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第二の実家みたいな場所

ストックが少しずつ減ってしまって、2話ずつ投稿にしようと決めていたけれど、今日はだいぶ筆が乗って(ん?パソコンで打つのに筆とは?)ストックが増えたので、本日3話目投稿です!



クラウス様に相変わらずエスコートされそうになるのを必死で遠慮していると、さっきは諦めてくれたのに、今度は悲しそうな顔をされてしまった。


「そんなに気にしなくても、ローズ様は私の恩人の妹でもあるのですから、どうぞエスコートさせて下さい。」


そう言われてしまうと確かに私はルイスお兄様の妹で、平民になろうとそれが書類上は証明できなくなろうと、お兄様の妹であることを否定したくないので断れなくなってしまった。

幸い此処から先、クラウス様の足の方向は、奥に向かっている。

竜騎士棟より奥というのは王城の中でも奥の方なので、そんなに人には会わないはずだ。


「わかりました。でも、本当によろしいのですか?

クラウス様が他の貴族の方に侮られるのではありませんか?」


「それこそ何の問題もございません。大丈夫ですよ、さあ参りましょう。」


そう言って、とてもにこやかに笑った。

絶対この姿でエスコートなんて滑稽にしか映らないはず…と、ちょっと遠い目になりながら、バルトと共に向かった先は、やっぱりと言うか何というか、王妃教育時代に何度もジークとお茶をした王族のプライベート庭園だった。

そこのガーデンテーブルに、にこやかなジークが座っている。


「私は、ここで。翼竜はお任せ下さい。」


「ありがとうございます。」


(バルト、少し待っていてね。)


バルトの頬を撫で、ジークの方へ向くと立ち上がってすぐ傍にやって来ていた。


「僕も翼竜を見せてもらっても良いかな?」


「ジークバルト殿下、お久しぶりにございます。」


私は慌てて、臣下の礼をとって片膝をついた。


「ローズ、もう平民とかどうでもいいんだ、どうか以前と同じようにしてほしい。」


「そう言うわけには…。」


「ここは公の場ではないし、婚約者でなくなれば友でさえいられないのかい?」


そういって、とても悲しそうな顔をされてしまうと、それ以上平民として接することは出来なくなってしまった。

仕方なく立ち上がってジークと顔をあわせた。


「分かったわ、ジーク。これでいい?」


「よくできました。」


ジークはそう言って、満足そうに微笑んだ。



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