表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
104/274

アルの目的

ローズがバルトを連れて実家に帰った時の、お父さん視点のSSを書いたのですが…

保留中…。



無事、バルトとパートナー申請を済ませ、その後なぜかパルスの訓練場で対多勢の模擬戦をすることになった。

団長が変わってからちょっと腑抜けているように見えたので、取りあえず全員倒すとともに、心もバキバキに折っておいた。

きっと次に立ち上がる時には心身ともに強くなっているはずだ!

私もそうやって強くなったもの!!


…。

…立ち上がれるよね?


…後でジークに聞いておこう。


次の目的地がハーフェンになったので、ついでに王城でもろもろの手続きをしようと担当部署へ行くと、なぜか申請窓口にアルがいて申請書を書いていた。


「あれ?アル!!久しぶりね!元気?」


「ローズ!!帰ってきてたのか?」


「ええ。ああそうだ、これ、ありがとう。」


私は指輪がよく見えるように手を上げた。


「ああ、ジークに会ったんだな。

ったく、あいつローズが帰って来るなんて一言も言わねえんだから!」


悪態をついてはいるけれど、アルもジークを愛称で呼んでいる。


「本当に、何時の間にジークと仲良くなったの?」


首をかしげてそう言うと、アルは物凄く嫌そうな顔をした。


「別に!仲良くは!ない!!」


とか言いつつ、ジークと全く同じセリフなあたり、仲良しさんだと思う。


「ふふ、ところで、ここにいるってことは国外に出るの?」


「ああ、許可が下りるかどうかは微妙だけど。

ちょっとラルズールに確かめに行きたい事があって。」


「そうなの?私ハーフェンに行くつもりなの。

ラルズールならハーフェンとそう離れてはいないから、乗せて行ってあげようか?

王都からハーフェンまで多分10時間かからないと思うの。

ハーフェンからラルズールなら一時間かからないわ。」


「は?!何言ってんだ?

王都からソルモリスだって半日以上かかるのに。」


「ああ、アルにはまだ言ってなかったわね。

私翼竜とパートナーになったの。」


「ええ?!お前、冒険者になってまだ4、5日しか経ってないだろ?!」


「そうだけど、上手くいったのよ。

ほら、昔見せた事なかったかしら、足場になる結界魔法。」


「ああ、なんか初めて体に刻んだ魔法とか何とか言ってたやつか。」


「そうそれ。足場があればなんてことないわよ。

そんな事よりどうする?日帰りは流石に無理だけれど、確実に一日で着くわよ。」


本人は軽く言っているが、「なんてことない」なんてことは断じてない。

けれど、常識をローズに所々破壊されているアルも、あまり気にせず会話を続ける。

この会話に目を剥いているのは二人の会話が聞こえている窓口の係員だけである。


「そうか…それは良いな。

実は許可が下りそうにないのは護衛の都合なんだ。

冒険者のローズが一緒なら下りるかもしれないな。

まああいつが止めそうな気はするけど…。」


「え?何て?」


最後の方は何言っているのか聞こえなかったので聞き返すと、アルは何でもないと首を振った。


「申請書は俺が書くよ。

ローズはハーフェンに何しに行くんだ?」


「お母様の実家に、冒険者になった挨拶をしに行こうと思ってて。

お母様がね、一度行ってみると言いって。

多分お母様が話を通してくれていると思うのだけど、あんまり出発が早いと手紙より私が先に着いてしまうわね。アルは急ぎ?」


「いや、ちょっと今している研究で行き詰ってて。

前研究してた、ロザインの周辺に生息してる魔物からは出なかったやつ、南に住んでる魔物じゃないかって言ってたのがあったろ?

確かめに行く道中で何か閃かないかなって。」


周りに人がいるので詳しくは説明してくれなかったけれど、古代魔法文字のことだとすぐに気付いた。

魔核の模様が元になっていると分かって、魔核と古代魔法文字を付き合せた中で、魔核からは見つからなかった文字がいくつかあった。

その内の一つに、性質上恐らく南の方に生息する魔物だろうと言っていた物がある。

それを確かめに行きたいと言う事だろう。

けれど、それならアルが行く必要はない。

魔核だけ取り寄せればいいのだから。


「ふふふ、何それ!気分を変える為に行くの?

ただの旅行じゃない。あはは!」


「そんな笑うなよ。もう本当にお手上げなんだから。」


「ふふ、ごめんなさい。じゃあ急ぎではないのね?」


「うん。ローズは何日くらい滞在する予定なんだ?」


「うーん。ちょっと挨拶して王都周辺を見て回るだけだから、2、3日かしら。」


「じゃあ3日として…、よし!これで申請しとくな!」


アルは申請書を書き上げて窓口に提出した。

出国手続きに入国事前審査手続きなど、2カ国分なのでたくさんあったけれど一緒に行くと言う事で、アルがほぼ全て代行してくれた。

もうそこまでされると、許可が下りなくても、父の強権を発動させて連れて行かなくては!と思ってしまう。


まぁ実際はそれこそがアルの思惑なのだが。



恋心もポッキリ折られた方は、暫く立ち上がれませんでした。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