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幽霊屋敷

幽霊屋敷に入った5人は、その瞬間から、全員がバラバラになった。屋敷そのものが幽霊の身体の中であり、また空間をねじ曲げる事ができる屋敷だった。屋敷は、プレイヤー全員の距離間隔を無限にした。魔法のマントで高速移動しても、物理的に出会えない距離にされ、テレポート魔法も打ち消される。5人はそれぞれチャット通信で互の状況を確認することしかできない。


メンバーにゴーストがいる場合、そのゴーストだけが、屋敷の影響を受けない。ゴーストはバラバラになったメンバー5人全て見つけだすと屋敷の謎が暴かれる。そういうイベント設定になっている。


尚、イベントの最中、プレイヤーは、その設定を記憶から除去される。つまり『ゲームをしている記憶』が失われる。ゲームをしている自覚がなく、森で幽霊屋敷に迷い込んだ気持ちになる。


ゲームに飽きることなく、何度でも楽しめるようにと考えた、メーカー側の配慮である。






〜清十郎視点〜


ここはどこだ?

私はたしかゲームを みんなでやってて


そう、ゲームに飽きて、みんな やることなくなって、退屈になって、幽霊屋敷といわれる廃墟で肝試しする事になったんだ。


でも、みんな、どこ行っちゃたんだろ?

屋敷に入るまでは、傍にいた筈なんだが、


「おーい、みんなーー!」


返事はない。


屋敷の外に出ようかと思ってもドアは見つからないし、窓は開かないし、それに外の景色が、ない。真っ赤だ。

唯一、血の海が広がる様に血平線が見える。屋敷の外は森だった筈なんだが。


良く見れば血の海の中を

ゾンビらしきものが、歩いてる。

一匹だけじゃない。


ゾンビはますっすぐ屋敷の方向に向かっている


早くドアを見つけて逃げないと。



屋敷を下に降りてく、階段を降りて出入り口に向かう


何階降りても、1階にたどり着けない。いつも二階から、降りてくる。


おかしいぞ?


清十郎の心ぼさと不気味さが、ピークに達したとき、


気配を感じた


近くに得体の知れない何かがいる。見えないが、それが近づいて来る


一体、お前は


く、

くるな


清十郎は走り出した。見えない化け物が迫ってくるので走り出した。しかし振りきれないい。



「たすけてーーーーー!」





ー竹内視点ー


今の声は、もしかして清十郎君?

学級委員の清十郎君なのね?


竹内は清十郎の声がした方向に向かった。皆と、はぐれてしまって、とても寂しい思いをしていた竹内。清十郎の声を聞きつけ廊下を走っていた


清十郎君??


人影を見た竹内。清十郎だと思って近づくが、

清十郎の身体が、肉片が、

食べられてる。

見えない何かに清十郎が喰われている。


見えない化け物

その胃袋には、清十郎の首なし頭が丸ごと入ってる。

大腸、肝臓、様々な臓器が、飲み込まれている。


バラバラになった清十郎が宙を浮きながら近づいてくる。

首なし清十郎は「たすけて、たすけて」と、うめきながら、竹内に迫ってくる。








ーゴースト視点ー


(*≧∀≦*)よっしゃ!


ゴーストは竹内と清十郎の二人を確保した。

二人には屋敷の魔法(イベントが終わるまで)が解けるまで、別空間で意識不明のまま待機しているという設定


「あとは寺井、安井と、名前忘れたけどスルメイカみたいなのを探せば、いいんだよな」


ゴーストは屋敷内をすり抜けながら、探した。屋敷の全部を隅々まで見たのに、誰もいない。


「もしかして、屋敷の外にいるのかな?」


ゴーストはそう思って外に出ると、森の中に寺井を見つけた。


(・」o・)」オーイ


しかし、寺井はこっちを見てくれない。


「聞こえないのかな?」


ゴーストが寺井に近づくと、背後から殴れる。殴ったのはスルメイカだった。


「 (ノ#´Д`)イタイ なんでこんな事をするの!



ゴーストの意見も虚しく、スルメイカはゴーストを殴りつける。

勢いは次第にエスカレートしていきスルメイカは、魔法でゴーストを呪縛した。


呪縛されたゴーストは寺井にもリンチされた。

「どうして! どうして! おともだちなのに!」


ゴースト悲しくなった。殴られて痛い思いをして、このままここで死んでしまうのだろうか、


なんとかして呪縛魔法を解いて、逃げ出して 竹内と清十郎の元に帰りたい.。

寺井とスルメイカに仕返してやりたい


しかし、捕縛魔法を解く方法がわからない。体力を回復する魔法もゴーストは使えない。


人生に絶望したゴーストの元に安井の声が届く


安井もスルメイカに裏切られ呪縛をかけられて動けなくなっていた。


ゴースト(このゲームはアイテムを巡ってプレイヤーキラーが現れるらしい。寺井たちは犯人で、だから寺井たちから幽霊屋敷に清十郎達を誘ったのだな!)


