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とある場所 A
……どこだろうか、ここは。
気がつけば僕は和室の畳の上にいた。学校の制服のままだった。
僕は起き上がり、周りを見渡す。周りは押し入れとふすまだけだった。唯一、右側だけはベランダになっており外が見える。
外には木が数本ある。そして、草の生えたゲートボール場が目の前にある。
鍵は掛かっておらず、いつでも逃げれるだろう。
「……とりあえず、靴を探すか」
僕は左側のふすまから出た。真っ白な床を歩く。
玄関が見え行くが、そこも鍵がかかってない。
あるのは僕の靴だけだ。
「どうしようか、とりあえず靴だけ持つか」
僕は近くにあってビニール袋に靴を入れ歩くことにした。
「おにーちゃん?」
ふと、女の子の声がした。
「……誰?」
振り向くとツインテールの女の子がいた。
「あぁ!やっぱり、おにーちゃんだ。こんなところにいたんだ!!」
「……?」
女の子は僕のことを『おにーちゃん』と勘違いしているらしい。
「おにーちゃん、ほら。早く行こうよ、ほら」
女の子は僕の手を引っ張った。僕は振り払おうとしたが、力が強すぎた。
「……っ」
まるで、平野みたいに強かった。女の子は僕を反対側に引っ張った。
「ほら、皆待ってるんだよ!」
女の子はそう言って笑った。




