ゴーストの訓練
ゴーストの反射神経を鍛える為
寺井はまずゴーストの素早さを極限まで下げる魔法をかけた。
見えないゴーストを可視化するため、うさぎの着ぐるみを被せ
ムチで叩き始めた
寺井のゴーストに対する扱いは酷かった
ゴーストは痛くて逃げようとしたけど、素早さが無さすぎて逃げられない
助けを呼びたくても、清十郎達は仕事中で居ないし
ゴーストは寺井の攻撃を避けるべく、頑張るしかなかった。
》休憩中《
以前からゴーストは不思議に思ってたことがある。寺井の心がちっとも読めない。たぶん何かの魔法で心を読む力をうばったのかもしれない。
寺井は「そうしないと反射神経を鍛える練習にならない」と言っていたが、しかし寺井に初めて出会ったときから、寺井の心は見えなかった。心が無いのかと思ったけど、そういえば安井の心も見えなかった。
(寺井さんの心が覗けないのはなぜですか?)
寺井
「心を読まれるというのは、多くの人にとっては恥ずかしい事なんだ。人間社会ではプライバシー保護というルールがあり、だから本人の許可なく、みだりに心を覗いてはいけないのだよ?」
(ぷらいばしー?)
と、
いわれてもゴーストは意味が解らなかった。何を聞いたら
解るのかも、わからない。
あとで清十郎か竹内にでも聞いてみようと思うゴーストだった。
〜休憩がおわり〜
ゴーストは最初はイヤイヤで、ムチで打たれる訓練も苦しかったゴーストだが、次第に世界がスローで見えたり、時の止まった世界を動ける不思議感にゴーストは愉しさを感じて、自分から訓練に熱中する様になった。
途中から寺井は、攻撃自動ロボットを使い、それに任せた。
ゴーストは大会まで、黙々と訓練した。大会までは2ヶ月あり、ゴーストが反射神経を鍛えた時間は6000時間を超えた。
誰も見てないところで黙々と練習したので誰も知らないが、ゴーストは未来を10秒先まで見える様になった。
ゴースト自身、それが凄いのかそうでないのか分かっていなくて、その凄さに気付くのは、寺井との模擬戦をしたときにハッキリする
模擬戦直後
寺井の連続テレポートを駆使しての四方八方攻撃がまったく当たりもしない。
ゴーストは壁抜けの技が使えるので、それで攻撃がすり抜けて当たらないだけかと思った寺井だが、うさぎの着ぐるみを被せているので、実体は確かにそこにある。
反射神経が向上しているだけで、ゴーストの素早さ自体は、あまり変わっていない。物理的に寺井の0速度のテレポート攻撃を避けるのはできない筈で……
では何故ゴーストは寺井の攻撃を避けられるのか、
ゴーストは寺井にウサギの幻覚を見せているだけだった。寺井はゴーストの実体に目がけて攻撃していない。
ゴーストは対戦開始の10秒前に寺井の卑怯とも言える高速攻撃を見た。絶対に目視してからでは避けられない乱舞攻撃をされて、一方的にボコボコにされる未来を見た。
試合直前、ゴーストは自分に似せたウサギ着ぐるみの幻覚を生み出して、自分とすり替えた。幻覚の真後ろに隠れ、そのまま寺井の目線の高さまで幻と共に上昇し、そのまま幻だけその場に残し後ずりして、寺井の視界に入らない距離まで逃げた。
寺井が初歩的な幻覚に惑わされてる姿を見てたゴーストは笑いを堪えるのに必死だった。
テレパシーで『コッチダヨ』
と伝えて、ようやく気付いた寺井。
寺井
「なんだ、最初から隠れてたのか〜、痛くない剣だから大丈夫なのに」
ゴースト
(だって、あんなの避けるの絶対無理だし)
寺井
「 なるほど……まさか未来まで見えるなんて、驚きだ!
この時の寺井の顔は笑顔だったのだが、ゴーストは寺井の心が読めない。それがどういう意味での笑顔なのか、人間でないゴーストには解るはずがなかった……




