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清一の新キャラ

ゲーム初心者の清十郎がバトルロイヤルで藤井を押し退け、トーナメント入りして再度藤井と対戦したことは、業界的での注目の的になった。

メディアでニュースとして報じられ清十郎の存在を知らないゲーマーはいない程、清十郎は有名になってしまった。アカウントには多くのファンからエールのメッセージが送られ、そのファンの中に清一の名前を見つけた。

息子も清一という名前。名前が同じでも別の人かもしれない。

清十郎は吉井清一から送られたメッセージを読んだ

内容は対戦の申し込みであった。対戦を申し込むメッセージは吉井清一以外のプレイヤーからも多く来ていたから、対戦申し込みされたこと自体は、あまり驚く事ではなかった。


清十郎は対戦の条件として、負けた側がゲームを辞めることを提案した。


吉井清一からの返事はなかった。

息子がゲームに嵌って抜け出せないなら、辞めさせればいい、と考えたからであるが、




清十郎は吉井清一の普段何をしているのかストーカーの様に監視した


吉井清一はソロプレイヤーで一人寂しくゲームをしている様に見えた。が、時々笑顔を見せる事もありー


ただ、吉井清一は、かなずしも毎日ログインしてる訳でもなくー


清十郎の息子の清一は一日ずっと部屋から出てこないから、

清十郎の思い違いで吉井清一は息子とは違う人物なのかもしれない。






〜吉井清一視点〜



大会終了後、吉井清一はメーカー側からメールを受け取った。内容は

バトルロイヤル参加者の中で珍しくソロをしていたこと、及び、プレイ時間が人よりも長いことから、ゲームに愛を感じられたという御礼のメッセージが述べてあった。

〈つきましては当社の新たなプレイヤーキャラを試供して頂きたく……〉


つまり吉井清一にゲームメーカーから、モニター調査の依頼が来たのである。新キャラを使用してゲームをしてバグ等がないかチェックして欲しいそう。報酬は半年間で日当ベース5000円程が支給される予定で、約1000時間のプレイを目安に頑張って欲しいらしい。




〈新キャラを使ってのプレイは、他のプレイヤーにはノーマルキャラにしかみえない。また新キャラの情報については守秘義務があり、みだりに他人に教えてはならないー〉



「なるほど。」


吉井清一は免責事項を確認し、モニター調査を快く引き受けた。

ゲーマーにとってはゲーム作りに関われるから嬉しいサプライズでもある。断わる理由なんてない。

しかも日当5000円までついてくるのだから。、1000時間どころか、1万時間でもやってやりたい気分である。

清一は新キャラをプレイする為、一旦ログア ウトし、メーカー側が用意してくれた専用アカウントでログインした。



ログイン直後、最初ダンジョンでゴーストのモンスターが出てきた。幻覚攻撃で化け物が襲ってくる


新キャラには職業設定がない代わりに、初期から中級魔法をいくつか覚えてるようで


清一はファイア―ストームを唱えてゴーストを燃やした。


どうやら新キャラは初心者を考慮したゲームバランスになる様に設定されてる。ダメージを受けると痛みが発生してしまうゲームなので、多くのプレイヤーは初期のダンジョンを攻略する前に辞めてしまう。これまでのデメリットを補う形で採用される新キャラである。



「なかなか悪くない」ゲーム開始時から、いきなり広範囲魔法が使えるのは初見プレイヤーにとって気持ちよくプレイできる筈だ。


新キャラは見た目のデザインも変わってる。まるで女性受けするようなホスト顔で、ジャーニーズみたいなイケメン系。


そういうのが好きな若い女性プレイヤーを取り込みたいメーカー側の切なる願いが込めれている様に思える




ダンジョンを順調に進んでいると、プレイヤー達がたむろしている。飛び降りたらゲームオーバーするステージであり、

クリアするにはマントを見つけるか、ゴーストを手なずけるか、それらをプレイヤーから借りるしかない。


新キャラは重力魔法が使えるので、着地点に反重力を生み出せて安全に着地ができる。

つまり、新キャラを使ってれば、もれなくこのステージはクリアできるし、クリアできずにいるプレイヤー達を救助してパーティーを編成を作りやすくもできる。


この場合、反重力を地面に予め置きに行き、その後、皆でスカイダイブする格好になるだろう。


清一はプレイヤーたちに声を掛けてみた。






しかし、反応が帰ってこない。


プレイヤー達は何やらヒソヒソと会話している様で……


話しかけても無視するだけで




清一は訳も解らず、そのままその場を立ち去った。



清一は思った。

(やはり人付き合いは苦手だ。会話の仕方、自分では、まともだと思うけど、いつも上手くいかない。)




清一は最初の街に降りた。

街の中に入るとパレードが歓迎してくれる。


ここまでバグらしいバグは見当たらなかったが、街の中にはモンスターが入り込むという珍しいバグを発見した。低級モンスターであり、放置しても問題は無いが、一応バグ報告をした。


あまり新キャラとは関係ないバグに思うが


そのバグ以降、特に問題は見つからす、ひと通り街を隅々まで回ったが問題ない。


「初心に戻って初心者がやるような事もしてみよう」

清一は掲示板から初心者向けのミッションを選んだ。「魔法武具の製作手伝い」を選んで魔法図書館に向かった。


初心者といえば、清一が最初にここに来た時は、魔法学校なるものがあって、そこでベテランプレイヤーたちから魔法を学んた。ボランティア的に教えてくれるのだが、ある種の出逢い系の場になっていて合コン会場みたいだった。


学校を作ったのは図書館を作った人と同じで、だから理念に合わなかったのかもしれない。清一が卒業してすぐに学校は閉鎖された。


そう言えば学校跡地はどうなってるのだろう?

