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{第31話} 大原女咲の憂鬱

凌三高校校則


其の一、部活動の作成、活動、所属は、公序良俗に反しない限り、原則自由であること。また、部活動に関する請願又血戦の異議申し立てに関する審判は凌三会に帰属し、その他部活動も凌三会に連なる。凌三会の頭取は人事権、校則立案権から成る大権を有す



 開始直後、俺は右回りで敵の位置を探る。サバゲ―の基本は隠密。いかに気付かれずに接近して撃つかがコツだ。


しかし今回のルールでは一回撃って終わりではないので、撃った後のリカバリーも考えなければならない。なのでヒットアンドアウェイが基本になるだろう。


「こちら黒木。そちらの様子は」


「こちら咲。問題は無いわ。もう少し探るわよ」


インカムでやり取りしつつ俺らは慎重に歩を進める。


たっつたっつたっつ


「走る人影確認!」


「了解」


俺はガバメントを構え、人影を追う。


それはギリースーツに身を包んだ栗田だった。軽やかに走りつつ、地面の色に限りなく近づけた何かを落とし続けていた。


バ、バ、バ


(こいつ!大原女並みとは言わないがかなり動けるぞ)


俺の三発の弾丸は宙を切り、掠りもしなかった。


「大原女!栗田はギリースーツを着けてなにやら床にまいていったぞ」


「……」


「おい!」


「あ、ああ了解だわ」


(こいつやっぱりおかしいぞ)


「とにかく、足元に注意しろよ」


そう言って通話を切る。恐らく栗田は床に直接攻撃は出来ない、位置を知らせる系のトラップを仕掛けたのだろう。


思ったより戦い慣れているぞあいつらは。


俺は前線を下げざるを得ず後退する。大原女は大丈夫だろうか。


ピピピピ!ピピピピ!ピピピピ!


「きゃあ!」


耳をつんざく電子音と、大原女の悲鳴。腕時計を見ると、大原女の残機が10になっていた。銃声はしなかったはずだが何で撃たれたのだろうか。


俺は出来るだけ音を出さずに大原女の付近に寄ると、大原女は、壁に隠れながら俯いていた。


「大丈夫か。注意しろとあれだけ…」


俯いた大原女の顔を覗き込むと、放心状態の大原女の姿があった。大原女は完全に闘志を失っているようだ。


バババババババババ


俺らが身を隠している障害物に、轟音が立て続けに鳴り響く。銃声が鳴り止むと、俺は隙間から様子を窺う。そこには、装弾数百発はありそうな機関銃を手にした松本部長の姿があった。


(ありかよあんなの!)


ピッ


俺の残機がなぜか17になっている。


(栗田か!この静音性はサプレッサ―付き!)


大原女もこの初見殺しをくらったのだろう。


「おい、とりあえず逃げるぞ」


有無を言わさず俺は大原女をお姫様抱っこをして、開始地点近くまで後退した。




ついったしてる@suiren0402desu

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