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004 色々実食!

4話目です。

それにしても、目の前で人が死にそうなのにドラゴンは冷静だな。


「死にそうなんだが、治す方法を知らないか?」

『そもそもその草は毒草ではない。何故死にそうになっているか理解出来ぬ』


毒草じゃないのか?

それはドラゴンにとって毒草じゃないだけであって、人間には毒なのでは?


「理解出来なくてもいいから、出来れば助けて欲しいな~と思ったりして」

『生き死には生物の常。

 だからと言って、目の前で死なれると死体の処分に困るな。

 美味そうにも見えないし、死因が不明な物を食おうという気にもならん』

「死体の処分が食べる一択なのは止めてくれ」

『まぁ慌てるな。

 ……ふむ。ではこうしようじゃないか。

 今から持ってくる物を食え』

「薬草か?」

『違う。持ってくる草木も幼少の頃に食べる物だ。

 全部食えばバランスが取れて、生き残れるかもしれんと思ってな』

「……それも人間にとっては毒なのでは?」

『薬も毒の一種だぞ?

 ほらアレだ。”下痢の薬を飲んで便秘になったから、便秘に効く薬を飲む”って考えと同じと思え』


それは一番ダメなヤツだろ!

中和する訳じゃないし! 薬の作用する箇所が違うからダメなんだぞ!


『うるさいな。しばし待て、持ってくる』

「だって、それは絶対ダメなヤツじゃん!」

『どうせ死ぬなら食ってみろ』


それを言われると弱い。

確かにどうせ死ぬなら実験しない手はない。

万が一成功すれば生き残れるんだし。

なにより自分自身が実験台で体験出来る。……好条件じゃないか?


「よろしくお願いします!」

『判った。すぐに戻る』


羽ばたき一つでホワイトドラゴンは高く舞い上がった。

すぐ下に俺は居たのに、風も感じなかった。どういう理屈だろうか?

う~ん、研究したい。



数分でホワイトドラゴンは戻ってきた。


『この草と、この木の皮を食え』

「草はともかく、人間は木の皮を食えないんだが」

『知るか。細かく裂くなりすり潰すなりしてでも食え』


議論してもしょうがない。

持ってきてくれただけでも感謝しよう。


草は…………あれ? 甘いな。いくらでも食べられそうだ。


木の皮は、幸いにも小さく裂けたのでそれを食べた。

乾物を水無しで食べてるような感じ。味は無いけど、木臭い。



食べ終えると、急に眠気が襲ってきた。

寝てる間に死ぬのだろうか?

苦しまないという点ではありがたいけど。


「すごく眠たい……」

『ドラゴンの子も食べてすぐ寝る。効果が出ているのかもしれぬな』

「すまないが寝させてくれ……」

『おう、寝ろ』

「寝てる間に獣に襲われるとかは……」

『私の縄張りに獣が入ってくると? それはバカにしてると思って良いのか?』


そうだった。相手はドラゴンだった。

眠気に負けて、すでに目をつむった状態だったから忘れていた。

眠気のせいでぼーっとしているのも関係しているかも。


「すまない……。じゃあ、寝……る…………よ………………」


俺はそのまま眠りについた。

次話投稿は2021年1月2日頃になると思います。

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