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新ネトゲをする父

番外編である。ドラゴンの話まで読み飛ばしても構わない

ちゃんとしたネトゲVRを起動した清十郎は、ログインした。このネトゲこそ息子がプレイしているゲームである。その確認は息子の部屋をこっそり望遠鏡で見てきたから正解のはず


清十郎はログインした瞬間、落っこちていた。このゲームのウリは、いきなり落っこちるところから始まるので有名になった作品である。どれくらいの高さかというと、丁度前のゲームでやったダンジョン床下から、地上までの高さかと同じ位である。今回の落下は、助かる方法はわからない。落ちたらそれなりに痛いらしいし、ゲームオーバーになって、また最初から落ちる展開になるそう。

息子がクリアできたなら俺だってやれる。

意気込んでプレイしてみたはいいが何をどうしていいかわからない。それもウリポイントらしいから、説明書は読まないこともオススメされていた。清十郎はあれこれ考えた。空は飛ぶ超能力があって、念じると飛べるとか、かめはめ波な魔法があって落ちる寸前に使えば、落下速度にブレーキが掛かって助かるとか。


周りを見渡してみると、清十郎とおなじような感じで人が沢山落ちてる。

早い人では既に地面に激突してゲームオーバーし、内蔵を飛び出さしてる。清十郎の

この距離からそれが見えるなら、もう地面が間近なわけで……





「はぅっ!いあっーー!」

地面に激突した清十郎は、それなりに痛かった。

痛いうえにゲームオーバーだ。最初からやり直さないといけない。コンテニューしますか?の選択肢的な問いかけがある。10秒すると自動的にコンテニューされる仕組みだ。

地面激突は、それなりに痛かった。3回くらいなら、耐えられそうだが、それ以上のだと諦めたいと思う。








「そういえば服着てないんだよな。」

服を脱いでパラシュートに代わりに使えたら助かるかもと思った清十郎。しかしこのゲームはゲーム開始時に全裸になる仕様だった。

噂は聞いていたが、なぜ裸になるのだろうか。

裸だと開放感が得られるからか?


見渡す限り全裸、全裸

全裸の人々が落ちてくる


皆で手を繋いで輪になれば空気抵抗が強くなって落ちる速度にブレーキが掛かって


助からない。


それも駄目だったね。

激突はやはり痛いね




何の修行だよ。もう辞めたいよ。もう止めたいよ。


愚痴る清十郎の手が掴まれる。いやいや、輪になるのはダメだったんだからさ、もうそれは諦めようよ


清十郎が説得するも、。相手は聞く耳を持っていない。、


空中で羽交い締めにされる清十郎


まさか、清十郎の体をクッション代わりにして、助かろう魂胆か?


そうはさせない!


清十郎は中空で、とっくみあった。


そうこうしてるうちに、清十郎の体に穴が開いた。


落ちたそこは、針の山で、清十郎の体を針が突き抜けてしまった。


清十郎が針に刺さって落ちるスピードが減速したのか、取っ組み合いしていた相手はゲームオーバーにならず着地した。


「クソったれ!」


清十郎は自分も同じやり方で、誰かを犠牲にしようと思った。


「やったるで!」

ワシ、前のゲームで40人は殺したんだからな。

人を巻き込んでも、抵抗ないんやで!


清十郎はとある一人のプレイヤーめがけて、つっ込み、殴る蹴るの暴行を加えた。


しかし、

針の山に命中させるのは、やろうとしたら、結構難しい。針山に刺さって死んだのは清十郎の方だった。


「クソったれ!」

もうこんなゲーム終りや!


落ちる最中、清十郎はログアウトボタンを押した。


「そうや!」

地面に激突する直前にログアウトすればいいんや! そうすれば何度でも安全に挑戦できる!


しかし、そう思うのも

つかの間

清十郎はログアウトが出来ない事に気づいた



なんでやー!



なんでなんやー!


叫ぶ清十郎、

周りをみると同じような境遇に陥ってる参加者がいるようで、皆、「なんでなんやー!」と叫んでる


なんでなんやー!のやまびこが山々に反響する。そして死ぬ。リターンして落ちて死ぬ。死ぬ度に「なんでやー!」がこだまする


なんでなんやー!が、やまびこにもならないくらい、皆疲れ果てた頃

怒りが頂点に達した参加者は多かったと思う。






〜ゲームの管理人室にて〜


「だから、そのへんで辞めてください!」


ゲームの管理人には、同僚に説教されていた。


「構わん。ワシらが苦労して低賃金で働いてるのに、こつらは楽しそうにゲームで遊んでる。許さん!」


「だからってトランポリン外してログアウトまで許さないとか、やりすぎですよ、会社をクビになってもいいんですか! 引きこもりの息子さん養わなくちゃいけないんでしょう?」


「だからこそ、ストレス貯まるんだよ! オレだけ働いて、なんで息子は家でテレビやゲームばかりしとんだよ。俺は傷ついてるから、な。その分、皆も同じ気持ちになればいいんだ! クビなんて上等!」


「ダメです! 僕までクビになりますから!」


管理者たちの攻めぎあいの頃、死体の山々がクッションになり、助かるかも参加者も現れた。清十郎は不運で、その恩恵は受けられなかった。しかし、後からサービス会社が慰謝料を、たんまり払ってくれたから、ある意味幸運だったかもしれない。ゲームの管理人威力業務妨害の容疑で逮捕された。


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レビューは、お勧めする内容でなくとも全く構いません。お勧めできない理由や、ここがツマラナイ等なんでも構いません。 否定してこそ、新たな創造が生まれると思っているので
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