第1話 リトライ!貧弱主人公!
初投稿です。
このサイトで作品を読んでもらうことは大変難しく、身に染みています。
が、
是非多くの方に読んでもらいたいです。
読者の期待に応えられたらと思います。
・一話は短く、スキマ時間で読みやすくしています。
・話の展開は早く設定しています。
どうぞよろしくお願いします。
俺は佐藤カイト。大手銀行員だ。
学生時代から成績が良くて、良い大学を出て、良い就職先に入って、上司とも仲良くなって、、、
そんな何不自由ないエリート人生を俺は歩んでいる途中だ。
いつも通りに起きて、仕事して、食べて、寝て、また起きて、仕事して、食べて、寝て、また起き、、、
そんないつもと変わらない日々を永遠と繰り返している。
今日も会社へ出勤中。
いつもと変わらない一日の始まりにぴったりな、いつもと変わらない風景。
そんなことを考えながら歩いていると、
突然目の前が真っ暗になった。
「キャーッ」「おい大丈夫か!?!?」「誰か呼んできて!!」、、そんな誰かの声が聞こえてきた。
はて、俺の身に何が起きたんだろうか、、、、痛みを感じない。
もしかしたら、、もう死んでて、意識だけが残っているのか、、、
だが、そんな意識も次第に遠のいて行った。
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なんだこの感覚は、、、、
草の上で寝ているような感覚。手や背中、足に草のような何かが触れているのを感じる。
そっと目を開けようとする。
太陽を直視したような眩しさで開かなかった。
今度は体を起こして目を開けようとする。無事、開いた。
「ここ、、どこッ、、、、、」
彼がこの異世界にきてから初めて発した第一声である。
眼下に広がるのは、新緑の大草原。そして吸い込まれそうなほど青い空。
(まさか夢じゃないよな)
自分の腕をつねってみると、しっかりとした痛みが伝わってくる。
、、、
俺は二十代の大手エリート銀行員の「佐藤カイト」のはずなんだが、、、
「もしかしてこれ、異世界転生、、?」
俺は少年時代に転生ものの本を読んで、よく自分も転生してみたいなーと思っていた。
だってほら、毎回主人公はチート能力持ってるでしょ。
初めは弱くても能力に目覚めて、段々レベルアップして最強になるとか、、
そんな超越した異世界ライフ、送ってみたいと思っていた。
だからこの転生は神が俺に授けた天職。転生できたのはラッキーだった。
だけど、、
あれ、、、、、、
俺は今まで読んできた転生もの小説を振り返る。
本来ならここら辺のタイミングで女神が現れてもいい頃なんだけど、
その女神は現れない。その声も聞こえない。スキルの説明もしてくれない。解説もしてくれない、、、、
、、、。
〜〜〜
その日、
彼は気付いた。自分は転生しているということに。
そして、もう一つ気付いてしまった。
自分は「無能力者」として転生したことに、、、。とてもショッキングなことである。
特に異世界無双を試みていた彼にとっては、、
〜〜〜
もう夕方になっていた。
綺麗な夕日が見える。どうやら前世の世界と似ているらしい。
俺は草原のど真ん中で絶望を味わう。
ここに居るのは俺とその下にはえる草と草と草と草草草、、
全く笑えない話である。
転生初日から詰み案件である。見渡す限り草原なのだから、、、
せめて魔物ぐらい放牧しとけよ、、、ああ、これが「途方に暮れる」という状態なのか。
そう思っていると突然、後ろから、右ひじに火傷をしたかのような激痛が走った。
普通に生きてたら経験したことのない痛みであった。
「アヂヂヂィッッ!!!!」
後ろを振り返ると、
直径1mほどの、透き通る青色が特徴の「スライム」らしき何かが視界に入った。
スライムが気付かぬ間に自然発生していたのである。
そして、そのスライムが俺の右ひじを消化しようと体内に取り込んでいたのであった。
「ぎゃあぁッ」
驚いた俺は必死に噛み付くスライムを取っ払い、踏み倒そうとしたのだが、
踏み込んだ足がスライムに吸収されて更なる痛みが俺を襲う。
「なんだよコイツっ、最強かよッ」
〜〜〜
そう、あの「スライム」である。
あの「丸くてツルツルで可愛らしい」スライムである。
勇者に最初の糧にされるあの「スライム」である。
だが、
スライム撃退以前、スライムにすら敵わない。
その現実が彼の自尊心を内部から抉り、そして蝕み、精神的にもダメージを与えた。
〜〜〜
俺は俺を取り込もうとするスライムから必死に抜け出して、、、
そのあとはよく覚えていないが、
無我夢中で逃げていた。走って走って走って、、
とうとう疲れ切ってへたり込んだその時、背中からまたあの激痛が走った。
またあのスライムだった。
人生を諦めかけたその時、 急に痛みが消えた。
スライムが消滅するのを背中から感じた。
おおっ、、。(もしかして能力に目覚めたかも、、)
と思っていると、背後から人の声がした。
「あんた、大丈夫かねぇ」
どうやら農民らしきおばさんがクワを投げつけて俺を助けたらしい。
俺はまたもや無能な俺に失望した。
が、今度は希望の光が見えた。
そのおばさんの背後に、小さいながらも、人の手入れの届いている村が見えたのだ。
(今に見ておれ、、スライムめ、、、、、、、、、)俺はそう思うと一歩を踏み出す。
俺の物語はここ、「グリーニィ村」から始まるのであった。
第一話、読んでくれてありがとうございます。
長いストーリーを書く予定ではないので、是非、これからも読んでくれると幸いです。
この辺はまだ展開がスムーズではないですが、ある程度進んだら展開を速めていきます!




