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036 忘れない内に

屋根の上を渡って行き、人影の無い路地で着地する。


さて、これからどうしようか?

トイレ屋に行くか?


あっ! 折角王都まで来たんだ。忘れない内に行動しよう!




って事で、市場に来ています。


そうです。お供え物の購入です。

忘れたら恐ろしい事が起きそうな、超重要事項です。


まずは……カブチという果物。目の前に有ったので購入しよう。

2つという話だったけど、自分も食べるし箱で買っとけばいいか。ドラゴンも食べるかもしれないしね。

あっ! 空気を司る妖精もカブチだった! 危ねぇ……忘れる所だった! 


それから、チーズ2切れだったな。

日本のようにスライスされて販売されてない。小さくても、塊の1/4。面倒なので1塊購入。

食器とか調理器具も買いに行かなきゃ!


最後に、サク芋。これも2個だったね。

これもいくらあっても困らないので、箱で購入。

食べきれないなら植えればいい。素人でも育てられる野菜なんだよね。

そう言えば「蒸したもの」だったな。

鍋で出来るだろうか? それとも専門器具が必要?

料理も研究すべきだったなぁ。

前世? 前世では弁当買ってくるか、レンチンか、湯を注ぐだけでしたが?


その他、目についた食材を買っていく。


いつの間にか俺は市場の中心で、椅子に座っている。

なんか、あれよあれよとここに連れてこられ、座って下さいと言われたのだ。

俺の横には商業ギルドから来たって言ってる、知らない男性。

意味わからんでしょ?


事の経緯を説明しよう。


色々な物をケース単位でポンポンと買う俺。

それを見た市場の人達は大興奮。うちのも買ってくれ!と殺到。

騒ぎが大きくなりだした頃、商業ギルドの巡回が来て動き出した。

俺を固定し、売りたい人達を並べて、順番に受け付けるようにした。

商業ギルドは、俺が買った物を積む為の馬車も用意。その馬車に列の整理をする人員を乗せてきてた。


こんな感じです。

ちなみに馬車はレンタルです。押し付けられました。

まぁ、俺も常識のある大人ですから?

こんな所で収納魔法なんか使ったヤバい事くらい判りますから?

大人しく借りましたよ?


大人なら騒ぎになる前に気づけって? うるさいな!



ところで、いつまでも列が終わらないんですけど。

どうなってんの?


「あの~、同じ人がまた並んでます?」

「いえいえ、それだと不公平になるので」


そうだね。

同じ物を売りに来られても買わないもんね。

同じ人が色々な物を売ったら、その人だけ儲かるもんな。


「心配されなくても、食材部門はもうすぐ終わりますよ」

「部門?! 今、部門って言った!」

「次は調味料部門です」

「次は?! 他にもまだ部門があるの?!」

「はい。その次は調理器具部門。最後に嗜好品部門です」

「嗜好品って何?!」

「別に無くても困らないですが、個人の好みで使用する物の事です」

「嗜好品の意味じゃなくて!」

「例えば、たばこ、酒、香辛料とかですかね」


俺の買い物の旅はまだまだ始まったばかりだ!


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