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人には業があると思うのです、の段

 

 こんにちは。初めましてのかたも、そうでないかたも。もぃもぃと申します。

 つぶやき程度の日々の変化や心の機微を、やる気な~く書いていこうと思います。予約投稿したり、しなかったり。そんな感じで、ぼんやりぼやぼやあてどなく、はじまりはじまり。



 人には、なにかしらごうというものがあるとわたしは思っています。わたしにとっての業はおそらく、虫です。ちっちゃい虫からおおきい虫まで、関わりたくないけれどなにかしらえにしがある。

 たとえば、今の時期はカメムシ。住んでいる所が、山が近いということもありますが、虫に出遭うことが多いのです。そしてわたしは虫に恐怖します。

 カメムシ、ヤツの名はカメムシ。洗濯物に張り付いて離れないのはご愛嬌。窓と網戸の間にうぞうぞ蠢き、カナブンよりも大きな親玉のような図体のものは、月夜のベランダで空に向かって背をのばし、さながら宇宙と交信するかのよう。

 わたしの活力、やる気、インセンティブを根こそぎ奪い取ってしまう、恐るべきマター。かの者はカメ……(気分が下降するので自粛)


 あるときのマターは毛虫。もふもふの巨大毛虫。家の近くの公園の壁のへこみに、いました。

 脈動する胴体。逆立つ毛の妙。多彩な毛のあで、壁のへこみに存在する才幹。

 ソレのなにもかもが、わたしの肌を逆撫でしてゆきます。


 もっと肝を冷やすマターも存在する。夏から真冬までの間にときたま見る、名前なんか知りたくもない虫。これを初めて見たときは、背筋が凍りました。ムカデみたいな見た目で、ムカデの胴体を2から3倍した太さで、無数の長い長い足が左右に生えていなさるのです。そうしてソレは、何年も掛けて、わたしへ近づいてくるのです。

 四年前に見たときは、二階の天井にいました。(団地に住んどります)三年前は、見ませんでした。でも代わりに、真夜中にムカデがベッドの下から這い出てきました。そんな代打はいらん!! 

 二年前に見たときは、なんと我が家の階の天井におられました。そして去年はついに、扉の横の壁においででした。去年の方角がお気に召さなかったのか、今年は反対の壁にべちゃっと付いていはりました。来年の恵方は、そちらなんですか? なんて、問いかけたくなどありません。そのうち部屋に入ってきそうです、いいえ、やめましょう、口に出すと本当になりそうです。



 概して、わたしには虫に縁がある。恐怖の原体験は、小学校四年生のとき。(今は引っ越しました)

 留守番中の夏休み。ベランダ側の窓と窓の隙間から。ヤツはやってきました。無理矢理入ってきました。ええ、そうです、夏といえば、虫といえばの御方です。そのときのわたしの恐怖といったら、筆舌には尽くしがたい。


 人には業というものがあります。わたしの場合、その業は虫でしょう。

 前世できっと、虫にひどいことをしたに違いありません。




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