第三夜
ヒョウガ様、レフェル様 感想ありがとうございました。
昨日のは寝ぼけて一昨日のを書いていました。すみません
「え、えっと。誰?」
『申し遅れました。わが名は―――― いえ、名を明かすのは後にしましょう』
『こいつ、俺と同じだぜ。でも人型に変われるなんて』
そう、少女はアルトリア本人なのだ。
「えっと、つまりここに居た『不動の』ってこと?」
『ええ、そんな名前自体心外ですがまあ、しょうがないでしょう』
「人型に変わるなんて初めて聞いたよ。でも急に何で?」
『わが主がこの地へと戻られました。それ故に私はこのようになりました。全ては主の帰還が故です』
今日ここに来た人間と言えば一人しかいない。
「ってことは明奈ちゃんの馬ってこと?!」
『ええ』
「て言うより明奈ちゃんは?!」
「ここだよ」
以前よりも随分とはっきりした口調で明奈が喋る。その声に奥を見れば……。
「あれ? ちょっと、大きくなってない?」
「ん? そんなことないよ。ぼくはもともとこれくらいだったし」
身長が二回りほど伸び、明也より大きくなっている明奈が居た。服装は変わらずゴシックロリータだ。
「えっと、ぜぇぇぇぇったいにちがうって思うんだけど。年下だと思ってたし」
「? そうかな」
「ちなみに何歳かわかるようになった?」
『主はあなたと同じ年齢ですよ』
「うそだぁ」
いまだに信じられないという二人にさらに声がかかった。
「それで合っているぞ」
「じーちゃん! ……って、何でぼろぼろなの?」
先ほどの服装から服がボロボロになっていた。
「ちょっとな。さて、明奈ちゃん。お前さんの師匠が呼んでいるぞ。そしてな、おまえさんはここに残る気はないか?」
「何で残らないといけないの? ぼくは師匠と一緒に行くよ?」
明奈の目には決意が見える。それを見て老人は笑った。
「やはりな。たまには帰ってきなさい」
「……はい!」
◎
「けっ」
「ふんっ」
戻ってみれば一色と老婆がまだにらみ合いをしていた。とはいえ二人ともボロボロだが。
「うわー、ばーちゃんがボロボロなんて初めて見た」
「だなぁ」
「部屋もボロボロだよ」
「おばあちゃん、どんなやり方したのさ」
部屋に入った全員が目を丸くした。
「そうだ。アル元気かな」
「そういえばあいつしっかり者だしな」
アルバムには良い笑顔をした明奈と明也、少女姿のアルトリア、銀、それに玲汰と琉生瀬が映っていた。