ゴーストは騙された怒りが、ふつふつと湧いてきた




安井

「いいですか、冷静になってください。呪縛から抜けるには、壁をすり抜けるつもりで、抜けるのです」


ゴーストは壁をすり抜けることがてきる。しかし、ゴースト自身も既に試していた。


「集中するのです。リラックスした心になると、貴方は魔法の束縛さえ抜け出せます。」




ゴーストの特性は、、癒されたりリラックスしていると、身体が柔らかくなる。

安井が言うには、その状態になればすり抜ける力がパワーアップする。


しかし、ゴーストは今、殴られてリンチされてる。とてもリラックスできる状況ではない。


安井

「まずは、怒ってください。怒りをイメージして、殺意を持ってください。体が硬くなり、殴られてもダメージを受けなくなります。」


ゴーストは生まれて初めて人間の友達ができた。うれしくて遠慮して寺井たちに殺意を向けられなかった。


「ゲームですから、殺してしまっていいのです。」


安井の言葉はっとしたゴースト。

自分はこの世界で生まれ、ここしか知らないから、清十郎や寺井たちも同じで、そうなんだろうと、勝手に思い込んでいた。

でも、

ゲームだから、死んでも生き帰ってこれる。


プレイヤーにとっては単なるゲームの世界でもゴーストにとっては痛みもあるし、死んだら終わる世界である。この世界ではプレイヤーはモンスターなんかより、遥かに気楽に滞在していて遊び呆けている。


ゴーストの怒りがフツフツと沸きあがる。


「いいですか、怒りが頂点に達したら、硬くなりダメージを受けなくなり、リラックスを感じとるチャンスです。感じたらすり抜けてください」


確かにゴーストは感じた。痛みが無くなり、リラックスしてきた。しかもリラックスしていると、体が柔らかくなって攻撃を吸収しているようで、痛みを感じない。

ゴーストは竹内に、もふもふされた事を思い出した。その瞬間、壁を抜け技をしてみたら、呪縛をぬけられた。


呪縛を抜けたあと、ゴーストは安井の声がした方向に向かった。


安井は森の中で、裸にされてロープで木に縛られていた。

『寺井の奴が私を犯したの!』

犯すの意味が分からなかったゴーストだが、安井の心をテレパシーで感じ取った。


『寺井を絶対に許さない!』

ゴーストの怒りのボルテージがMAXになる。


「これを食べて下さい」

安井が取り出したのは、怒りを自由に操れるアイテムであった。

それを食べると、ゴーストは冷静に力をコントロールできる。


ゴーストは寺井のいた方向に向かって、突進して行った。

安井にした仕返しとして、寺井に恐怖を与えたい。悪魔の様な幻覚を見せてやろう。

ゴーストは今、アイテムでパワーアップしている。生み出した幻は視覚ではなく、直接、脳神経の恐怖野に働きかける。

寺井は小便チビリながら絶叫した。

スルメイカ池内を置いて逃げる寺井。


スルメイカは逃げ遅れたので捕まえた。

寺井は恐怖で失神させ捕まえた

安井も捕まえたので、イベントをクリアしたゴースト。


ゴーストは安井たちと別空間で再開し、全ては仮想現実だったのだと知った。安井の心は寺井を恨んでないし、寺井も悪意なんてなかった。


今回、ゴーストは技の使い方を知ることができたが、それが幽霊屋敷クリアの報酬だった。


だが広場の掲示板に書いてあった課題は『館の秘密を解くこと』だった。

今回のイベントはそれとは関係なく、屋敷内には別の隠しイベントが存在する。それを解いた者は、このゲーム至上まだ存在していない。


寺井とスルメイカは、清十郎一向に別れを告げてログアウトした。

「大会に向けて練習したくなったら、相手をするから呼び出してくれ」、と言って消えた。


寺井達が去った後、寺井の書いてくれた地面のメッセージを見ると

人だかりができていた。

ゲームを内で人探しをしてるのは全体としては少数派で、野次馬たちの話題のタネになっている。


(野次馬の中に、もしかしたら息子が居たりして…)


野次馬たちは

「恥知らずなだな」

「自分の子供くらい自分でなんとかしろ」

「他力本願な親を見て、子供もそれ真似てるだけ」


という会話をしていた。


野次馬の一人と目の合った3人。

近づいてくる


何か文句を言われるかと思ったけど、


「西中と言います。実は私も似たような悩みがありまして…。良かったら仲間になって頂けませんか?」


その人は チャット通信で清十郎に会話を求めてきた。

声を出せば近くにいる野次馬に、からかわれかねないので、ヒッソリとコンタクトをとってきた。

清十郎たち3人が深刻そうな顔をしていたのを見て、もしやと思い、目が合ったそう。


西中さんは清十郎たちを自宅(プライベート空間)に招待し、お茶菓子を出してくれた。




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レビューは、お勧めする内容でなくとも全く構いません。お勧めできない理由や、ここがツマラナイ等なんでも構いません。 否定してこそ、新たな創造が生まれると思っているので
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