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隣の席の目堂さんは髪の毛に蛇を飼っている ―そして僕はトマトジュースを飲む日傘男子―  作者: ひゐ
第四話 廃墟探索って趣味は興味深いけどデートってどうなの?
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第四話(01) 女子の家に泊まるゥ!?

「キューくん、ウチに泊まりに来ない?」


 それは放課後、突然目堂さんが放った言葉だった。

 僕はスクールバッグを落としそうになってしまった。


「へっ? へっ? えっ? なにっ? えっ?」


 それ、どういう意味なの?

 いや、女子が男子に「泊まりに来ない?」って誘うのって、何?

 女子の家に泊まるって何?

 ――僕にはわからない!


「めめめめ目堂さんっ、急に何を言い出すの……」

「何って『ウチに泊まりに来ない?』って、聞いてるだけなんだけど」


 幸い、教室には僕達以外、誰もいなかった。目堂さんは蛇を出して、自分の腕に巻きつけて遊びながら、そんなことを言う。

 ――いやおかしいって!


「あの、あのね、目堂さん……あのー、そのー、僕達そういう関係じゃないし……っていうか、目堂さん、あのね、もし何もわかってないのならね、男子にそういうことは言っちゃダメなんだよ!」


 そうだ、目堂さんが何もわかっていない可能性がある。僕は冷静になる。普通、女子が男子の家に泊まったり、男子が女子の家に泊まったりすることは、ないのだ。

 目堂さんは、不審そうに眉を寄せた。


「ダメって何? 家族に紹介したいだけなんだけどっ! キューくんなんで慌ててるの? トマトジュース足りてる?」

「紹介ぃぃぃぃ?」


 そんなのたまに観るドラマでしか見たことないぃぃぃぃ!


「そうよ! 吸血鬼の友達ができたって、教えたいの!」

「――あ、あー、そういう、あっ……」


 とたんに僕は、冷静になる。なんだ、何もなかった。目堂さんの言葉は、言葉通り。

 安心に、僕は溜息を吐いてバッグを持ち直す。

 ……いや、変な意味に捉えた僕も僕だけど。


「それなら、問題ないよ」

「やったー! それじゃあ、この日とかどう?」


 こうして僕は、目堂さんの家に泊まるスケジュールを決めた。

 思えば、僕は友達の家に泊まったことがない。少し、わくわくする。


「それじゃあ、また明日ね! あたし、本当は今日掃除当番なの! 早く行かなきゃ怒られちゃう!」

「うん……じゃあね」


 ぱたぱた走り去っていく目堂さんの背に、手を振る。今日は怪異調査なし。僕もこのまま昇降口へ向かって、日傘を開いたら外に歩き出す。


 ……でも、家族に紹介するのに、泊まる必要はあるの?

 そう思ったのは、自分の家の前についた頃だった。

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