞めた。。ロープがギジギシと音を立て部屋に響く。3人の犯人たちは耳を済ましながら、その音に聞き耳を立てている。



清一の悶える顔を嬉しそう眺める犯人たち


『今しかない!』犯人たちの隙を突く様に飛び出した


2人はやっつけたが、残り一人に清一を人質に取られた、

クラブを下に置けと命じられる


犯人を刺激しない様に床に置いた。


犯人は座らせた清一の首に包丁を突きつけ

「後ろに下がれ!」



後ろに下がる清十郎


犯人は清十郎が後ろに下がったのを見ると、クラブを取りにきた。包丁を清十郎に向けながら、クラブを取る。清十郎は丸腰だったので何もできなかった。


このままでは清十郎も清一も殺される。何もできないなら、一旦逃げて武器になるものを探して戦うべきかもしれない。


先ほど倒した2人は気絶しているようだが、もしこの場を離れている間に息を吹き返したら……


『頼む。人質にするなら私を』


清十郎は自分が人質にして貰える様に願い出た。


犯人は応じる素振りを見せる。


「いいか、後ろを向いてゆっくりと、近づけよ。おかしいと思ったら息子は死ぬからな」


清一の首に包丁を突きつける犯人は、人質交換をするつもりはない。清十郎が近づいてきたら、クラブで殴り気絶させ、清一と同じ目に合わせるつもりだ。


犯人の意図を察知した清十郎は土下座した。

「頼むから清一を殺さないでくれ!」


犯人めがけてタックルしたい。

もしかしたら咄嗟のことで動揺して、犯人は対応できないかもしれない。運良く犯人を下敷きにして倒れ込む格好になれば、人質の清一から犯人の距離が離れるだろう。揉み合って刺される可能性があるが、犯人はクラブを左手に、右手に包丁を持っている。両手でしっかり握ってないから、体当たりすれば、どちらか1つ、運が良ければ両方の武器を落とすかもしれない。それを奪って犯人を殺すしかない。


今は、それしか選択肢がない。


清十郎は意を決して立ち上がった。

しかし、犯人は清十郎の意を察したのか、清一の後ろに回り込み、清一を盾にしてきた。

このまま飛び込んでも、犯人に届く前に人質の清一は殺されてしまう。




清十郎は何も出来なくなった。

攻めることも、逃げることもできない。


いや、全てを捨てて逃げることはできる。

清一を見捨てて自分だけが逃げれば確実に助かる。外で武器になりそうなものを探して、もう一度闘いをいどめば……


運良く気絶した二人が目覚めないなら……


清十郎は気付いた。逃げれば犯人は即、人質の清一を殺して、仲間の二人も見捨てて逃げるに違いない。犯人自身が一番身の安全を確保したい筈だ。


逃げる訳にはいかない。清十郎は考えた。

犯人が身の安全を守りたいのであれば、オカネで、なんとかなるかもしれない。

清十郎には大会で勝ち取った2000万円がある。それと引換に清一と交換してくれないだろうか、

交渉すれば少しは時間稼ぎもできるかもしれない。


「ほう? 2000万あるのか、じゃあ、暗証番号を教えてキャシュカードを渡せば、息子を開放してやる」


清十郎の財布の中にはカードがあるが、それを渡したら交渉は、すぐ終わってしまう。

息子の為の貯金なのでカードは家の中に隠してあると犯人に言った。


「じゃあ、3分まで待ってやる、それまでにカードを持って来ないなら、こいつを殺して、逃げるからな」


清十郎は犯人の目から離れて、探す振りをして考えた。


窓ガラスが破られているから、庭から回り込めば犯人の背中に出られるかもしれない


清十郎は靴を脱ぎ足音を立てないように庭に出た。



確かに犯人は庭を背にしているが……


犯人たちの一人が目を覚まして、正面に立っていた。バットを持っているので、このまま攻めても返り討ちにさる。


「おい! まだ見付からないのか! 」


そろそろ3分が経つ。犯人が警告した時間までもうない。


「おい、アイツを今すぐ連れてこい」


「はあ? 指図されるいわれは無いのですが」


「何言ってるんだ? 2千万が手に入るかもしれないだろ」


「もしそうだとしても、連れてきた途端、お前が俺を殺さない保証なんてないよな? 2000万全てを独り占めするかもしれないだろ?」


「……」


「探して来て欲しいなら、お前が行けよ。人質は俺が見てやるから」


「……」


「大体、嘘かもしれないだろ? カネがあると嘘をついて、庭に回り込み、実は、そこの窓から、お前を殺せるかを伺ってるかもしれないぞ?」

そう言ってバットを持った男は窓まで歩み寄る

「ほら! やっぱり、そうだ! 2千万なんて嘘だったんだよ!」



「嘘つきには、お仕置きが、必要だな!」

バットを持った男が清一に向かって歩き、バットを振りおろした…





瞬間、銃声が聞こえた。バットを持った男は倒れ、次いで、もう一発の銃声が聞こえた。

犯人は銃声に驚いてその場に蹲り、清一が犯人の手から離れる。



室内には拳銃を持った男が一人、立っていた。

男は犯人たちに拳銃を向けたまま、腰にぶら下げていた拳銃を清十郎に投げた。

「こいつらを撃つなら、止めはしない」


そのセリフを聞いた犯人は暴れだした。男の拳銃を奪おうとして包丁で男を刺した。

男は刺さるまま犯人を投げ飛ばし、倒れた犯人の手足を潰す様に何発ものも銃弾をぶち込んだ。男は防弾チョッキを着ていて平気で、再度犯人を殺すか清十郎に訪ねた。

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レビューは、お勧めする内容でなくとも全く構いません。お勧めできない理由や、ここがツマラナイ等なんでも構いません。 否定してこそ、新たな創造が生まれると思っているので
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