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世論調査、の段

拍手をくださった方、どうもありがとうございます!



 マスコミって恣意的しいてきだなあと思ったことについてである。

 筆者は学生時代に、電話にて世論調査を受けたことがある。Mのつく放送局である。最初は、本当にM放送局かどうか胡散臭く思ったものだが、乗らない手はないと考え回答することに。こういうことは滅多にない機会である。


 質問は三分間ほどだった。

 とある首長の財政再建案に対する意見を訊かれるものだった。その中で、なんとも解せない質問があったのだ。


 質問の内容は、「とある首長が示した財政案について、当初発表の案とは内容が多少異なってはいるが、改革は断行するとしているとの言葉通り、改革は順調に進んでいると思いますか、それとも後退していると思いますか?」というものだった。しかも選択肢はそのふたつしかなかった。


 ちょっと待った。

 いきなりそうくるかとため息をつきたくなった。その質問の仕方はいかにも恣意的であろう。なぜならば、意見を聞きたいと言いながら、首長が示した財政案あるいは改革を支持するかどうかの根本的な問いをしていないからである。

 質問はとある財政再建案あるいは改革に賛成か反対かを問うものではなく、改革が進んでいるか否かに焦点を当てている。その質問に照準を合わせる前に、回答者へ財政案や改革に対する是非を問わなければいけない。そうでなければ、質問をする意味がない。


 たとえば、財政案や改革に全面的に反対している人にはこの質問へは回答の余地がない。進んでいる・後退していると感じる以前に支持をしていないのだから。

 つまりこの質問に隠されている意図は、財政案や改革に反対している人間などいないと世間に思わせ、財政案や改革がそもそも理に適ったものであるのかという成立そのものに疑いの目を向けさせないようにするものである。



 …………きったねー! それが大人のやることかよ! そんなのは質問を持ってないやつがする質問だよ! 矜持って言葉知ってる!? 

 と、心は大嵐である。

 マスコミがそんな世論を操作するような質問の仕方をしていいのか、と非常に納得しかねる思いをいだいた。


 筆者は首長の指す「後退」は、「停滞」と同義だと考え、大いなる皮肉を込めて進んでいるという風に回答した。けれどその回答はすなわち、賛成と同義になったのだ。なにせ選択肢はたったの二つだったから。

 おいコラ、バカにしてんじゃねーぞ、なんだそのカラクリは! などと自分で回答しておいてあとで喚いた気がするが、今更のはなしである。

 選択肢は他にないのですか? と訊けばよかったと悔やまれてならない。皮肉を込めて言ったところで、放送局側の都合のいいように変えられてしまう意見だよなあと不条理を感じた次第である。

 質問の仕方によって世論は操作できるものなんだと実感した出来事であった。



う~ん、政治的な話題は倦厭されるかもしれないなあ……。

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