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取引成立

オルガナ「移動したぞ。ヴァルカン復活が嘘とはどういうことだ?」


電話の人物は語り始める…


謎の人物「ヴァルカン復活は私がうたった嘘だ。モーガンはガルタナと繋がっていて、      ウイルスを散布し、世界を変えようとしている。証拠まではまだだが…貴殿       ならできるだろう。奴の部屋にカメラを仕掛けておいた。私はモーガンの部下      だ。確実にガルタナとの交渉の場面が映っているはずだろう。」


オルガナ「何故お前は協力する?これは取引だろう、だとしたら見返りはなんだ。」


謎の人物「私はただモーガンが許せぬだけだ。強いて言うなら正義のため…だ。

     そしてさっき映像が送られてきただろう。ガルタナは既にモーガンによって殺      されている。先の映像はモーガンが協力するフリをして撮らせたテープだ。」


オルガナ「わかった。お前を信じよう。例のカメラはどこにある?」


謎の人物「私の部屋にむかえ。私の名前は…レドだ。そして貴殿の部下に裏切り者が        いる。気をつけたまえ。」


オルガナ「………!?わかったレド。お前の部屋に取りに行く。信じているぞ。」


そして電話でのやり取りは終わった。オルガナは決意に満ちた表情で、


オルガナ「モーガン…貴様を必ず地獄へと叩き落としてやる…!」


そう呟いて、すぐさまモーガンの組織の本部へと向かった…




一方、サヤとラグナはレドの仲間を探していた。


サヤ「客室にはいなさそうね。どこにいるのかしら?」


ラグナ「食堂近くって調べたのか?怪我をして戻ってきた感じか?」


サヤ「あ、そうだ。探索できていない…食堂方面へ向かおう。」


二人は食堂へ向かった。近づくごとになにかが聞こえてくる。


「痛い…痛いよぅ…誰か助けて…レド…」


サヤ「!!レドと呼んでいる、きっと声の主はキャロルよ!」


ラグナ「ああ、急いで向かうとしよう!」


二人は走りながら声の方向へと進んでいく。そこにいたのは無惨に変わり果てた茶髪の女性だった。


サヤ「キャロ…ル…?返事をして!」


キャロルだったもの「うふふふふふふ。お腹空いた空いた空いたあなた美味しそう美味           しそうぅうぅう!」


そういい、二人の方へと向かってきた。壁を這い、裂けた腕を突きだして…



しかしサヤは冷静であった。キャロルを壁から剥がし地面に叩きつけ、心臓をナイフでひと刺しし、安らかに眠れるよう近くにあった服をかけ祈った。


サヤ「どうか、彼女が天国へ行けますように。人のまま人生を終わらせることを…       大丈夫よキャロル…私がレドに伝えておくわ…あなたがレドを探してたこと…       苦しみから解放されたことを…」


サヤは涙ぐみながらそういった。鼻水をすすり、彼女のポケットから鍵を出す。


ラグナ「彼女は幸いだっただろう。一瞬で、それもお前に祈ってもらいながら逝けたんだ     からな。お前は…優しいんだな…」


そういい、サヤの背中をさする。


サヤ「ありがとうラグナ。少し落ち着いた。私急いでレドに伝えてくる…」


そういい、サヤはエントランスへと走った。

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