取り壊すに勿体無い感じのゴージャスな城だったから、今でも残ってると思うが…


清一は図書館に行く前に先に城を見に行く事にした。



◇◇◇



城は閉鎖されていてバリアにて入れない。

諦めて帰ろうとしたら、どこからか声をかけられ


「お兄さん、ちょっと、麻薬とか興味ない?」


姿は見えない、きっとステルス系のアイテムを装備しているのかも


清一は麻薬に興味あったがカネはない。引きこもりなので知識を得る機会も豊富だから麻薬の害も詳しい。


「無料なら貰ってもいい。」

もしかしたら、意識が無くなる様な合成薬物かもしれない

清一は貰ったら、通報する気でいる。


流石に無料はダメだった。麻薬の売人は去って行った。アカウントは非公開設定されてたから、名前しか分からなかった。一応通報だけはしとこうか


システム管理者宛と警察のサイバー犯罪対策課にメールを送信してると


さっきの男が走って戻ってきた。


男はステルスが解除さてる様で、一人街中を嘆き悲しみ歩いていた。


どうしたんだろう?



「さっき、向こうの路地でプレイヤーキラーが現れて魔法のマントを取られてしまったんた!」


マントは希少性あるアイテム。昔はゲームでは手に入らなくてゲームを買った人から先着1000人にだけ配られた。


その後プレイヤー人口が増えていくと、魔法マントのオークション相場は1000万円を超える様になり、略奪行為、果てはリアルでの殺人事件にまで発展した。世間から責任を追求されたメーカーは急きょ対策し、魔法のマントをプレイヤーに無料提供し、オークション相場を下げたのだか、

折しもその事件がマスコミを騒がせメーカーの知名度も上がり、そらをキッカケにVRの参加者が倍増した。


結果的に5000万ものプレイヤー人口を抱える。そのキッカケになった事件であるが、プレイヤーが増えた分更にマントを量産したはずで、清一の知ってる限り、マントの価値は5万円程度に落ち着いた筈で…


とはいえ5万円は確かにキツイ。さっきまで麻薬の売人をしていた男に同情しない訳でも無いがー


「元気だしなよ、おっさん」

「はあ? 寝ぼけた事言うと殺すぞ!」


おっさんが言うには、今のマントの価値は200万円前後まで、回復しているらしい。


プレイヤー人口は5000万人から劇的に増えた訳ではない。マントの需要がどうして急激に増えたのだろうか?


「そんなもん決まってるだろ、メーカーがヤクザに脅されて裏取引をして、マントハンターを雇ってるんだよ」


きな臭いなあもう。そんなドラマ的なのはリアリティーが無いから信じれない。

マントの盗難なんか蔓延ったら、プレイヤーがゲームにから去っていくし、ライバルのゲームメーカーにプレイヤーを横取りするチャンスを与えるだけだよ。


「そうじゃないんだ。ライバルメーカーも全部、ヤクザに脅されてるのだよ」


それこそ無茶な考え方。ヤクザかをそんなに優秀な訳が無い。




清一は男を放置してゲームを再開した。


魔法図書に魔法武具の製作手伝いバイトをしに行くと

人だかりができていた


清十郎の姿を見つけた


そういえば清十郎というプレイヤーは初心者だったな。今や知らない人はいないから、こうして人気になっているのか…



ファンa「じゃあ、清十郎さんは引きこもりの子を探す為にゲームをやり始めたんですか」


ファンb「でも、そのおかげてトーナメント入りして1億の賞金勝ち取ったんだから、やって良かったですよね、ほんと」



ファンc「賞金はチーム全員と分け合って手元には、2000万位あると噂に聞きました。何に使うつもりなんですか?」



ファンa「そんなの子供の為に使うに決まってるじゃない。将来の為に貯金して終わりよ」


ファンc「えー! そうなの? 折角だから使えばいいのに。貯金したら、余計、引きこもりから出られなくなるかも、なのに」





》清十郎視点《


安易にファンと雑談してしまったが、どうやって、縁を切ればいいのだろうか、

そういえば、さっちゃん(西中の娘)は親をブロック登録して逃げたらしい。


清十郎はファン達のアカウントをブロック指定し、ログアウトした。










ー吉井清一視点ー


ファンa「ちょっと何あいつ、あいさつもろくにしないでブロックとか、ありえないんですけど」



ファンb「私らなんも悪いこと、してないよね? なんで虫けらみたいに扱われんと、いけんの?」


ファンc「もしかしてオカネの話したから、金目あてだと思ったとか? だとしたら心が狭いねー」


ファンa「折角こっちも、引きこもりの子を探そうって気持ちになってたのに、なんかどうでも、良くなってきた」


ファンb「あんなんだから子供、引きこもったんじゃね? マイペースを押し切る態度とか、空気読めない感じするし」



ファンc「親があんなんだったら、確かにウザイかも。忍耐がないし、我慢したりできないなら、最初から関わらんで欲しかった」



ファンa「だよね! そう考えたら息子さんが不憫に思えてきた。何歳か知らんけど若い子だったら、慰めてあげたいな♥


ファンb「モテキャラが引きこもるわけないでしょ。BL漫画の読み過ぎ(笑)」





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レビューは、お勧めする内容でなくとも全く構いません。お勧めできない理由や、ここがツマラナイ等なんでも構いません。 否定してこそ、新たな創造が生まれると思っているので
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