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古代魔法の謎

すみません。元々は随分離れていた話を強引にくっつけました。

この話はお話の中で3年経ってますが、前話から3年経っているのではなく、裏で起きていた話です。

後で修正をかけるかもしれませんが、今はご了承下さい。



古代魔法研究を始めてからずっと集めていたサンプルが、ジーク(王家のお宝)のお蔭で随分たまって来たので、アルと魔法文字の解読を試みている。

効果の似ている魔法陣同士は当然魔法陣も似ているので、僅かな違いがある場合は効果の違いからその魔法文字の特性が分かるため、そう言ったものは早々に解読できたが、分からないのはどの魔法陣にも含まれているものや、一つか二つの魔法陣にしか使われていないサンプルの少ない魔法文字である。

アルのお蔭で現代魔法と融合できる部分があることが分かったので、組み合わせて試してみたりを繰り返す日々が続いたが、なかなかうまくはいかなかった。


だが最近大きな糸口を見つけた。


それは偶然だった。

レオお兄様がまた核を持ってきてくれたので、私はいそいそと宝箱に入れていた。

けれど貯まり過ぎて蓋が閉まらなくなった為、魔物ごとに分けていくつかの箱に移し替えようと仕訳をしたのだ。

魔物ごとに色が似ている物が多いし模様も似ている物も多いが、例外もあるし、そっくりとはとても言えないのが魔核というものである。

大きさもバラバラなので、皆そういう認識だった。

だから今まで気付かなかったが、同じ魔物の模様は実は基本的に同じ事が分かったのだ。

例えば横に三本のしましまがあったとして、一つは線が太すぎて黒に近く、一つは線が細すぎて単なる傷にしか見えないなど、パッと見は到底同じ魔物の核には見えないのだが、よく見ると三本の線と言うのは同じ、と言う具合だ。

気付いたときはただへぇと思っていただけだったが、翼竜の核を見た時にはっとした。

風に関係する古代魔法の魔法陣に必ず含まれている魔法文字とそっくりな模様だったのだ。

古代魔法文字は文字とは呼んでいるが、抽象的な模様に近く、それも解読を困難にしている原因であったが、ひょっとすると古代魔法は魔物の核を参考に作られたのではないだろうか。

そう仮定すれば後は早かった。

アルと手分けして核と魔法文字と付き合せていく。

一か月するころには、その仮説は確信に変わった。


いくつかの魔法文字は魔核からは出て来なかったが、見つからなかった文字の中に気になる文字がある。

全ての古代魔法の魔法陣に入っている文字があるのだ。


それから、もう一つ気になることがある。

それはフィノイスの王都で見つけた、アルへのお土産だったコンロの魔法陣部分。

なんと魔物の核が組み込まれているのだ。

あんまり珍しいので、彼に買って帰ったのだが、古代魔法の魔法文字が魔物の核の模様だと分かった今は、別の意味を持ってくる。

そのコンロはある炎属性の魔物の核が使われているのだが、核を取り外しても使用は可能だった。

けれど、あるのとないのではその後の炎の大きさの安定具合や魔力効率が随分違うのだ。

当時は不思議だなぁくらいにしか思わなかった。

試しにクズ魔鉱石にこの魔法文字を、現代魔法の魔法陣に使われている魔力インクで書き入れ、疑似魔核のような物を作ってコンロに点火すると、同様以上の効果があった。

この結果から、古代魔法文字はこのたった一つの文字単体で制御と補助をしている事になる。

はっきりいって、現代文字ではありえない現象だ。

そこからは、もう疑似魔核を色々作って検証を重ねて、の繰り返しだ。

気が遠くなる作業だが、知って行く喜びは何物にも代えがたい。

王妃教育のせいで、ローズは全く時間が足りないが、アルのお蔭で随分研究が進んだ。


*****


古代魔法の魔法文字で疑似魔核を作って実験を始めて3年が経った。

けれどまだ解読できない魔法文字がある。

古代魔法文字は一つの文字で一つの効果ではない。

そして古代魔法の魔法陣は、それらの効果を組み合わせにより効果を強めたり変化させたりしているのだ。

たった一つずつの魔法文字の効果でさえ3年かかっても全ての効果を見つけられないでいるのに、魔法陣の解読はいつになるだろうと気が遠くなる。

特に魔物の核からは発見されなかった魔法文字の中の一つで、すべての魔法陣に含まれていた魔法文字が全く解明できない。

攻撃に氷を使う魔物の核から発見されている魔法文字なら、水に入れてみたり氷系の魔法陣の傍に置いてみたりすると、何かしら反応を見せるので解読しやすかったが、そう言った予想が出来ないので、地道に色々試しているが一向に反応を示す物が見つからなかった。


ふと思いついて、ローズマリーは守りの魔法陣からこの解読できない魔法文字を態と抜いて護符に書いてみた。

不完全な魔法陣では何が起こるか予想できないため、これはかなり危険な行為であるのだが、攻撃魔法の魔法陣ではないから危険度は低いはず…と己に言い訳しながら、恐る恐る起動した。


問題なく魔法陣が起動し結界に包まれる感覚がした。


(え?!どういう事?)


現代魔法でこんな事をすれば、絶対に発動しない。

文字によっては危険な結果を生み出すだろう。

何の反応もなく正常に起動するなんて予想外過ぎた。

夜も少し遅い時間ではあったが、たまらずローズマリーはアルに伝言魔法で予想外の結果が出たので相談したいと伝えた。

直ぐに明日行くと連絡が帰って来た。

そうしてから、見つかっている魔法陣の中で部屋で発動しても問題ない効果の魔法陣を、その魔法文字を一つ抜いて護符に書き起こし発動させてみた。


全て問題なく発動した。


それから明け方近くまで、効果の違いや性能の差を測ることに没頭した。



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