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ソルモリスの建国祭・3



何だかよく分からない方向へ進んだ世間話だが、デザートの段階でようやく本来の話になった。

つまりフィノイスとテラマグナの睨み合いについてである。


テラマグナが次々と侵略戦争をしているときに、ソルモリスが軍事介入しなかったのは、テラマグナに大義名分があった事と、介入すれば再びテラマグナとの戦争になると分かっていたからでもある。

しかし、もしもフィノイスがテラマグナに飲み込まれると、ソルモリス北部はテラマグナの領土で囲まれる形になってしまう。

フィノイスが飲み込まれる前に軍事介入は必須なのだ。

そんなわけで、テラマグナの大義名分が成り立ち宣戦布告してきたら、ロザイン、フィノイス、ソルモリスの三国は共同戦線をはり、ノルトローは後方支援をすることが大筋で決まったようだ。

後はこの骨組みを各国が持ち帰り、細かい部分を詰めて合意となれば調印式が、恐らくソルモリスで開かれるだろう。


難しい話になったので、私は適当にうんうん頷きながら、デザートを堪能していた。

だって、調印式は私行かなくていいし。

何について話しているかくらいは聞いている。つもり。

多分そんなに話題は変わらないはず。


「美味しい…。」


ほぅと恍惚とした顔で幸せなため息をつくと、テオドールがなぜかハトが豆鉄砲をくらったような顔でこちらを見ていた。


あ、やばい。


「こほん。何かしら?」


咳を一つしてごまかして、にこやかに聞いた。


「いや、別に、何も。…美味しそうに、食べるなあと思って。」


やっぱり見られていたらしい。


「おほほほ、そんな事より…ソルモリスがついてくれるとなれば、心強いですわね。」


にっこり笑って一応それっぽい事を言ってみる。


ごまかせたと信じたい。



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