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護身術では無い事に気づいていない二人



王妃教育が始まってから、初めて知ることの何と多い事か。

こんなにも自分は無知だったのかと思い知らされる毎日だ。

私は何て小さな世界で生きていたんだろう。

知りたくない事もたくさん知ったけれど、それも含めて良かったと思う今日この頃だ。


護身術初回の訓練翌日、生まれて初めて感じる程の凄まじい筋肉痛を知った時は、本気で逃げようかと思ったけれど。

もしも翌日に王妃教育があったら、確実にありとあらゆる魔法を使って逃げたに違いない。

いや、生まれたての小鹿のような歩みしかできなかったから、逃げるんじゃなくて籠る方か。

でも筋肉痛を見越してなのか最初から2日間お休みの予定だったのも、それはそれで若干イラッとはした。

この予定を組んだ人間は一体誰なんだ。


政治・経済に関する勉強も、やればやるほど面白かった。市井に下りて遊んだ経験が、意外に役に立ったのには驚いた。

最近は大手を振って市井に下りている。社会見学なんだ。うん。

殿下が付いてくるのが若干納得がいかないのだが。

そう言えば王妃教育の時、クリスティアーネさんを見なくなった。

王妃様曰く私と進度が違うので、先生が違うらしい。

時間割も違うのか、王城でも最近は滅多に会わない。

会うといつも面倒臭いので助かっている。


今日は護身術の日だ。

最初の一か月はずっと基礎体力をつけるための訓練だったけれど、最近は体術を使った模擬戦をしている。

これが案外楽しい。

先生が私の実力に合わせるのが物凄く上手くて、ぎりぎり私のちょっと上くらいの実力で戦ってくれるのだ。

このぎりぎり加減が実に絶妙で、これまた癖になりそうだ。

こう、もう後ちょっと!みたいな感じが実に良い。

いつも通り先生を待っていると今日も無音で私に近づく気配を感じた。

瞬間移動のなぞは、最近ようやく分かるようになってきた。

単純に先生のスピードに視力が追い付かなくて、気が付いたら前にいる。みたいな状態になっていただけだった。

魔力で追うと意外に分かりやすい。


「だいぶ体も慣れてきたようだし、ここらでそろそろパルスの真骨頂、魔法とのコンビネーションを訓練してみるか。」


そして、挨拶もなく唐突に訓練メニューが告げられるのにも慣れてきた。

因みに未だに先生の名前も役職も知らない。

始まりはこんなだし、終わりはいつも私が気絶しているので。


「はい!よろしくお願いします!」


まあ今日も頑張るだけだ。



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