テンプレはないの?いや、チートではあったんだけどさ
「"ヘルプ機能"の制限が解除されました。"言霊魔法"を習得しました。神々から加護を授かりました。」
「えっ?」
「なんですか?」
「それだけ?」
「何を言っているんですか。ご主人様が待ち望んだ魔法ですよ?」
「いや、普通神界に連れていかれるパターンでしょここは!」
俺が読んで来た数々の小説では、こういう時神界に連れていかれるはずだ。
「私に怒らないでくださいよ。」
「なぜだ!魔法の使い方も加護も隠蔽とかも一切教わってないぞ」
「魔法の使用方法については制限が解除されたので私が知っています。」
「いや、そう言うことじゃなくてだな。こういう時は神界に意識だけ連れていかれて、この世界でやってほしいこととか説明されるだろ!ファウスも俺が3歳になったら会えるとか言ってたからてっきりこの場だと思ってたのに」
「神の考えが造られた存在である私に分かるわけないでしょう。」
「そうは言ってもな...」
「どうかしましたかなカルド様」
その場から動かない俺を不審に思ったのかナナセ司祭が聞いてくる。
「あっ、いえ、なんでもありません」
「そうですか?先程の神々の像の光り方から考えるとかなり強い加護を授かったようですが」
「そうなんですか?」
「ええ、あそこまで強い光は私は久しぶりに見ました」
「今までにもまたご経験が?」
「我らが教会の総本山がある聖ガルガンディア国で私がまだ見習いをしていた時、現在の国王兼教皇様の洗礼に立ち会わせさせて貰った折、強い光を見ました。しかし、今の光はその時に負けず劣らず...」
「そ、それよりも今のでステータスは授かったのですか?」
「ええ、授かっているはずです。試して見てはいかがですか?」
「そうですか、では早速」
「あ、お待ちください。ステータスを確認するためにこの部屋の隣に別室がございますので」
「そんな部屋が?」
「はい、個人情報なので、我々教会も無理に見せろとも言いません。しかし、誠に申し訳ないのですが神から加護を貰った者は素性とどの神から加護を貰ったかを控えさせてもらわなければいけない決まりなのです。」
「そうですか。とりあえず隣の別室を貸していただいても?」
「構いませんよ」
「では」
洗礼を受けた部屋を出て隣の部屋に入る。そこは小さな空間で窓もなく机とソファだけが置いてある。俺はそのソファに腰をかける。
「さて、俺のステータスは」
「ステータス」
カルド=フォン・ランツァーノ
年齢 3歳
種族 ヒューマン
LV 1
称号 ランツァーノ辺境伯家3男
転生者 (隠蔽中)
神々の代理人 (隠蔽中)
HP 36980/36980
MP 1205000/1205000
STR 491
VIT 456
DEX 675
AGI 750
INT 980
LUK 642
絶対神ファウスの加護
生命神ライムの加護
武神オットーの加護
魔法神マナの加護
智神サクの加護
土地神メルの加護
商業神カイドの加護
娯楽神レネの加護
旅行神ハルイの加護
美神アフロディテの加護
龍神ラダンの加護
獣神カルガの加護
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スキル
全言語理解
ヘルプ機能(質疑応答、鑑定、マップ、気配察知)
言霊魔法
理解
剣術レベル10
魔力探知レベル10
魔力操作レベル10
「ファッ!!!」
「これは...ぶっ飛んだステータスですね、あっ、なんかファウス様からメッセージが入りました。再生しますか?」
「ファウスから!?頼む!」
「では、
無事転生して3歳になったようじゃの。口出しはできぬがいつも他の神達と見ておるよ。お主の疑問のことなんじゃが、儂らがお主に会うためには神託というスキルを習得しなければならないんじゃよ。そのために幾度も教会に足を運んで儂らに祈りを捧げてくれ。このメッセージは、加護と一緒に下ろしたからまだなんとかなったんじゃがな、頼んだよ。あぁ、そうそうなんかお主のスキルに"理解"ってのがあったじゃろ?それはなんか前世からついとったからそのまま引き継いどいたんじゃ。あと、儂らに直接関係あって見られて困るようなやつだけ隠蔽しておくから、じゃあ神託スキルが授かるまで頑張ってくれ。
以上です。」
「あいつ、転生の時はそんなこと言ってなかったくせに、神託スキルを取るために何回も教会まで来いだと?こちとら3歳児なんだよそうなやすやすと外出できねえよ」
「落ち着いてくださいご主人様。今はそれよりステータスです。」
「ああ、そうか。転生者ってのが隠蔽されてるだけマシだが、他のものはどうすればいいんだ?それにスキルの部分は父親のステータスになってなかったが」
「スキル部分は自由に隠蔽できるみたいですね。ただ能力値の隠蔽は不可能みたいです。」
「はぁ?それじゃあこんなぶっ壊れたステータスを家族に見せなきゃならねえのか!?」
「そうなりますね。」
「終わった。もう異端者扱いされる。」
「ご主人様の異端者扱いはどうでもいいとして、私としてはご主人様の前世からあった"理解"というスキルが気になりますね。」
「ひどくね?俺が異端者扱いされるんだよ?」
「ご主人様は既に周りから普通の3歳児と思われていませんよ。」
「そうなの?」
「どこの世界に2歳から騎士団に混ざって訓練する子供がいるんですか!」
「あっ!!そういうことか」
「わかりましたか?なので今更ぶっ壊れたステータスを見せてもそんなに反応されないですよ。さぁスキルのことですよ。」
「それはそれでショックなんだが...
スキルか、鑑定で詳細が見れるか?」
「可能です。」
「鑑定」
理解
物事の真理を解き明かせる。物覚えが良くなる。スキル習得率UP。スキル成長率UP。レベル成長率UP。伸び率UP。
「チートじゃねえか。まさか昔から物覚えが良かったのはこれのせいか。」
「これは、私に勝るとも劣らない能力ですね。
...あぁ、ご主人様、迎えが来たようです。」
「迎え?」
「コンコンッ」
「カルド様、ランツァーノ辺境伯様からステータスの確認が済んだら私たちのいる別室に来てステータスを見せてくれと」
「わかりました。すぐに向かいます」
(ヘル、良くわかったね)
「制限解除された一部の気配察知です。」
「なるほどね。ステータスの隠蔽はできないし、このまま行くか、ほんとは帰りたいけど、」
「諦めましょう。ただ、"理解"だけは隠蔽した方がいいと思います。ステータスの欄に触れて隠蔽と念じればできるはずです。」
(隠蔽)
「おぉ、できたな」
ステータスの 理解 の欄が 理解 (隠蔽中) になった。
「それじゃあ、驚かれに行きますか」
ドアを開けて廊下に出る。先程呼びに来たシスターが部屋から少し離れた所に待機していたので連れていってもらう。
カルドとヘルは楽観視していた。そしてその楽観が面倒な自体を引き起こす。この能力値が、異端とはいえ、3歳児の枠の中に収まらわけがない。
初めまして、こんにちは躑躅です。
ちょっとバタついて結局1話しか出せなかったです。申し訳ないです。
次はおそらく土曜日の更新になると思います。
まだまだ未熟な点はあると思いますが、誤字脱字の指摘、話の感想などお待ちしています。




