第一王子従者
ハイペースで投稿いたします。これが何時まで続くかなー?
「だ、旦那様大変です!お嬢様に王宮へ参内するように手紙が!」
侍女のメアリーがお手紙を持って伯爵に手渡しをした。
「アンネリーゼが?何時に参内しろと?」
「それが、すぐに、と」
ここは王都。支度をすれば1時間で王宮へ辿り着く
その前に、何故、アンネリーゼが参内しないといけないのか
「アン、なんで王様に呼ばれないといけないんだ?」
「アンちゃんは何もしてませんよ」
「私も心当たりがない、ですわ」
「失礼をする」
「あ、貴方は...第一王子様の従者のアーサーか」
「エセルバート伯爵、お久しぶりです」
第一王子様の従者、アーサー様?
「アンネリーゼ様、お初にお目にかかります、私はアーサーと申します」
「アンネリーゼ・リルル・エセルバートでございます。アーサー様」
「アーサーで結構でございます、アンネリーゼ様。急で申し訳ないのですが、ご参内お願いできますでしょうか?」
「一体何事ですの?私は身分はそうは高くない伯爵令嬢でございます」
「驚かれるお気持ちは分かります、だが、これも私の主、第一王子の御命令でございますので」
「第一王子様の?」
「えぇ」
第一王子様、王宮主催の夜会で1度お見かけしたことがございますが、それ以来...
ですので、私はよく存じません。
お名前は存じております。
エリオット・アレン・シルヴェスター・ガーランド様
美しく黒曜石のような黒髪、海のような青い瞳。
若いご令嬢でしたら誰もが第一王子様のお側に居たいと望むようなそんなお方。
「我が主はアンネリーゼ様にお会いしたいと申し上げております」
「第一王子様、が?」
「はい、お待ちしておりますよ」
「ちょっと待て、なんで、第一王子様がうちのアンに会いたいのかよくわからないのですが?」
「アレク、落ち着け」
「父上、雲の上の存在のようなお方がうちのアンと?意味がわかりません」
兄様の言う通り、私もよくわかりません
「アンネリーゼ様、1回で良いのです、お会いしてみて頂けませんか?」
「王命、ですものね、私、参内致します」
「アン!」
「兄様、大丈夫ですわ、私、悪い事をして捕まるわけじゃないですもの」
「うっ」
私は兄様を見つめ、首を傾げた
そうしたら兄様は
「アン、アンが可愛すぎる...」
「アレク、心をしっかり」
「アレクくん、頑張って!」
お父様とお母様に慰められていた。
なぜ?
「アンネリーゼ様、お支度を」
侍女のメアリーが私のドレスを変えメイクとヘアアクセサリーを変更し
あっという間に王宮へ行く準備は整った。
「お美しい...」
アーサー様が小声で何かを言ってこっちを見ていらっしゃる
「アーサー様、ご案内をお願いしてもよろしいでしょうか?」
「は、はい!では王宮へ...」
「ちょっと待て、私も行く」
「兄様」
「こんなの、私は信じられない、私はついて行くぞ」
「アレクシス様、アンネリーゼ様は外務大臣様とご参内をお願いする予定でしたが」
「父上?」
「あぁ、私が行くから大丈夫だぞ」
「ですが!」
「アレクシス、大丈夫だ」
「か、かしこまりました...アン!」
ガシッと兄様に抱きしめられ
「お兄様は何時でもアンの味方だからな!!!」
兄様は、頼りなるお方なのはアンも知っておりますよ。
「はい!兄様は私の自慢の兄様ですわ」
と伝えると兄様は
「うちのアンは天使か...」
と床に倒れました、大丈夫でしょうか...?
はい、そしてまた王子が出てこないーー!!そろそろ王子様出したい