春の軌跡はあなたとともに

小学六年生、春。僕、清水蓮は人生を変える出会いをした。ある、少女との出会いだった。
少女の名は春風桜華。『ヌシ』と呼ばれる桜の前で彼女と出会った。お互い気が合った僕らは毎日のように遊んだ。
しかし、その年の桜が散る頃、彼女は忽然と姿を消した。さよならの一言も言わずに。
そして、蓮も親の転勤によりその街を去った。
しかし、四年後、高校生となった二人はまたしても運命のように再会を果たす。
再会した二人は何を思うのか。
ようやく、四年前に止まった時間がもう一度動き出す。
春のキセキが紡ぐ物語が、今、始まる。