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偽悪役令嬢は幸せになりたい  作者: rinda
第一章
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第4話

 



「うっ...。」


 私何をやっていたんだろう。

 頭がクラクラして何をやっていたのか思い出せない。

 頭に靄がかかっているみたいだ。


 というよりここはどこだろう。


 見たこともない白い空間が広がっている。


 なんだかすごく不思議な空間。


「エリーナ...。」


 誰かが私の名前を読んでいる?

 気のせいかな。


「あなたは...来ちゃいけない。」


 いや確かに女性の声がする。


 来ちゃいけないってどういうこと。

 それにこの声どこかで聞いたことがあるような

 思い出せない、頭が痛い。

 絶対に知っているはずなのに。

 すごく懐かしい心地よい声。

 聞いていてすごく安心感がある。


「行きなさい。」


「あなたが...なんて...私が許さない。」


 待って、

 あなたは誰。

 私あなたを知っている気がする。

 絶対に知っている。

 会ったことがある。


「エリーナ生きなさい!」


 急に光が、眩しい。







 ここはどこ。

 すごい豪華な家にいるみたいだ。

 私なんでこんなところにいるんだっけ。


 だんだんと思い出してきた。


 馬車を襲撃されてその後...。

 その後は何があったのか思い出せない。

 何をしていたんだろう。


 あの女性の声。

 私の大切な人だと思う。

 なんでそう思うかはわからないけどたしかだと思う。


 パリンッ。


 え。


 すごい音がした方を見ると侍女の人がコップを落としてすごく驚いている。


 そしてこちらに近づいてくると。


「よかったです、やっとお目覚めになられたのですね。心配しました3ヶ月も眠っていたのでもう...。」


 うん、3ヶ月?


「えぇー。」


 私、三ヶ月も寝ていたんですか。

 衝撃的です。いや3ヶ月間も寝てるって普通じゃありえません。

 人生の中でトップ10に入るぐらい衝撃的です。


 いやいや驚いている場合ではなく。

 ここがどこなのか聞かなければ。


「あの、ここはどこでしょうか。」


 メイドの人はキョトンと不思議そうにしている。


「クロス様の家でございますが。」


 うん?

 クロス王子、、、クロス王子。


 えっ嘘クロス王子ーー


 自分が三ヶ月も寝ていたと聞かされたときよりも衝撃的です。


 ここクロス王子のお屋敷なんですか。

 どうりで豪華なわけです。


 いやいや王子のご自宅に足を踏み入れるなんて恐れ多すぎます。

 そういえばですが政略結婚するために来たので今更な気もします。


 ですがあまりにも身分差がありますしなにより、

 私と結婚なんてクロス王子がかわいそうです。

 どうしましょう婚約破棄をどうにかしてもらわないと。


 でもここを出たらどこに行けばいいんだろう。

 家は追い出されたし、身分を隠して働くしかないよね。


「それではクロス様をお呼びしますので少々お待ちください。」


 うん?クロス王子が来るんですか。


 えっとこれは緊急事態ですね。

 どうしましょう。

 目覚めたばかりで頭が働きませんがなんとか考えないと。


「失礼するよ。」


 声のする方を見てみるとクロス王子が立っていました。

 来るの早すぎませんか。


 この方がクロス王子なのですね。

 黒髪で少し目は尖っている感じはしますがなんだか優しそうです。

 カッコいいです。


「どうした、大丈夫か。」


 ぽーと見惚れていると心配されてしまいました。

 それよりもまずい、私としたことが第二王子というお方に挨拶をしないなんて。


「失礼しました

 私、エリーナ・キャリルと申します。」


 急いでベッドから降り挨拶をした。


「無理に立たなくてもいいよ、三ヶ月も寝ていたんだしまだ本調子じゃないだろう。」


 なんてお優しい方なのでしょう。

 そんな優しさに感動していると、クロス王子がクスッと笑った。


「また後日事件のことについて聞くから体調を整えていてほしい。」


「わかりました

 助けてくださりありがとうございました。」


 クロス王子が部屋から出るのを確認するとエリーナは焦り始めた。


 これってピンチな気がする。

 絶対ピンチだ。


 事件のことについて聞かれたら大変なことになる予感がする。

 しかもその話をしていた時のクロス王子の表情が有無を言わせないような表情だった。怖い。


 事件以外にも何か聞かれそう。


 嫌な予感しかしない。

 どうしましょう。








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