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素晴らしいこの世界の片隅で。

自分ではない誰か

作者: ニチニチ

最後に涙を流したのは、いつだっただろうか。

はっきりとは思い出せないけど。


それはきっと、自分のためじゃない。

自分ではない、誰かに捧げた涙だったような気がする。


そんなことをぼんやり考えていると。

いつの間にか、それは曖昧になっていって。

いつも、僕の手の届かないところへ行ってしまう。




自分のことを考えると、頭がぐるぐるする。




いいところ。


ほとんど怒らない。

けっこう優しい。

お金がかからない。

料理が得意。

動物に好かれる。



わるいところ。


怠惰。

適当。

いいかげん。

天の邪鬼。

やる気スイッチが見当たらない。

友達がいない。

知り合いがほとんどいない。

誤解されることが多い。

変わり者。

人に好かれない。

協調性がない。






どうしていつもこうなんだろう。






見たくないものは見えるのに。

見たいものは見えない。





きっと、それって自分じゃどうにもならないことかもしれない。





もしも今。

自分のことをしっかり見つめてくれる誰かがいるとしたなら。

それはたぶん、とても幸せなことなんだと思う。





この広い世界での何気ない日常。

今日も数えきれないほどの人が、出会っている。

それに気付く人、気付くタイミングは色々あるけど。


今日も知らない間に出会っている。

自分ではない誰かと。

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