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幸せの形

作者: 咲久

朗読用の台本です。この度は私の未熟な作品を読もうと手にとってくださりありがとうございます。


ぜひ、彼女と一緒に幸せについて今一度考え直してみてください。

私はふと、考えることがある。

「幸せの定義」ってなんだろうって。


そんなことを頭の中で考えながら歩いていると、ときどき、人にぶつかる。


でも、そこで思考が止まるというよりは、また、その人の幸せについて考え始めてしまう、悪い癖だ。


彼が私のために作り上げた小さな小さな満天の星空。彼がいなくなってしまった今でも、私はその星空を見ると、心が満たされていく。


それは私の幸せと言えるのだろうか。

彼がいないこの世界で、幸せだと胸を張れるのだろうか。


彼は私に、よくこう言っていた。

「綺麗なものは作り出すことができる、そして、綺麗なものは壊れていく。壊れてしまったならこうやって直していけばいいんだよ」と。


彼の仕事は修理屋さん。

お客様の持ってくる壊れたものを期限を守って直し、返す。

修理をしているときの彼は、本当に幸せそうでなによりもかっこよかった。


そこにいると邪魔だとよく怒られたけど、怒られるくらいどうってことないくらい、素敵だった。


彼は、突然私の前から姿を消した。

手紙の一枚も残さずに、自分が今までいた跡を消すように、私に星空だけ残して、いなくなった。


今どこにいるのか、なにをしているのか、盲目見当もつかない。


でもきっと、彼のことだから、いつか必ず帰ってくる。なにもなかったような顔で「ただいま」って笑いながら。


それまで私は、ここで1人で頑張る。


そう今決めた。

彼が帰ってきたときに、帰ってきてよかったと心から思えるような場所に、人に、なりたい。


「だから、早く帰ってきてね。

ここで、この場所で待ってるから。


あなたがどこかで笑っていることを信じて。」



改めて考えると、

彼が唯一残してくれた満天の星空。

それは、彼なりのメッセージなのかもしれない。

私が元気でいられるように、寂しくならないように、そんな思いを込めてるのかもしれない。


それなら、幸せ、なのかもしれない。

彼がいた頃の幸せとは全くの別物ではあるけれど、今は今で幸せと言えるのかもしれない。


幸せの定義とは、

きっと「愛されていること」なのだと思う。


家族に、彼氏に、飼っているペットに、友達に、仕事仲間に、お客様に。


誰かの幸せの定義になれるように、私も精一杯この世界と向き合って、愛することを忘れずに、歩いていけたらきっと、それは幸せなのだろう。


彼も幸せだろう。

きっと………いや、絶対に。

どうでしたか?


初めての行いで私自身すごくびっくりしています。


しかし、書けてよかったと思っています。


この度は本当にありがとうございました。


私はいま、幸せです。

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