状況整理
あれから1週間 〜夜〜
「情報も結構集まったな」
「そうですね。」
「あれから1週間経ったし、1度状況の整理をしようか」
「はい。」
「よろしく"ヘル"」
「なんで私に丸投げするんですか。自分でやったらいいでしょうに。あとその"ヘル"は固定なんですか？」
そう、俺は"ヘルプ機能"のことをヘルと呼ぶようにした。
(だってヘルプ機能っていちいち呼ぶのめんどくさいし。)
「めんどくさいからってそんな略し方しないでください。私だって女の子なんですよ？」
「えっ、スキルに性別ってあるの？」
「普通はないですけど、私は絶対神ファウス様が直々に造ったスキルです。特別製なんですよ！」
「なるほどね。普通のスキルはここまでうるさくないってことか。」
「善良なスキルを捕まえてうるさいとはなんですか！」
「はいはい、じゃあ整理よろしく。ヘルの方がなんか色々調べられる分俺より詳しいでしょ？」
「はぁー、分かりましたよ。」
「この世界は絶対神ファウス様と、上級神達が作った世界です。この世界にはその神々を祀る宗教の１つしか宗教はありません。神は全員で12柱
絶対神 ファウス
生命神 ライム
武神 オットー
魔法神 マナ
智神 サク
土地神 メル
商業神 カイド
娯楽神 レネ
旅行神 ハルイ
美神 アフロディテ
龍神 ラダン
獣神 カルガ
です。この世界の名前は"カーラ"。この近辺に国は全部で6つ。
パスンチア王国
サモニア王国
ラバストラ帝国
カタハル連合国
聖ガルガンディア国
獣人国パルゲア
そして、国ではありませんがエルフ族の集落があるカマンド大森林があります。
ご主人様の父親であるラナク=フォン・ランツァーノはパスンチア王国の辺境伯です。パスンチア王国は長きにわたってラバストラ帝国と戦争状態でしたが、両国の現在の王は仲が良く、戦争は10年前に集結済みです。パスンチア王国の現在の王の名はパーシバル=フォン・パスンチアで35歳とのことです。
パスンチア王国の有力貴族は現王の弟のパスンチア家、軍務卿のララアド家、法務卿のサンガ家、宰相のサフィニア家の公爵家が４つ。侯爵家が４つ。辺境伯家が"魔の森"に接するランツァーノ家、ラバストラ帝国に接するアントニウス家の２つ。それ以下に伯爵、子爵、男爵、1代限りの騎士爵と続きます。この世界の貴族家の子供は３歳になると教会へ行って洗礼を受けます。その時にステータスと適性があるものは魔法を授かります。」
「俺が会ったのはファウスだけだな。転生前に次に会うのは転生してから3年ぐらいしてからって言ってたから洗礼の時に会えるのかな？」
「おそらくそうだと思います。」
「続いてランツァーノ辺境伯家の人間を
当主 ラナク=フォン・ランツァーノ 28歳
第1夫人 メイ=フォン・ランツァーノ 27歳
第2夫人 エリナ=フォン・ランツァーノ 22歳
先代当主 ガルム=フォン・ランツァーノ 54歳
先代当主夫人 ハスミ=フォン・ランツァーノ 50歳
長男 ケイ=フォン・ランツァーノ 9歳
次男 ラチェック=フォン・ランツァーノ 6歳
三男 カルド=フォン・ランツァーノ 1歳
長男と次男は第1夫人の子供で、ご主人様は第2夫人の子供です。夫婦仲、妻同士の仲は良好らしいです。
メイド長 ナツメ 25歳
騎士団長 タダラ 28歳
この２人は夫婦です。メイド長はご主人様の部屋によく来るメガネをかけた方です。騎士団長は孤児だったところを先代に拾われて育てられてきました。現当主と身分を超えて親友だそうです。
執事長 セバス ？？歳
魔法師団長 ネイル 30歳
巷でトルプルマジシャンと呼ばれているそうです。
今のところわかっているのはこのぐらいですね。」
「セバスの年齢だけはどれだけ聞いてもわからないんだよな。」
「ランツァーノ辺境伯家の七不思議の１つだそうです。少なくとも先代当主より年上というのはわかっているのですが。」
「あとの６つも気になるが、これでだいぶ情報が出揃ったな！よし、今日も魔力制御の練習だけして寝るとしよう。」
「はい。」
もはや1日のルーティンに組み込まれている魔力制御をして俺はベッドに横になるのだった。
初めまして、こんにちは躑躅です。
この話を書いてる時、名前を絞り出すのに苦労しました。今回の話は自分でも設定の見直しをするのに結構役立ちました。
それと、昨日1日で200人以上の方が読んでくれました。この人数が多いか少ないかは分からないですが、この読んでくれた方々が離れていかないような話を書いていきたいです。
まだまだ未熟な点はあると思いますが、誤字脱字の指摘、話の感想などお待ちしています。
