ネットスラングに溺れる、の段
言葉は変化するとは通説であるが、昨今の言葉の変容はすさまじい。流行り廃りのはやさは言うまでもなく、誤用に新語、なんでもござれな渾沌・乱脈、あまりの有様無秩序に、品格・威信は旅に出た、っと。ああ、実に浮世のすげなさや~……ベンベン!
すみません、秩序がないのはおまえだって話です。ともかく文意は朧げに受け取っていただけたかと。わたしは世間の動きに疎いので、ネットスラングもほとんど知らないものばかりです。最近よく見かける、「リア充爆発しろ」の正確な意味をいまだに把握していませんし、「リア充」という言葉に出合ったのも一年ほど前という、ネットを使用する身としてはいささか差し障りを感じる今日この頃です。まあ、調べる気が起きないというのは真実ですが(だって面倒くさいから)、それでもこれはわからん!! というものに出合いました。
「詰んだ」
です。これ、意味わかります? いえ、わかるかたの方が多いですよね、今時。
なろうのサイトで小説を読んでいると、よく見かけるようになったんです。で、どう読むかがまずわからない。そしてこれは、何かの誤用だと最初思ったんです。で、考えました。
「詰まる」を参考にすると、「つまんだ」になる。いやでも、つまんだって「摘んだ」だしな……。
「詰る」を参考にすると、「なじんだ」になる。いやでも、なじんだって「馴染んだ」だよな……。
なんだー!? わからん、わからんじょー! あー、ストレス!! っていうか語呂が悪いわ!
というわけで、検索しましたよ、さながら100メートルを全速力で泳ぎきった運動不足の太ったオジサンの様相で。
答えは、「つんだ」
キターーーーーー! ネットスラング、キターーーーーー!!!!
うすうす感じてはいたけれど、やっぱりネットスラングだったか……。道理でわからんはずです。いやはや、一気に疲れましたよ。
で、意味は「終わった」というような意味です。将棋に由来するんだとか。
あと、ついでに「イケボ」っていうのも調べてみました。
「イケメンボイス」……なるほどね!! って、わかるか! どんな疣かと思いきや。いちいち、「イケてるメンズらしき流麗なる声」って注釈がほしいですわ。
いや、もう世の中へのサブカルチャー(都市文化、若者文化)の進出が凄まじいです。破竹の勢いです。
ついていけず、あっぷあっぷしてます。やっと表題とつながりましたよ。
ああ、くらげのように漂いたい……(意味不明)