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この作品には 〔ボーイズラブ要素〕〔ガールズラブ要素〕〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

Escape to reality

作者: アジサイ公園

ダークファンタジー作りたいなぁって思って作りました。拙い文章ですが、生暖かい目で見てもらうと幸いです。

これ知人に見られると恥ずかしので、プチ流行りみたいに、静かに広まっていくと、嬉しくて発狂します。流行らせて欲しいなぁ!


日本、1億人近くがその国住んでいる中で俺は特に自己主張をする訳でもなく、何となく生きていた。


最近の特に面白みがない、既視感のあるラノベを読み、俺はなんの感情も持たずに時間を過ごしていた。

高校生には見えない老けた顔に、160cmほどの身長に体重は74kg。


時間停止が出来たらいいなとか、戦闘力53万が欲しいとか、そんな妄想癖を抱えながら今日も眠りについた。



そんなある日俺はよく漫画であるような、特殊能力を手に入れた。



他人の見ている景色、触覚、味覚、嗅覚、視覚、聴覚、感じようその他諸々全て、自分につい体験出来るという能力。


それに気づいた日は、数ヶ月前、夢にしてはとてもリアルな、夢にしては生々しい光景を見た。


俺は、夢の中で女の子になっていた。

別に彼氏とディズニーランドへ行ったとか、友達とインスタ映えとかいう異文化交流をした訳では無い。

ただ女の子が大学に行って、特にストレスを感じずに一日を終わるという夢(?)。


まあ女の子の入浴シーンも見られた訳だが。


その夢というのは、その人が見た情報、感じたこと、触れたもの、その人の脳をそのまま乗っ取ったような、記憶を追体験する夢。


まあその時は、いい夢見たなーくらいしか思わなかったのだが。


そのリアルな夢は毎日、見ていた。

そしてその夢は、毎回の夢全てが脳裏に焼き付くように、脳の髄まで染み込んでいた。


今日もまたいい夢見れるかなと、毎日の楽しみになっていたその夢を俺は待ち侘びていた。


それが俺の特殊能力(special ability!)だと思ったのは、ゴールデンウィークに数少ない友達とアニメイトへ行った時。


毎日の楽しみとかしていた夜のイベントに俺は胸を躍らせながら眠りについた。

その日見た夢は、見覚えがあった。

いやその夢を見るのは2回目と思った方がいいのか。

俺と一緒にアニメイトへ行った友達の記憶を追体験している。


俺が推しキャラのグッズを見て、人目を気にせず暴れている俺を友達が恥ずかしそうに見ていること、ガラス越しに見える、いい雰囲気になっているカップルたちを、恨めしそうに見ている俺ら。

その全てが今日、体験したことだった。


「なんだこれぇ。」


俺は本格的にずっとみていた夢を不思議に思っていた。

毎度毎度、夢にしてはリアルだったし。

今回の件で、完全に俺の中でそれが俺の特殊能力だと思い始めた。


それと同時に、今まで見ていた夢が本物だったとしたら、俺は完全素人の素性を見た事になる。これは犯罪なのか?いや証拠がないから、ギリギリセーフのグレーゾーンか?いや結局見た事には変わりないんだから後日謝りに行こう。


などと意味のわからないことを考えているうちにいつの間にか夜が老けた。

一体あれはなんなのか。本当にあれは他人の記憶の追体験なのか。


そして今に至ると。


正直、こんなこと他の人に行っても信じて貰えないだろうし、言いたくもない。

しかし、ここ最近嫌な夢しか見ない。

彼女に振られる夢とか、2000万借金した人の1日とか、ろくな夢を見ない。


それを夢と言っていいのかは分からないが。


悪夢に叩かれて起こされる毎日に俺は、どんどんイラついていく。

朝つけたニュースに、誘拐事件の速報が入ってきた。

他人の不幸なんて知ったことではないが、俺はそういうニュースに比較的左右されやすい。


ブルーになった気分の体に朝食を流し込み、家を出た。

ニート生活続きの俺は今日、学校に行く。


1度休んだら、なかなか顔出せない悪循環に今日、終止符を打つ。

あまり気乗りはしないが、1度決めたらやらないといけない、そんなよくわからん信念に操られながら、足を学校へ運んだ。


学校では周りの喋る言葉全てが、俺にまるで「来るな」とでも言いたいかのように、俺の心を少しずつ抉った。

くすくす笑っているやつがいたら俺のこと話してるのかなとか、被害妄想にどんどん心を支配されていった。

学校はもうこりごりかな。

俺は、ニート生活を続けることにした。


学校ですり減った精神は、俺に余程のことがない限り癒えない。

ため息混じりに漏れでる俺の独り言は1人を象徴してるかのように、冷たい空気が俺を嘲笑った。


すぅーーー


俺はいつの間にか寝てしまっていたらしい。

俺もとい夢の中の俺の乗り移っている宿主は椅子に座り、手足を縛られ、体にはいくつかの傷が出来ていた。


何故それを俺は判別できたか、宿主は裸だった。


しかも女性。


あらわになった見覚えのないからだに、俺は少なくとも興奮を覚えていた。


そして、それに対し罪悪感も感じていた。


コッコッコッ と誰かが近づいている足音が聞こえた。

宿主はそれを感知した瞬間、まるで獲物から逃げる鹿のように、明らかに怯えだした。


やってきたのは、30代後半だと思われる小汚いおじさん。

「はぁ、はぁ。」


鼻が詰まっているのか、ずっと口で呼吸してるおじさんは宿主見ると、にたァと良い印象を持たない笑顔を見せた。


宿主は観念したかのように、落ち着くと、おじさんは宿主の体のラインにそるように体を撫でた。


最初は体の内に秘めた、得体の知れないモノを抑えているようだったが、何かがプツンと切れた瞬間、おじさんは宿主を生暖かい包容力で包んだ。


ゔっと宿主は声を出すと、おじさんはそれを求めているかのように、激しく体を揺らした。


肌が擦り合う、不快音と、眼前に得体の知れない先程のおじさんとは豹変した、怪物が優しく、乱暴に宿主を追い詰めた。


それが終わると、腹の奥に熱い鉄球を押し込まれたかのような、圧迫感に支配された。


宿主は、もう何もかも諦めた、ただ少しだけ反抗の意識を持った、そんな眼をしていた。


「おい!」と奥から声がした。

奥からやってきたのは、がっちりとした体型の、厳つい男だった。

「もうそろそろ交代だろ」とおじさんに声をかけると、おじさんは物足りなさそうにそそくさと離れていった。

厳つい男は、先程のおじさんとは違く、まるで物を扱うかのような、一切の労りもなく体を揺らした。


宿主は、もう自分の今世を諦めているようだった。

乱暴に手を離されると、厳つい男は、「証拠は無くさないとなぁ、」とポケットから金属の煌びやかな輝きを放った刃物を見せると…………。


バッ!

「俺は、何をみて、」

時間確認のためにテレビをつけると、昼の2時を指していた。

もしあれが本当だったら、それ以上は考えたくない。

テレビはそんな俺を気にせずにニュースを報道していた。


「続いてのニュースは、大学生誘拐事件について、今日の午前6時53分に、大学生の高橋智美さんが、富山県の山奥で、遺体が確認されました。」








Re:ゼロから始める異世界生活に感化されて作りました。

方向性全然違いますね。

面白くないと思いますが、なんとなぁく伏線はっていっていると思います(多分)

ダークファンタジー好きです(唐突)




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