3話
3話目になります。
短いので消化不良感があるでしょうがご了承ください。
前回は料理回でした。
今回はお風呂回になります。
そして、指輪をつけているとつけていない時の判断が難しいと思いますので今回から指輪装着時は()、外している時は()を使わず、口に出している言葉は「」で行こうと思います。
長々と申し訳ありません。
それでは本編始まります。
「んあぁぁ...きんもちぃぃぃ...
やっぱり日本人は風呂だわぁ...」
ん?
前回の流れからしてここで風呂に入ってるのはシルフィだろって?
残念!
20歳のお兄さんでした!
ちなみに言っとくと今は指輪外してるからシルフィには聞こえません。
予防はバッチリ。
ラッキースケベなどありえんのだよ(フラグ)
「さて、そろそろ出るK...」
トントントン
ウッソだろお前ェ!
カラカラカラ
しかも有無を言わせぬ速度で入ってきた!
当然身体にタオルを巻いて。
湯船に出戻りし、シルフィから身体を隠す俺。
指輪をシルフィに取ってもらい装着。
(お、おう。
どうしたんだシルフィ)
あからさまに挙動不審な俺
(は、はい。
その、えと、住まわせていただいている訳ですし、お返しをと思って...)
(シルフィちょっと待ってくれ)
無表情で指輪を外す俺
ふぅ...
みんなごめん。
俺、先に大人の階段を上るよ。
そう意気込む俺(20歳童貞)
そして無表情で指輪をはめ直す。
(すまんシルフィ。
続けてくれ)
(はい。
住まわせて頂いているものとしてお背中をお流ししようと思って!)
そっと指輪を外し恥ずかしくなる俺
いや、まぁね?
勘違い甚だしいと思うよ?
思うけども、ちょっとはサービスあったっていいじゃん!
ねぇ神様!
また指輪をはめ直す俺
(ん?
なんでシルフィが赤くなっているんだろう?)
(そ、それは!
その、聞いていなかったのですか?)
(すまん、指輪が外れてて聞こえなかった)
(そ、そうですか...
それではお背中をお流ししますのでタオルを持ってまいります。
剣介さんも腰巻でもした方がよろしいと思いますので。)
そっと指輪を外す俺
なぁなぁ!
今の聞いた?
今の聞いた?
剣介さんって!
剣介さんって!
2次元嫁そっくりの銀髪美少女から名前呼ばれたんだけど!
おれは先に逝くぜ...
いや待て、落ち着け俺、こんな時こそ冷静に今から体を洗ってもらうんだ!
当然湯船に浸かる前にも洗ったが自分で洗うのとは訳が違う!
逝くのはそれからでもいいはずだ!
そして少し空いてシルフィが戻ってきてドアを開ける時にすかさず指輪をはめ直す。
(ありがとうシルフィ)
(いえ、ではタオルが巻けたら言ってください)
...
(よし!
入っていいぞ!)
(はい。
くしゅん!)
(大丈夫か?
タオル1枚だから流石に寒いだろ先に体温めろよ。)
(いや、でも)
(いいからいいから!)
(は、はい。
ありがとうございます。)
そしてシルフィがタオルを外そうと手をかけ...
(ストップ!
なんでタオル外そうとすんの?!)
(体を温めろと言われましたのでまずは体を洗おうかと...)
(そ、そうかじゃあ向こう向いてるから先に体を洗ってくれ。)
(はい。
すいません。)
(いや、こちらこそすまん。)
そして少しの沈黙が訪れる。
指輪を外し考える。
人生何が起こるかわかんねぇなぁ...
思えば今日1日衝撃の連続だった。
家に帰ったらシルフィがいて、家事について教えて、料理をして、指をくわえられて、今こうして風呂に入ってる。
幸せだとしみじみ思ったところでシャワーの音が聞こえた。
俺は指輪をはめ直す。
(終わりました。
それではお背中をお流しします。)
(うん。
ありがとう。)
タオルで背中を洗ってもらう。
もちろん体を洗う用のタオルだ。
そこにいるやつら(意味深)とか勝手につけて解釈すんなよ?
(あの、痛くありませんか?)
(あぁ、大丈夫だ。
気持ちいいよ。)
ダメだ(意味深)がどうしても付きそうになる。
そんなことを考えていたらシルフィが話しかけてきた。
(今日1日衝撃の連続でした。
どこかわからないところに飛ばされて、剣介さんと会って、ここに住まわせていただくことになって、家事について教えていただいて、料理をして、とにかく私は運が良かったです。)
後ろでシルフィがふふっと笑う。
(そう...だな
ほんとに衝撃の連続だった。)
(はい。)
少しの沈黙が訪れる。
(ありがとう。
もういいよ。)
(こちらこそこんなことしか出来ないで申し訳ありません。)
(じゃ、俺は先に出るからゆっくり温まっておいで。)
(ありがとうございます。)
(うん。
それじゃ。)
俺が風呂を出ようとした時
(あの!)
(なんだ?)
(今日は本当にありがとうございました!)
そう言って魅力的な笑顔で笑った。
3話目が書き終わりました。
今回は少し長かったと思います。
ゆったりのつもりでしたが個人的な趣向ぶち込みまくったら案外かけるものですね。
それでは次回お会いしましょう。