1.ある種の生まれ変わり
「...」
「神宮司さーん!お客さんです!」
「通して...」
全身白色の少年のその言葉と共に病室のドアが開く。
「こんにちは、神宮司有栖様」
「...?」
「あぁ、申し訳ございません、私はFD型VRMMORPG〖COMET〗運営主任、アドミニスト・ラトゥールです」
「偽名...?」
「はい、当社ではコードネームのようなものを名前として使っております、私の場合取締役や役員という意味を持つ名前ですね」
「それは...わかるよ...それより...なんのよう?」
「貴方様の状況は分かっています、目も見えず、片耳も紛失し、舌は人工物、そしてその身体も不治の病が犯している、その全てを我々ならば治せますよ。」
「...信じられない」
「そうでしょう、ですが事実です。」
「...何が目的?」
「そうですね、ただの協力ですよ。」
「?」
「貴方には我々が制作した〖COMET〗の現場管理人兼観測員としてゲームマスター、と言うよりNPCの様にPLサポーターになって欲しいのです」
「いいよ...けど...ほんとにたすけてくれる...?」
「えぇ、勿論です。」
「わかった、てつだうよ」
「ありがとうございます。」
彼女は少年に近付く、
「辛かったでしょう...もう大丈夫です。」
そう言い少年を抱き寄せた。
「大丈夫だよ...おとうさんも...おかあさんも...たくさんいいこいいこしてくれたから...けど...さいきんきてくれないや」
「そうですね...そうですね...みんなあなたの事を大切に思ってますよ...」
彼女の頬には涙が伝う、それは幼く余命宣告され、両親を失った少年への慈愛だった。
「そっか...」
神宮司 有栖
年齢14歳
性別男
不治の病を患っている、余命は9ヶ月程度だった
精神的には通常だが舌が人工物なため喋るのは得意では無い。
10歳の誕生日の日、家が放火され両親が目の前で殺され自身も焼け死ぬ所を救出されたがそのせいで目が失明している。




